ヒルトン・シドニーに家族3人で2泊しました。ヒルトン・オナーズのダイヤモンド特典で使えたのが、1階のエグゼクティブラウンジです。2日間で2回入ったのですが、その2回がまるで別の場所でした。到着日の昼前はほとんど無人。翌日の夕方は、3人並んで座れないほどの満席。同じ部屋で、時間帯だけが違います。

のんたん先に結論を書いておきます。カクテルタイムは、始まってすぐの時間に行ってください。これだけで滞在の満足度がかなり変わります!
ヒルトン・シドニーのエグゼクティブラウンジは1階|ルームキーで入る自習室のような静けさ
ラウンジがあるのはレベル1(日本でいう2階にあたるフロア)。エレベーターを降りると、床がカーペットに変わった長い廊下が続きます。突き当たりの壁に小さくヒルトンのロゴと「LEVEL 1」の文字。看板らしい看板はこれだけで、初日は少し行き過ぎてから引き返しました。


入口には受付カウンターがあります。ただし人がいるのはカクテルタイムの時間帯だけで、それ以外は無人。ルームキーをタッチして自分で入るタイプです。案内板にも「Please use your room key for access」とだけ書かれていました。


中はワンフロアの細長い構成です。窓側に沿って2人掛けの小テーブルが並び、反対側にはベンチシートのソファ席。奥に進むともう少し広めのテーブル席があります。大理石とグリーンのファブリックでまとめられた、落ち着いた内装でした。




正直に書くと、ここは眺望を売りにしたラウンジではありません。高層階にあるわけではないので、窓の外に絶景が広がるタイプではないんです。そのぶん、静けさと動線の良さで勝負している場所だと感じました。



低層階にラウンジを置くのは、眺望を諦める代わりにロビーからの距離を短くする判断なんですよね。出入りのしやすさに全振りした設計だと思います。
昼のラウンジ|誰もいない2時間が、いちばんの贅沢だった
シドニーには朝9時台に到着しました。ホテルに着いたのは10時半ごろ。当然まだ部屋には入れませんが、ダイヤモンド特典のラウンジはチェックイン前から使えました。荷物だけ預けて、そのまま11時ごろに上がったんです。
入ってみたら、ほぼ貸し切りでした。長いフライトのあとの、この静けさ。ソファに沈み込んで最初のコーヒーを飲んだ瞬間が、この旅でいちばんほっとした時間だったかもしれません。


コーヒーは全自動のマシンで、タッチパネルからエスプレッソ、ラテ、フラットホワイトなどが選べます。カップが大量に積んであるのを見て「ここは混む時間があるんだな」と気づくべきでした。


水のサーバーもあります。冷水とスパークリング、それに熱湯まで1台で出る仕組み。メイはここに一番食いついていました。
お水のボタンで炭酸が出てくるの、なんで? 自分で作ってるってこと?



そう、ガスを溶かしてるんだよ。オーストラリアは水道水を飲む文化だから、こういう浄水サーバーが多いんだって。
後述しますが、客室にもペットボトルの水は置かれておらず、洗面台に浄水の蛇口が付いていました。ラウンジのこのサーバーも同じ思想の延長線上にあります。使い捨てのボトルを配らない方向に、館内が一貫して振れているんです。
ドリンクの冷蔵庫は入口近くに2台。ソフトドリンクとジュースがぎっしり並んでいて、日中はここから自由に取れます。




食べ物も、少しですが出ています。クロワッサンやパン・オ・ショコラ、それにマフィンが木のボウルに盛られていて、朝食を食べ損ねた人が軽くつまむにはちょうどいい量でした。


ほかにはナッツ、チップス、クラッカー、ドライフルーツといったスナック類。ここは終日置きっぱなしになっているようで、いつ入っても何かはつまめる状態でした。







日中は人を置かず、飲み物と乾き物だけで回す。人件費をかけずに滞在価値を出す設計で、うまいところに落としていると思います。
カクテルタイムは17時から19時|3人並びの席が取れなかった
ここからが本題です。エグゼクティブラウンジのイブニングカナッペは、毎日17時から19時の2時間。この時間だけ受付にスタッフが立ち、料理が並び、お酒が解禁されます。


冷蔵庫にはこんな貼り紙がありました。「この冷蔵庫の飲み物は、イブニングカナッペの時間(17時〜19時)にご利用いただけます」。つまり日中に見えていたビールの棚は、この2時間のためのものだったわけです。
私たちが行ったのは17時半すぎ。開始から30分ほどしか経っていません。それでも、もう座れませんでした。
正確に書くと、3人で並んで座れる席がなかったんです。結局2人と1人に分かれて座ることになりました。家族で乾杯しにきたのに、テーブルが分かれてしまうのは、思っていたより残念でした。



昼にガラガラだった記憶があったので、完全に油断していました。17時ちょうどに行っていれば、たぶん普通に3人で座れたと思います。



2時間しか開けない設計だと、需要が最初の30分に集まるんですよね。ピットインと同じで、先に動いた人だけがいい席を取れる構造だと思います。
- カクテルタイムは17:00〜19:00の2時間だけ
- 17時半には、3人並びの席がもう空いていなかった
- 家族で同じテーブルに座りたいなら、開始時刻に合わせて行くのが確実
カクテルタイムに出ていたもの|ホットミールは2品
並ぶ料理は、大きく分けて「冷たいもの」「温かいもの」「チーズ」「デザート」の4系統でした。
まず冷菜。ハム、ローストビーフ、パストラミといったコールドカットが数種類。


その下の段には、フムスやビーツ系など4種類のディップと、セロリ・にんじん・パプリカ・きゅうりの野菜スティック。


カナッペ、セミドライトマト、オリーブのコーナーもありました。


カットフルーツはメロン、スイカ、ハネデュー。子どもが手を出しやすいのは、結局ここでした。


そしてホットミールは2品。この日はスプリングロールと、スパイスをまぶしたフライドチキンでした。




ここは正直に書いておきます。これで夕食を置き換えるのは無理です。温かい料理が2品では、大人3人がお腹を満たすには足りません。あくまで「お酒のおつまみ」として設計された量だと思ってください。
逆に、おつまみとしては十分すぎるくらいでした。特にチーズボードが良くて、チェダー、ブルー、ソフトタイプが板ごと出ています。これが出ているだけで、ワインが進んでしまいました。


デザートも2種類。小さなカップケーキとタルト系が、木の台に並んでいました。


お酒はスパークリング・ワイン・ビール・スピリッツまで
ドリンクの充実ぶりは、料理よりむしろこちらが主役でした。ワインは白・赤ともにボトルが並び、この日はオーストラリアの「CHAIN OF FIRE」。ブリュット・キュヴェとメルローが出ていました。






驚いたのは、スピリッツまでセルフで並んでいたことです。ジン、ウォッカ、ラム、リキュール類にミキサー。ラウンジでワインとビールまでは珍しくありませんが、蒸留酒の棚がそのまま置いてあるのは、そう多くありません。


ビールは冷蔵庫に瓶で。ハイネケンと、タスマニアのCascadeなどが冷えていました。ソフトドリンクの冷蔵庫も、この時間はそのまま使えます。






実際に取ってきた皿がこちらです。スプリングロール、フライドチキン、ハム、チーズ、プレッツェル。これにスパークリングを合わせました。




もう1枚は、ハムと野菜スティック、ディップ、そしてカナッペを少しずつ。旅先で野菜が不足しがちな家族旅行だと、この一皿がありがたいんです。





この日の夕食は外に食べに出ました。ラウンジで軽く飲んで、そのまま街へ。この「一次会がホテルの中で完結する」感じ、子連れにはかなり効きます。
子連れでラウンジは使える?|メイも一緒に、追加料金はゼロだった
気になる方が多いところだと思います。結論から書くと、子どもの同伴は問題なく、追加料金もかかりませんでした。小学3年生のメイも、昼も夕方も一緒に入っています。
ただし、条件があります。入口の案内に「Children must be supervised by an adult at all times(お子さまは常に大人が付き添ってください)」と明記されていました。走り回らせない、放っておかない。当たり前のことですが、ルールとして書かれています。


雰囲気の面では、夕方のラウンジは完全に「大人がお酒を飲む場所」でした。子どもがいて浮くことはありませんが、はしゃげる空気でもありません。メイはフルーツとソフトドリンクを取って、静かに座っていました。
お昼と全然ちがう。さっきまで誰もいなかったのに、みんなどこから来たの?



お酒が出る時間だけ、みんな部屋から降りてくるんだよ。同じ場所でも、時間で人の集まり方が変わるって面白いよね。
同じ部屋が、時間帯によって「誰もいない場所」と「満席の場所」に変わる。メイはその落差を自分の目で見て、「時間で人の動きが変わる」ことに気づきました。お店や施設が時間で表情を変えるという感覚は、旅先だからこそ体感として残ります。飲み物のサーバーで炭酸を自分で作る体験も含めて、ラウンジは意外と学びの多い場所でした。
満席のときの逃げ道|ロビーラウンジという第2会場がある
これは客室に置かれていた案内で知ったのですが、イブニングドリンクの会場は1か所ではありません。同じ17時〜19時に、地上階(グラウンドフロア)のロビーラウンジでも提供されています。
案内によると、内容は少し違います。
| 会場 | 提供される内容 |
|---|---|
| エグゼクティブラウンジ(レベル1) | カナッペ各種、スパークリング/スティルワイン、ビール、スピリッツ、ミキサー、ソフトドリンク |
| ロビーラウンジ(グラウンドフロア) | アンティパストプラッター、スパークリング/スティルワイン、ビール、ソフトドリンク |
私たちは実際にはロビーラウンジを使わなかったので、現地の雰囲気までは書けません。ただ、エグゼクティブラウンジが満席で座れないときの選択肢が用意されていることは、知っておく価値があると思います。次に泊まるなら、17時台に降りてこちらを試すつもりです。



会場を2つに割って混雑を逃がす発想は面白くて、席数を増やさずにピークをさばけるんですよね。ただ案内が客室の紙だけなのは、もったいない気がします。
知っておきたいラウンジのルール
入口の案内板に書かれていた条件を、実際に見た範囲でまとめておきます。
- 対象は同じ部屋に登録されているゲスト。それ以外のゲストは追加料金がかかり、利用可否も空き状況次第
- 夕方のカナッペタイムはスマートカジュアル。ジム着・ビーチウェア(ビーチサンダル含む)・スリッパは不可
- 混雑時は滞在1時間を目安にと明記されている
- 外部からの飲食物の持ち込みは不可。ラウンジの飲食物の持ち出しも不可
- 携帯電話はサイレントモードでという掲示もあり
「混雑時は1時間まで」というルールがあるということは、裏を返せばホテル側も夕方の混雑を認識しているということです。私たちが座れなかったのは、たまたまではなかったのだと思います。
ヒルトン・シドニー エグゼクティブラウンジの施設情報
【施設名】ヒルトン・シドニー エグゼクティブラウンジ(Executive Lounge, Hilton Sydney)
【所在地】488 George Street, Sydney NSW 2000, Australia(ホテル内 レベル1)
【電話番号】+61 2 9266 2000
【営業時間】6:30〜20:00(毎日/セルフサービス)
【朝食】平日 6:30〜10:00/週末 6:30〜10:30(レベル2のGlass Brasserie、またはラウンジ内で)
【イブニングドリンク&カナッペ】17:00〜19:00(毎日)。エグゼクティブラウンジ(レベル1)とロビーラウンジ(グラウンドフロア)の2会場
【入室方法】ルームキーをタッチして入室。対象は同室に登録されたゲスト(追加ゲストは有料・空き状況次第)
【料金目安】ヒルトン・オナーズのダイヤモンド/ゴールド特典、またはエグゼクティブルーム宿泊者が対象。今回は家族3人とも追加料金なし
※最新の営業状況等は、必ず公式HPをご確認ください。
海外の家族旅行は、着くまでが本当に長いですよね。乗り継ぎと時差で、初日はもうヘトヘトです。それでも、その疲れがあるからこそ、静かなラウンジで飲む最初のコーヒーが忘れられない一杯になります。メイも「お昼と全然ちがう!」と、同じ部屋の二つの顔をおもしろがっていました。我が家は、宿はいいところをできるだけ納得できる条件で押さえて、そのうえで現地の体験にもしっかり飛び込む、という組み立てが好きです。日程が見えてきたら、早めに何軒か見比べておくと選択肢が広がりますよ。素敵な旅になりますように!
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エグゼクティブラウンジの総合評価
★ 総合評価(ラウンジ編)
料理・ドリンクのクオリティ ★★★★☆(ジン・ウォッカ・ラム・リキュールとミキサーがセルフで並び、ワインはCHAIN OF FIREのブリュット・キュヴェとメルロー、ビールは瓶のハイネケンとCascade。蒸留酒の棚まで開放するラウンジは多くないので、飲む側には明確に平均以上。一方でホットミールはスプリングロールとフライドチキンの2品のみで、夕食を置き換えられる量ではないため★5にはしない)
空間と居心地 ★★★☆☆(レベル1のワンフロアで、高層階の眺望を売りにするタイプではない。大理石とグリーンでまとめた内装は上質で、日中は貸し切り同然に静か。ただし17時半の時点で3人並びの席が取れず2人と1人に分かれた。案内にも「混雑時は1時間まで」と書かれており、ピークの席数は明確に足りていないので価格相応の★3)
子連れのしやすさ ★★★☆☆(小3のメイも昼・夕方とも同伴でき、追加料金は一切かからなかった。ソフトドリンクの冷蔵庫と炭酸が出る水サーバーは子どもが喜ぶ。ただし夕方は大人がお酒を飲む空気で、キッズメニューや子ども向けの設備はない。何より家族3人が同じテーブルに座れなかったのが実害だったため★3)
コスパ(ステータス恩恵込み) ★★★★☆(ダイヤモンド特典で3人とも追加料金なし。到着日はチェックイン前から使えて、実質的に「部屋が用意されるまでの居場所」として機能した。夕方も1杯目をここで済ませて外食に出られる。ただし夕食を置き換えられる量ではなく、相場の半額以下といった数字で示せる根拠もないため★4)
ヒルトン・シドニーのラウンジについてよくある質問
ヒルトン・シドニーのエグゼクティブラウンジは何階にありますか?
レベル1です。エレベーターでレベル1に上がり、カーペット敷きの廊下を突き当たりまで進んだところにあります。案内表示は壁のロゴだけと控えめなので、初めてだと通り過ぎるかもしれません。ルームキーをタッチして入室します。
カクテルタイム(イブニングカナッペ)は何時からですか?
毎日17時から19時までの2時間です。私たちが17時半に行ったときにはすでに満席で、家族3人が並んで座れる席は残っていませんでした。同じテーブルに座りたい場合は、17時ちょうどを狙うのが確実だと思います。
子どもも一緒にラウンジに入れますか?追加料金はかかりますか?
入れます。小学3年生の娘も昼・夕方の両方で一緒に利用し、追加料金はかかりませんでした。ただし対象は同じ部屋に登録されているゲストで、それ以外は有料かつ空き状況次第です。また「お子さまは常に大人が付き添うこと」が入口に明記されています。
ラウンジの軽食で夕食を済ませられますか?
難しいと思います。温かい料理はスプリングロールとフライドチキンの2品だけで、あとはコールドカット、ディップと野菜、チーズ、フルーツ、デザートという構成でした。お酒のおつまみとしては十分ですが、大人が満腹になる量ではありません。私たちも軽く飲んでから外へ食べに出ました。
チェックイン前でもラウンジは使えますか?
今回は使えました。午前中にホテルへ着いて荷物を預けたあと、部屋に入る前の時間をラウンジで過ごしています。ラウンジ自体は6時30分から20時まで開いているので、早朝着や深夜発の日にも居場所として使えるのが大きいです。ただし運用は当日の状況次第なので、フロントで確認するのが確実です。
このクラスターの全体まとめはヒルトン・シドニー宿泊記|ダイヤ特典で41階・ラウンジ・朝食まででまとめています。あわせてどうぞ。











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