最終更新:2026年8月
グラフィティトンネルを抜けると、レンガ造りの落ち着いた建物に出ました。「A09 Holme Building(ホーム・ビルディング)」。

2026年8月、家族3人でのシドニー旅行。2日目の午後、シドニー大学のキャンパスを歩いた話の続きです。この建物には大学公式グッズのショップと中庭に面したレストラン&バーが同居していて、我が家の「お土産」と「休憩」が同時に片づきました。
そもそも大学に来た理由のひとつが、ここでした。身近にシドニー大学の卒業生がいると聞いていたマイとメイが、「その大学のグッズを見てみたい」と言い出したのが始まりです。
のんたんマグネットやキーホルダーではない、その土地の人が本当に着ているものを買って帰る。お土産としては、これがいちばん強いと思っています!
USYDストア(ホーム・ビルディング店)はどんなお店?
大学の公式グッズを扱うのが「USYD Store」。キャンパス内にいくつか店舗がありますが、ホーム・ビルディングの店が旗艦店にあたります。場所はサイエンス・ロードから入ったストリートレベルで、後述する Courtyard Restaurant & Bar のちょうど向かいです。


店内はコンパクトですが、棚の作りがしっかりしています。壁一面のキャップ、たたまれたパーカーとTシャツ、文房具。大学の紋章が入った公式アパレルが中心で、いわゆる観光地の土産物屋の雰囲気はありません。
公式の案内によると、扱っているのは以下のようなラインナップです。
- 大学公式のパーカー・トレーナー・Tシャツ
- USYDのお土産・記念品
- 卒業式向けのギフト
- アカデミックガウン(式服)のレンタルと販売
最後の1行が、このお店の性格をよく表しています。観光客のためのショップではなく、卒業する学生がガウンを借りに来る場所。だから営業時間も、通常の物販が月〜金 9:00〜16:00 なのに対して、卒業式まわりの対応は月〜金 7:30〜17:00 と長めに設定されています。
買ったのは、卒業ガウンを着たクマ
入口の脇に、たっぷりの大きさのぬいぐるみが積まれていました。黒いガウンに角帽、そして小さな卒業証書。シドニー大学バージョンのテディベアです。


マイとメイは、キャップやTシャツも見つつ、最終的にこの1体を選びました。首元には大学の名前が入っています。
ちゃんと卒業証書もってる! このくまさん、この大学を卒業したってこと?
小学3年生のメイにとって、「大学を卒業する」はまだ遠い話です。でも、角帽と証書を持ったクマを手に取ったことで、ガウンを着て証書を受け取る、という儀式の形が具体的なイメージになったようでした。この日はちょうどクアドラングルの中庭で式典用のテントが設営されていたので、そこともつながります。
売店のドリンクで、シドニーの物価を思い知る
買い物の途中、何気なく飲み物の冷蔵庫をのぞいて固まりました。


ミネラルウォーターが5.45豪ドル、小さいサイズで4.75豪ドル。コーラのペットボトルが5.60豪ドル。1豪ドル=約100円で換算すると(2026年8月時点)、水1本が約545円、コーラが約560円ということになります。
しかもここは学生向けの売店です。観光地価格ではなく、学生が日常的に買う場所でこの水準。オーストラリアの物価の高さを、いちばん分かりやすい形で見せつけられました。



水1本が500円を超える土地だと、宿にウォーターサーバーがあるかどうかで滞在中の支出がけっこう変わるんですよね。海外では「無料の水がどこにあるか」を先に把握しておくのが効くと思います。
店を出たところの壁には、大きな年表パネルが貼ってありました。「150 YEARS, CONNECTING STUDENTS」——このお店やフードコートを運営する学生組織 USU(University of Sydney Union)が、150年にわたって学生をつないできたことを、1874年から2024年までの写真と年号で見せる展示です。


売店もカフェもバーも、すべてこの学生組織の運営。150年続いている学生の自治組織が、いまも大学の食と物販を回しているという事実が、年表1枚でストンと入ってきました。
Courtyard Restaurant & Bar|中庭に面したテラスで一息
マイとメイが買い物をしているあいだ、私は向かいの Courtyard Restaurant & Bar で先に休んでいました。歩き通しの午後だったので、正直に言えば座りたかっただけです。


大きな木の下に、白い日よけの張り出したテラス席がずらり。そこが学生と先生でほぼ埋まっていて、あちこちで議論と笑い声が起きています。観光地のカフェとはまったく違う、この場所で毎日を過ごしている人たちの空気でした。
入口には営業時間の立て看板。ここは時間帯で顔が変わる店なので、これは撮っておいて正解でした。


- 全体:月〜金 8:00〜19:00
- コーヒーバー:8:00〜17:30
- アルコールバー:12:00〜18:45
- キッチン:朝食 8:00〜10:30/ランチ 11:30〜14:30/バーフード 15:00〜18:30
つまりお酒が飲めるのは12時から。午前中に来ればコーヒーの店、昼を過ぎればバーになります。屋内側はガラス張りの明るいカフェで、こちらは静かに座れる雰囲気でした。


メニューは地中海系|会員価格と一般価格の2段表記
料理は12インチのピザ、パスタ、サラダが中心の地中海風。ヴィーガンチーズとグルテンフリー生地の用意もあります。


メニューを開いてまず目に入るのが、価格が2列で書かれていることです。左が「USU MEMBER(会員)」、右が「NON MEMBER(一般)」。旅行者の私たちは当然、右の列を見ることになります。
- ピザ:ガーリック&ローズマリー 15.0/マルゲリータ 19.5/ホットハニーペパロニ 22.5/スパイシーチキン&チョリソー 25.0豪ドル(いずれも一般価格)
- バースナック:ガーリックブレッド 7.5/フライドポテト 9.0/トリュフパルメザンフライ 12.0/チキンテンダー 15.0/メゼプレート 18.0豪ドル
会員価格との差は品目によりますが、おおむね4%前後。フードコートの入口看板にあった「USU Rewards なら最大20%オフ」ほどの差ではありませんが、毎日通う学生には効いてきます。


朝食メニューやパスタ、サラダも同じ2段表記。テーブルの予約は公式サイトの案内から問い合わせる形になっています。
「ジョッキ」を頼んだら、ピッチャーが出てきた
買い物を終えた2人と合流して、あらためて1杯いただくことにしました。壁に貼ってあったのが、この月の「BEER OF THE MONTH」のポスターです。


カールトン・ドライ(CARLTON DRY)。ポスターには学生向けの価格としてスクーナー6豪ドル、ジャグ14豪ドルと書かれています(ライブ開催時はスクーナー8豪ドル)。そして小さな注記に、こうありました。
JUG 1140ML/SCHOONER 425ML。
ここで注意が必要です。オーストラリアの「ジャグ(jug)」は、日本でいうジョッキではなくピッチャー。1140ミリリットル、つまり1リットル超えです。知らずに人数ぶん頼むと大変なことになります。
カウンター横の価格表には、タップビールの一般価格が並んでいました。


- カールトン・ドライ/ホークス・ラガー/レッシュズ:スクーナー 8.5、ジャグ 21.0豪ドル
- グレート・ノーザン:スクーナー 7.5、ジャグ 19.5豪ドル
- 4パインズ・パシフィックエール:9.0/22.0豪ドル
- ボルター XPA:10.0/23.0豪ドル
- ブルックベール・ユニオン・ジンジャービア/ハード・レイテッド:11.5/24.0豪ドル
そして運ばれてきたのが、これです。


パパのコップ、おうちの麦茶のいれものと同じ大きさ!
まさにそのとおりで、取っ手のついた透明の容器にビールがなみなみ。日本の居酒屋の感覚で「ジョッキ」を想像していると、確実に面食らいます。ゆっくり時間をかけていただきました。



スクーナー8.5豪ドルを1140ml分にすると22.8豪ドル、ジャグなら21.0豪ドル。1割弱の差なんですが、人数が揃うと必ずジャグを選ぶ形になる。分け合う前提の価格設計だと思います。
買い物袋から顔を出したクマと、ジャグを並べて1枚。この日のシドニー大学が、そのまま入っている写真になりました。


パパのワンポイント|キャンパスで買い物と休憩をするコツ
- ショップは平日の日中だけ:USYDストア(ホーム・ビルディング店)の通常物販は月〜金 9:00〜16:00。週末に大学へ行くとお土産が買えません
- お酒は12時から:Courtyard のアルコールバーは12:00〜18:45。午前中はコーヒーの店です
- ジャグ=ピッチャー:1140mlです。1人ならスクーナー(425ml)が正解
- 飲み物は持参が正解:売店のペットボトルは5豪ドル台。宿で水を確保してから出るだけで、1日ぶんの出費が変わります
- 買い物と休憩は分担できる:ショップとテラスは向かい合わせ。選ぶ人と座る人に分かれても、お互いが見える距離です
今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ
- 「卒業する」の形を手で持った:ガウンと角帽、そして小さな卒業証書を持ったクマ。中庭で式典のテントが設営されているのを見た直後だったので、遠かった言葉が具体的な儀式の姿になりました
- 物価は「学生が買う場所」で測ると分かる:観光地ではなく学生向けの売店で、水が5.45豪ドル。同じものの値段を国どうしで比べる、というものさしの使い方を覚えました
- 単位が違えば量も違う:「ジャグ」を頼んだら1140mlのピッチャー。麦茶の容器と同じ大きさだと気づいたメイの一言から、国が変われば言葉と量の対応も変わるという話になりました
★ USYDストア&Courtyardの総合評価
★ 総合評価(家族3人・2026年8月訪問)
観光・体験の満足度 ★★★★☆(公式アパレルとガウンのレンタルを同じ棚で扱う「本物のキャンパスショップ」で、土産物屋にはない品が買えます。向かいのテラスは学生と先生で埋まっていて、その場の空気ごと味わえました。ただ我が家は飲み物だけで、ピザやパスタは試していません。訪問価値は明確ですが唯一無二とまでは書けないので★4です)
子連れのしやすさ ★★★☆☆(中庭に面したテラスは広く開放的で、子ども連れでも気兼ねなく座れました。一方でキッズメニューはなく、12時以降はアルコールバーとして動く場所です。ショップの店内も通路は広くありません。連れて行けるが特別な配慮はない、という水準です)
コスパ ★★★☆☆(ジャグ(1140ml)21.0豪ドルはスクーナー換算で1割弱お得ですが、シドニーのバーの相場そのものです。学生なら同じビールが6豪ドル/14豪ドルになるので、旅行者にとっては素直に価格相応。売店のペットボトルが5豪ドル台という点も込みで、安さを目当てに行く場所ではありません)
アクセス・利便性 ★★★★☆(サイエンス・ロードから入るホーム・ビルディング内で、ショップとレストランが向かい合わせ。クアドラングルからも徒歩数分です。ただし平日の日中しか開いておらず、訪問者向けの駐車場は前提にできません)
このクラスターの全体まとめはシドニー大学 観光ガイド|家族で歩いた無料キャンパスの2時間半でまとめています。あわせてどうぞ。
施設情報
【施設名】USYD Store(ホーム・ビルディング店)/Courtyard Restaurant & Bar
【所在地】Holme Building, Science Road, The University of Sydney, Camperdown NSW 2006, Australia
【営業時間・定休日】USYD Store 月〜金 9:00〜16:00(卒業式関連の対応は 7:30〜17:00)/Courtyard 月〜金 8:00〜19:00(コーヒーバー 8:00〜17:30、アルコールバー 12:00〜18:45、キッチンは朝食 8:00〜10:30・ランチ 11:30〜14:30・バーフード 15:00〜18:30)。いずれも土日は休み
【料金目安】ピザ 15.0〜25.0豪ドル、バースナック 7.5〜18.0豪ドル(いずれも一般価格)、タップビール スクーナー 7.5〜11.5豪ドル/ジャグ 19.5〜24.0豪ドル。1豪ドル=約100円換算、2026年8月時点
※USU会員価格と一般価格の2段表記です。最新の営業状況等は、必ず公式HPをご確認ください。
家族旅行のお土産って、最後の空港で慌てて選ぶことになりがちですよね。しかもそういう買い方をしたものほど、家に帰ってから記憶と結びつかない。今回のクマは、キャンパスを歩いてグラフィティトンネルを抜けて、その先の店で選んだので、家に置いてあるだけであの午後ごと思い出せます。メイも「卒業証書もってる!」と大喜びでした。我が家は、宿はいいところをできるだけコスパ良く押さえて、そのうえで現地の体験にはしっかり飛び込む、という組み立てが好きです。訪ねる街に大学があるなら、公式ショップを土産の候補に1つ入れておくと、選ぶ時間そのものが旅の一部になりますよ。素敵な旅になりますように!
USYDストアとCourtyardのよくある質問
観光客でもシドニー大学の公式グッズを買えますか?
買えます。USYD Store は誰でも入れる店舗で、我が家も家族3人で買い物をしました。大学公式のパーカー・トレーナー・Tシャツ、キャップ、文房具、卒業ガウンを着たテディベアなどの記念品が並んでいます。学生証がなくても購入できますが、USU会員価格は使えません。
週末でもお店は開いていますか?
開いていません。USYD Store(ホーム・ビルディング店)の通常営業は月〜金 9:00〜16:00、Courtyard Restaurant & Bar も月〜金 8:00〜19:00 です。お土産の購入やキャンパスでの食事を予定に入れるなら、平日の日中に訪ねる必要があります。
Courtyard Restaurant & Bar は子連れでも入れますか?
入れます。中庭に面した屋外テラス席が広く、我が家も小学生の娘と3人で利用しました。ただしキッズメニューはなく、12:00以降はアルコールバーとして営業しています。子どもと落ち着いて過ごすなら、コーヒーバーだけが動いている午前中や、屋内のカフェ側の席が向いています。
ビールの「ジャグ」はどれくらいの量ですか?
1140mlです。日本の「ジョッキ」ではなくピッチャーにあたるサイズで、店のポスターにも「JUG 1140ML/SCHOONER 425ML」と明記されています。1人で飲むならスクーナー(425ml)が標準。タップビールの一般価格はスクーナー7.5〜11.5豪ドル、ジャグ19.5〜24.0豪ドルでした。
USU会員価格と一般価格はどれくらい違いますか?
Courtyard のメニューでは、ピザやバースナックで4%前後の差でした(例:ガーリック&ローズマリーのピザが会員14.4/一般15.0豪ドル)。一方、キャンパスの案内看板には「USU Rewards で USU直営店は最大20%オフ、参加している他店でも10%オフ」と書かれており、店や商品によって割引率は変わります。









コメント