「IHGのプラチナになれば、ラウンジ使えるよね?」——この質問、実は正しくありません。IHGはヒルトン・マリオットと根本的に違う仕組みになっていて、ステータスだけではラウンジに入れないんです。そしてこの「罠」を知らずに修行を始めると、思った体験が得られずがっかりすることになります。
ノリスヒルトンはダイヤモンドになれば自動でラウンジアクセスが付く。マリオットもプラチナエリートで対象ホテルのラウンジは原則無料。でもIHGだけが「ステータスとラウンジが切り離されている」設計なんですよね。



初めて知ったときは「え、プラチナになったのに入れないの?」って正直驚きました。でも仕組みを理解してからは「だからこそ攻略しがいがある」と思えてきたんですよね。
ステータスとラウンジが「切り離されている」理由
IHG One Rewardsには5段階のステータス(Club〜Diamond Elite)がありますが、いずれのステータスもクラブラウンジへの自動入場権を含みません。ヒルトン・マリオットでは当然の権利として付いてくるものが、IHGでは設計上別物になっています。
では、IHGでラウンジに入る方法は何か。大きく2つあります。
- クラブフロアに泊まる:料金を上乗せしてクラブルームを予約する。ステータス関係なく誰でも可能だが追加費用が発生する
- Annual Lounge Membership(年間ラウンジ会員資格)を獲得する:40泊マイルストーン特典として選択できる、最もコスパの高い方法



「クラブフロア課金」は敷居を下げて客単価を上げる設計で、「Lounge Membership」は年40泊という強い繋がりを持つ顧客に対するロイヤルティプログラムなんですよね。2つが独立しているのは意図的な設計だと思います。
マイルストーン特典の全体像:20〜100泊で何が選べるか
IHGには「マイルストーン特典」という仕組みがあり、暦年内に一定の泊数に達するたびに複数の特典から1つを選べます。10泊刻みで設定されており、その中で特に重要なのが40泊達成時の「Annual Lounge Membership」です。
IHG マイルストーン特典 主要選択肢(2026年版)
| 泊数 | 選択肢A | 選択肢B | 選択肢C |
|---|---|---|---|
| 20泊 | ボーナスポイント10,000P | 確約スイートアップグレード(1回) | 飲食クレジット$20 |
| 30泊 | ボーナスポイント15,000P | 確約スイートアップグレード(1回) | 飲食クレジット$20 |
| 40泊 ★ | Annual Lounge Membership(年間ラウンジ権) | ボーナスポイント20,000P | 確約スイートアップグレード(2回) |
| 50泊〜 | 同様の選択肢がさらに付加 | 10泊ごとに繰り返し | 最大100泊まで |
2025年の改訂により、達成日以降の残り期間+翌1暦年分の有効期間が与えられるようになりました。例えば2026年7月に40泊を達成した場合、2026年末+2027年末まで有効です(各暦年末基準)。90日以内にIHGウェブサイトまたはアプリで選択する必要があります(未選択は失効)。



2025年以前は「選択した年末まで」だったので、11月に40泊達成すると実質2ヶ月しか使えなかったんですよね。改訂後は年後半の達成でも翌年丸ごと使えるので、年間の修行計画が組みやすくなったと思います。
IHGラウンジはどんな場所か:「書斎」としての実力
ANAクラウンプラザの主要拠点(大阪・福岡など)にはクラブラウンジが設置されています。Annual Lounge Membershipを持っていれば、クラブルームへの宿泊なしでラウンジが使えます。実際の提供サービスを時間帯別に整理します。


🏨 ANAクラウンプラザ クラブラウンジ 時間帯別サービス
🌅 朝食ブッフェ(7:00〜10:30)
朝食を個別に購入する必要がなく、宿泊費の実質コストが下がる。SFCプランの朝食無料とは別枠で機能する
☕ アフタヌーンティー(15:00〜17:00)
チェックアウト後の時間帯でも利用可能なケースも。出張帰りの隙間時間の活用に向いている
🍸 カクテルタイム(18:00〜20:00)
アルコール・ソフトドリンク・軽食が無料。夕食代の一部をここで補える(※13歳以上のみ)
※ホテルにより時間帯・サービス内容は異なる場合があります。事前に公式サイトをご確認ください。



出張でANAクラウンプラザを使うとき、朝はラウンジで仕事の準備をして、夜のカクテルタイムで英語の勉強をする——そういう「大人の書斎」として使えたら最高ですよね。混雑したレストランとは違う静けさがあるのが、ラウンジの一番の価値だと思います。



カクテルタイムの無料飲食価値は1人あたり2,000〜3,000円程度と見積もれると思います。年間ラウンジ権で月2回使えば5,000〜6,000円の価値——年40泊をIHGに集約するという「宿の寄せ」の見返りとして、十分に大きいリターンなんですよね。
ポイント宿泊も泊数カウント——40泊への現実的な組み立て
IHGのマイルストーン泊数は、ポイント宿泊(無料宿泊)でもカウントされます。ただし「バイポイントでポイントを買って泊数を量産する」のは計算すると割高です。まず数字を正直に見てみます。
📐 「バイポイントで泊数量産」が成立しない理由(検算)
バイポイントの実質単価(100%ボーナス時):1P≒$0.005 = 約0.73円(1USD=147円換算)
国内ANAクラウンプラザのポイント泊:1泊 ≒ 30,000〜50,000ポイント
→ ポイント購入で賄うと1泊あたり 約22,000〜37,000円相当
現金なら10,000〜15,000円で泊まれる日が多いため、通常日にポイントを買って泊まるのは1泊あたり1〜2万円の損。
⇒ バイポイントの出番は「現金価格が高騰する日」だけ。泊数積み上げの主力は有料宿泊+宿泊で貯めたポイントの再投入
※ポイント必要数(Dynamic Pricing)・バイポイント価格・為替により変動します。予約前に3つの数字を見比べてください。
その上で、40泊への現実的な組み立ては次のようになります。①出張・SFC修行・家族旅行の宿を可能な範囲でANAクラウンプラザ等のIHGに寄せて有料泊を積む、②宿泊とステータスボーナスで貯まったポイントを閑散期のポイント泊に再投入して泊数を上乗せする、③連休・イベント時の高騰日だけバイポイントを防衛的に使う——この3層構成です。



「ポイント泊も泊数になる」からといって、ポイントを買って泊数を稼ぐのは本末転倒なんですよね。出張や旅行の宿をIHGに寄せて、貯まったポイントで閑散期にもう1泊——この地道な回し方が結局いちばん堅実だと思いました。
さらに追い風になるのが、2026年10月以降に始まる予定のANA×IHGステータスマッチです。発表によればANAプラチナ(SFC)でIHGの必要宿泊数20泊分が付与されるため、40泊マイルストーンまでの距離が実質半分になります。ANAダイヤモンドなら38泊分=あと2泊でプラチナ到達です(詳細はIHG One Rewards完全ガイドの解説ボックスへ)。
IHGポイントの価値:宿泊・ポイント購入・マイル交換の比較
IHGポイントをどこに使うかで、実質的な価値が変わります。使い道別に整理します。
IHGポイント 使い道別 価値比較
① ホテル宿泊(ポイント宿泊):約0.5〜0.6円/P ←最もおすすめ
高カテゴリのホテルほど円換算での価値が上がりやすい
② バイポイント100%ボーナス時の購入:実質コスト約0.73円/P($0.005・為替で変動)
基準価値より割高のため、現金価格が高騰する日・高カテゴリホテル限定の防衛策として使う
③ ANAマイル交換:10,000P → 約2,000マイル相当(交換レート低め)
マイルが余っている場面以外では非推奨
結論:ポイントはホテル宿泊に直接使うのが最高効率。マイル交換は最後の手段。



バイポイントの取得単価(約0.73円/P)は平均的な使い方では元が取れない水準なんですよね。歪みが生まれるのは「現金価格だけが高騰した日」——そこでは1Pの価値が0.8〜1円超まで伸びるので、購入コストを上回る。買う前に「その日の現金価格÷必要ポイント」を計算する一手間が全てだと思います。
実例:ホテル独自の“クラブフロアラウンジ”という選択(リーガロイヤル大阪)
ここまではIHGのマイルストーン特典として選ぶラウンジの話でした。一方で、ホテルによっては上級のクラブフロアに泊まると使える“ホテル独自のクラブラウンジ”があります。中之島のリーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクションの「ロイヤルラウンジ」は、その好例でした。




カクテルタイムは温冷オードブルを席まで、アフタヌーンティーは一人一台の3段スタンド。ホテル厨房の仕事が効いています。
カクテルタイムには山崎・白州・余市などのシングルモルトが無料で、フードは席まで運ばれるテーブルサービス。朝食も3会場から選べます。しかも利用資格がクラブルーム・スイート宿泊者を中心に絞られるため、ステータスで広く開放されがちなラウンジに比べて混みにくいのも特徴でした。IHGのマイルストーンで選ぶラウンジとは別系統ですが、「ラウンジ体験を確実に取りにいく」現実解として優秀です。詳しくはリーガロイヤルホテル大阪 完全ガイド、カクテルタイムの実食レビュー、アフタヌーンティーの実食レビューをどうぞ。
IHGラウンジ・ポイント攻略のよくある質問
IHGのプラチナエリートでもラウンジに入れないのですか?
入れません。IHGはプラチナ・ダイヤモンドを含む全ステータスにおいて、クラブラウンジへの自動入場権は付与されていません。入場するには①クラブフロアへの有料宿泊、または②40泊マイルストーン達成で選択できる「Annual Lounge Membership」の2択です。
ポイント宿泊(無料宿泊)はマイルストーンの泊数にカウントされますか?
カウントされます。IHGのポイント宿泊は実績泊数にカウントされるため、バイポイントで購入したポイントで宿泊しながらマイルストーンを積み上げることが可能です。ただし、一部の割引レートや特定のサードパーティ予約では対象外になる場合があります。IHG公式からの予約が基本です。
Annual Lounge Membershipは選択を忘れるとどうなりますか?
40泊達成から90日以内にIHGウェブサイトまたはアプリで選択しないと失効します。達成後すぐにIHGアプリを確認し、通知が届いたらすぐに選択するのが安全です。一度失効した特典は復活できません。
バイポイントセールはいつ開催されますか?
年間複数回(2025〜2026年実績では年3〜4回程度)開催されていますが、事前告知なしで突然開始されることが多いのが特徴です。IHGの公式メールマガジンを登録しておくか、マイラー向けブログ・SNSをフォローして情報をキャッチするのがおすすめです。100%ボーナス時の実質単価は1P=0.7円台(為替による)、購入上限は年間200,000ポイント(セール条件により異なる場合あり)。最新条件はIHG公式のポイント購入ページでご確認ください。
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