ペナン空港からグラブのアルファードで送迎|RM69・43分の全記録

雨のホテル車寄せに停まる白いトヨタ・アルファード。グラブのExecで空港からジョージタウンまで送迎してもらった車

最終更新:2026年7月

目次

ペナン空港から市内へ、グラブのアルファードで送迎してもらった話

2026年7月、家族3人でのマレーシア旅行。クアラルンプールからエアアジアの国内線でペナン島に渡り、空港からジョージタウンの宿までは配車アプリ「Grab(グラブ)」で移動しました。呼んだのは最上位クラスの「Exec」。やってきたのは、日本でおなじみのトヨタ・アルファードです。

結論から書きます。空港から市内まで20.04km・43分で、支払いはRM69.01(約2,970円)。いちばん安い選択肢ではありません。それでも、スーツケース2つと小学3年生を連れて、雨の中を移動する日には、この数千円は迷わず払っていいと思えました。料金の内訳から乗り場の探し方まで、写真多めで残しておきます。

ペナン国際空港の駐機場に停まるエアアジアのエアバス。赤い機体に「Now Everyone Can Fly」の文字。雨上がりで濡れたエプロンとタラップの手すり
のんたん

ペナンは搭乗橋ではなくタラップ降機でした。ムワッとした熱気と雨上がりの匂いで、「南国に来たぞ!」というスイッチが一気に入ります。

ペナン空港の配車乗り場は「Level 1・立体駐車場」

ペナン国際空港のe-hailing(配車アプリ)乗り場は、到着ホールを出て、立体駐車場のLevel 1にある「E-Hailing Pickup Point」に集約されています。到着ホールからDoor 1を出て向かう形で、屋根の下を歩いていけるので、雨でも荷物が濡れません。

そして、その乗り場の手前にあるのがこれ。

ペナン国際空港の到着階に掲げられた緑色の丸い「Grab Lounge」の照明看板

「Grab Lounge」。配車アプリの会社が、空港に自前の待合室を持っているんです。ソファが並んだ空調の効いた部屋で、車が来るまでここで座って待てます。

Grab Loungeの内観。人工芝の壁に光るGrab Loungeのロゴと、木目の壁沿いに続く深緑のベンチシート

タクシー乗り場じゃなくて、アプリの会社のラウンジがあるんだ!

ノリス

空港が配車の乗り場を1か所に閉じ込めて、その中に事業者がラウンジを構えている。客待ちの車が路肩に溢れない設計なんですよね。

電光掲示板に「ナンバープレート」が並ぶ

乗り場でいちばん驚いたのがこの掲示板です。「E-HAILING QUEUE SYSTEM」と書かれた画面に、いま構内に入ってきた車のナンバープレートと、その車が何分待っているか(Duration)が次々に表示されていきます。

ペナン国際空港の配車乗り場に吊るされたE-HAILING QUEUE SYSTEMの電光掲示板。入構した車のナンバープレートと待機分数が一覧表示されている

アプリに表示された自分の車のナンバーを覚えておいて、この画面に出たら乗り場へ降りる。空港の到着便案内板と同じ使い方です。人混みの中で車を探し回らずに済むので、子連れにはありがたい仕組みでした。

あ、飛行機の「ナンバープレート」と一緒だ。あれは9Mから始まってたけど、車のは全部Pから始まってる!

前日にklia2で「飛行機の主翼に書いてある9M-◯◯◯は機体のナンバープレートみたいなもの」と自分で気づいたメイが、今度は本物のナンバープレートの並びに規則性を見つけました。マレーシアの車両登録番号は地域ごとに頭文字が決まっていて、ペナンは「P」。マイも「言われてみれば全部Pだね」と画面を見上げていました。

▶ あわせて読みたい:klia2でエアアジア国内線に乗る|保安検査から搭乗口まで20分歩いた反省記

グラブの「Exec」はアルファードかヴェルファイア

今回選んだのは、グラブの車種クラスの中でも上位にあたる「Exec(エグゼク)」です。アプリの説明にはこう書かれています。

Grab「Exec」で予約するときの条件(アプリ表示より)

・車両はトヨタ・アルファード または トヨタ・ヴェルファイア
・定員と荷物は6人+大型スーツケース2個+小型1個、または4人+大型2個+小型2個
・高評価ドライバーのみが担当
・「Ride Cover Plus」付帯=乗車中および降車後24時間までの傷害補償と、迎車遅延時のライドバウチャー
高速道路の通行料は料金見積もりに含まれない

日本では「ちょっといいミニバン」の位置づけのアルファードが、こちらでは配車アプリの最上級クラスの指定車種になっている。この温度差が、そのまま旅の面白さでした。

PremiumとExecは何が違うのか|車内のカードが答えを持っていた

乗り込んだアルファードの座席ポケットに、グラブ自身が作った比較カードが入っていました。上位2クラスの違いが4か国語で並んでいて、これが想像以上に分かりやすかったので載せておきます。

Grabの車内に置かれた比較カード。PremiumとExecの車種・車内アメニティ・傘のサービス・ドア開閉の違いが一覧になっている
項目PremiumExec
車種ホンダ・アコード、トヨタ・カムリ、ヒュンダイ・スターレックス、日産・ティアナ、BMW3シリーズ ほかトヨタ・アルファード/ヴェルファイア
車内アメニティミネラルウォーター・ミント・上質なティッシュ・手指消毒剤・芳香剤・充電ケーブル(共通)
音楽のリクエスト
車内温度のリクエスト
荷物の積み下ろし補助
傘のサービス×
ドアの開閉・出迎えの挨拶×
Grab Execの案内カード。「Ride first class with Exec」の見出しと、ゆったりした座席と広い足元スペースを説明する多言語のテキスト
ノリス

上位クラスの差が、水やお菓子ではなく「傘」と「ドアの開け閉め」に置かれているのは興味深いんです。原価はほぼゼロなのに、雨の日にいちばん効く2つですから。

そしてこの日のペナンは、まさに雨でした。ホテルに着いた瞬間にドライバーさんが傘を差して降り、スライドドアを開けてから荷物を出してくれる。カードに書いてあったことが、そのまま目の前で起きたわけです。

紙に書いてあったこと、ぜんぶ本当にやってくれたね。

車内は「動くリビング」|天井のエアコンと日本語のシール

後席に乗り込むと、天井に吹き出し口が並んでいて、後ろの席まできちんと冷気が届きます。乗降口の上には掴まりやすいグリップ。3人でも真ん中の列と後ろの列に分かれて座れるので、誰も窮屈になりません。

グラブのトヨタ・アルファードの後席。天井に並ぶエアコン吹き出し口と乗降グリップ、キャプテンシートのヘッドレスト

そして窓のフチをよく見ると——日本語で書かれた注意書きのシールがそのまま残っていました。日本で使われていた個体が、海を渡ってここで走っている証拠です。

アルファードの車窓から見たペナンの街。手前に電力設備、奥に真新しい高層コンドミニアムが並ぶ。窓枠には日本語の注意書きシールが残っている

この車、日本語しゃべってる!日本にいた車が、マレーシアでお仕事してるってこと?

のんたん

そういうこと。しかも日本だと「大きい家族の車」だったのが、ここでは「いちばん上のクラスの車」なんだよ。同じ車なのにね。

窓の外を流れていくのは、真新しい高層コンドミニアムと、その足元に残る低層の建物。空港のある島の南側から、世界遺産のジョージタウンへ向かう43分は、ペナンという島の「新しい部分」と「古い部分」を順番に見せてくれる時間でもありました。

実際いくらかかったか|20.04km・43分でRM69.01

領収書に残っていた行程がこちらです。

Grabの領収書に記録された行程。ペナン国際空港Level 1のE-Hailing Pickup Pointを10時46分に出発し、11時29分にジョージタウンの宿の正面玄関着。20.04km・43分
空港のLevel 1を10:46発、宿の正面玄関に11:29着。20.04km・43分

ペナン国際空港 Level 1のE-Hailing Pickup Pointを10:46に出発し、ジョージタウンの宿の正面玄関に着いたのが11:29。20.04km、43分でした。そして料金の内訳がこちら。

Grab Execの料金内訳。運賃67.00リンギット、Foreign payment fee 2.01リンギット、Total Paid 69.01リンギット(運転手氏名のみ黒塗り)
運賃RM67.00+海外カード決済手数料RM2.01=RM69.01(運転手氏名のみ黒塗り)

運賃そのものはRM67.00。そこに「Foreign payment fee」RM2.01が乗って、合計RM69.01。日本円にすると約2,970円(1リンギット=約43円換算)です。

ノリス

この手数料、運賃のちょうど3%なんですよね。海外発行のカードで払うと乗る分だけ静かに増えていく——見えない値上げだと思っておくといいです。

金額そのものより、乗る前にアプリで総額が確定していて、車内で財布を出す場面が一度もないことのほうが、子連れにはずっと大きい価値でした。値段交渉も、両替の残額の心配もありません。

グラブ・タクシー・バスを家族3人で比べる

ペナン空港からジョージタウンまでの主な選択肢を、家族3人・大型スーツケース2つという今回の条件で並べてみます。

空港→ジョージタウン 家族3人の移動コスト比較

① Grab Exec(今回) RM69.01=約2,970円/1人あたり約990円
アルファード。43分・ドアツードア。傘とドア開閉つき。

② Grab の標準クラス RM40前後=約1,700円/1人あたり約570円
同じドアツードア。差額は約1,270円。ただし荷物2個+3人だと車のサイズは運任せ。

③ 空港タクシー RM40〜60が目安=約1,700〜2,600円
カウンターで行き先を告げて定額。深夜帯(0時〜6時)は割増になることがある。

④ 路線バス 401E 1人RM2.70×3=RM8.10=約350円
KOMTARまで50〜60分。5:30〜23:00・23〜35分間隔。釣銭が出ないので小銭必須。降車後に宿までの徒歩もある。

今回の判断:①と②の差は約1,270円。その1,270円で、雨の中スーツケースを引きずる時間と、車が小さかったときの詰め込みリスクを丸ごと消せると考えて、Execを選びました。逆に、荷物が小さい・晴れている・大人だけ、という日なら②で十分だと思います。

のんたん

バスとの差は約2,600円。でも「到着直後の1時間」って、旅のテンションがいちばん高い時間なんですよね。ここを疲れで潰さない、という買い物でした。

子連れでグラブを使うときの実務メモ

実際に使ってみて「先に知っておきたかった」と思ったことを、そのまま並べます。

  • アプリと支払い方法は日本を出る前に登録しておく。到着してから海外の通信環境で初回登録をやるのは地味に消耗します。カードは事前に紐づけておくと、乗り場でやることが「呼ぶ」だけになります。
  • チャイルドシートは基本的に用意されません。Execでもここは同じでした。小さいお子さん連れの場合は、この点だけは日本の感覚と違うと理解しておく必要があります。
  • 乗り場は「Level 1・立体駐車場」の一択。到着ホールで客引きに声をかけられても、アプリで呼んだ車はそこには来ません。Door 1から出て、掲示板のある場所を目指します。
  • ナンバーの確認係を子どもに任せる。掲示板に出るナンバーを探す役目をメイに渡したら、待ち時間がまるごと遊びになりました。親は荷物と下の子に集中できます。
  • 高速の通行料は見積もりに入っていない。アプリの表示額に後から乗ることがあるので、表示は「ほぼ確定額」ではなく「ほぼ確定額+α」と思っておくと気持ちが楽です。
GrabアプリのPremium|Exec説明画面。トヨタ・アルファードまたはヴェルファイア、6人+大型スーツケース2個+小型1個、Ride Cover Plus付帯、通行料は見積もり外
アプリ内のExec説明。定員・荷物・補償・通行料の扱いがここに書かれている
ノリス

掲示板に「Duration」=その車が構内で何分待っているかまで出ているのが面白くて。空港側が待機列の回転を分単位で測っているということなんだと思います。

今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ

🚕 空港からホテルまでの43分で見つけた3つの発見
  • ナンバープレートには「地域の頭文字」がある。前日に飛行機の「9M-◯◯◯」を機体のナンバープレートだと自分で見抜いたメイが、今度は掲示板に並ぶ車のナンバーが全部「P」で始まることに気づきました。国のしるしから、州のしるしへ。同じ「番号で個体を見分ける」仕組みが、空と陸でつながった瞬間です。
  • 同じ車でも、国が変わると「格」が変わる。日本では家族向けのミニバンであるアルファードが、ここでは配車アプリの最上級クラスの指定車種。しかも車内には日本語の注意書きシールが残ったままでした。モノの値打ちは、モノ自体ではなく、置かれた場所が決めている——実物のシールを指でなぞりながら話せたのが良かったです。
  • 値段の差は、書き出せる。座席ポケットの比較カードには、上のクラスで増えるものが「傘」と「ドアの開閉」だとはっきり書いてありました。曖昧な「高級感」ではなく、具体的な項目として。そして雨のホテル前で、その2つが本当に実行された。約束が紙に書かれていて、それが守られる、という体験そのものが学びでした。
雨のホテル車寄せに停まる白いトヨタ・アルファード。スライドドアが開いており、奥にもう1台の黒いアルファードとヤシの木が見える

ペナン国際空港 e-hailing乗り場の基本情報

【施設名】ペナン国際空港(Penang International Airport/PEN) E-Hailing Pickup Point
【所在地】Lapangan Terbang Antarabangsa Bayan Lepas, 11900 Bayan Lepas, Penang, Malaysia
【乗り場】Level 1・立体駐車場(Multilevel Car Park)内。到着ホールからDoor 1を出て向かう
【待合】乗り場に隣接してGrab Lounge(空調・ベンチあり)。到着した車のナンバープレートと待機時間を表示する電光掲示板あり
【今回の実績】10:46発 → 11:29着/20.04km・43分/Grab Exec(トヨタ・アルファード)
【今回の料金】運賃RM67.00+Foreign payment fee RM2.01=RM69.01(約2,970円/1リンギット=約43円換算)
【ほかの手段】空港タクシー(定額・RM40〜60目安)/路線バス Rapid Penang 401E(RM2.70・KOMTARまで50〜60分・5:30〜23:00・23〜35分間隔・釣銭なし)
※料金・運行時間・乗り場の位置は変更されることがあります。最新情報は必ずMalaysia Airports公式サイトおよびGrab公式サイトをご確認ください。

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