ダブルツリー ペナンの朝食は、マレー・インド・中華・洋食が、それぞれ独立したキッチンとして横並びになっています。しかも目の前でナンを焼き、竹筒でごはんを炊き、卵をその場で焼いてくれる。「マレーシアという国の成り立ちが、そのまま朝ごはんの並びになっている」——そう感じた朝食でした。

2026年7月、家族3人で1泊。会場はmakan KITCHEN(マカン・キッチン)で、ロビーの1つ下、プールと同じ階にあります。ヒルトン・オナーズのダイヤモンド特典で朝食は無料でした。この記事は、その中身を写真で全部並べます。
のんたん入った瞬間に「これは1時間じゃ回りきれないぞ」と思いました。とにかく広くて、コーナーの数が多いんです。
行く時間は看板で決められる|混雑の「信号」がある
入口の前に、こんな看板が立っています。これが想像以上に実用的でした。


🚦 makan KITCHEN の朝食時間と混雑
◆ 営業:月〜金 6:30〜10:30/土日祝 6:30〜11:00
🔴 HEAVY(混雑):7:30〜9:00
🟡 MODERATE(やや混雑):9:00〜10:00
🟢 LIGHT(空いている):6:30〜7:30
看板の注記には「部屋番号をお知らせいただければ席までご案内します」「混雑時間帯のご利用は1時間以内にご協力ください」とも書かれています。
わが家が行ったのは9時ごろ、つまり黄色の時間帯。それでも会場は相当な人で、受付の列に少し並びました。


ただ、ここでダイヤモンド会員であることを伝えたところ、隣の空いているフロアへ案内していただけました。テーブルには「Breakfast / Diamond Member」の札が置かれていて、上級会員用の席が別に確保されている仕組みのようです。



混雑を「時間で分散させる案内」と「会員を別席に逃がす受け皿」の二段構えなんですよね。ピークを均す努力と、それでも溢れた分を吸収する場所。どちらか片方だけだと必ず破綻するので、両方あるのは素直に上手いと思います。
裏を返せば、上級会員でない場合は7時台に行くのが確実です。緑の時間帯なら席も料理も余裕があります。
①マレー|ナシルマッを自分で組み立てる


「malay KITCHEN」の看板が出ているコーナー。ここが会場のいちばん奥で、マレーシアの朝の定番が並びます。


目玉はナシルマッ。ココナッツミルクで炊いたごはんに、揚げた小魚(イカンビリス)、ピーナッツ、ゆで卵、きゅうり、そしてサンバル(唐辛子ペースト)を自分でのせて完成させる料理です。




サンバルは大きな鍋にたっぷり。辛さの調整は自分でのせる量でやります。




組み立てるとこうなります。バナナの葉に載せて出してくれるのが本式です。



マイはここが気に入って、朝からずっとマレー料理コーナーでした。「日本の朝ごはんの、ごはん・味噌汁・漬物と同じ構造だね」と言っていて、なるほどと。
②インド|目の前で焼いてくれるナンとロティ


「Indian Kitchen」のコーナー。ここが今回いちばん驚いたところです。


シェフが目の前で生地を伸ばして、その場で焼いてくれます。焼き立てがそのまま皿にのるので、当然おいしい。




合わせるカレーは数種類が常設。豆のカレー、チキン、野菜と、辛さも味の系統も違うものが並びます。


焼きたてのロティチャナイにカレーを添えて。これが今回の朝食のベストでした。
パンをその場で作ってる!のばして、パチンってやって、焼いてる!ずっと見てられる〜
メイはここに張り付いて、生地が薄く伸びていく工程をずっと見ていました。できあがったものを取るだけのビュッフェと、作る過程が見えるビュッフェでは、子どもの食いつきがまったく違います。
③中華|点心と粥、そして竹筒ごはん




蒸籠が積まれた点心のコーナー。焼売や饅頭が湯気を上げています。




中華粥のコーナーには薬味がずらり。ペナンは華人の街なので、このあたりの充実ぶりは納得です。






そしてこれ。竹の筒に詰めて炊いたごはん(レマン)です。竹ごと立てて並べてあって、見た目のインパクトがすごい。ココナッツミルクの香りがついていて、そのまま食べても甘みがあります。


麺とカレーの鍋。ヌードルコーナーでは、麺と具を選んでその場で仕上げてもらえます。メイはここで中華麺を頼んでいました。


そしてテタレ(Teh Tarik)のコーナー。練乳入りの甘いミルクティーで、高いところから注いで泡立てるのがマレーシア流です。専用のグラスが棚に並んでいました。
④洋食|エッグステーションとキムチオムレツ




「WESTERN SECTION」の札が立つコーナー。トマトのグラタン、パスタ、ソーセージなど、朝から重めのラインナップです。


そしてエッグステーション。鉄板の上でオムレツや目玉焼きをその場で焼いてくれます。


この日の推しは「Kimchi Omelet(キムチオムレツ)」。マレーシアのホテルで韓国の食材が推されているのが面白くて、思わず頼みました。


出てきたのがこれ。ふわりと巻かれたオムレツです。ソースは付いてこないので、ケチャップとチリソースはビュッフェ台の調味料コーナーから自分で取ってきました。マレーシアらしく甘めのチリソースがあるので、ケチャップと半分ずつ添えるのがおすすめです。



エッグステーションって、実は待ち行列を作る装置なんですよね。でもここは「その日の推し」を1品立てて、選ぶ楽しさに変えています。並ぶ時間を不満ではなく期待に変える——小売でいえばレジ前の一等地の使い方と同じ発想だと思います。
パン・デザート・サラダ|土台の部分も手を抜いていない




ベーカリーは種類が多く、温かいペストリーも別枠で用意されています。




サラダバーと調味料まわり。ドレッシングやピクルスが小分けで並びます。






コールドカットとチーズ、そしてデザート。ケーキ類は現地の色使いで、緑や桃色の南国らしいお菓子が並んでいました。




シリアルのディスペンサーと、コーヒー・紅茶のコーナー。


子ども向けの配慮も手厚くて、見慣れたパッケージのシリアルと、「SWEET SHOP」と名づけられたお菓子のコーナーがあります。海外の朝食で子どもが食べるものに困る、という事態はここでは起きません。


結局のところ、わが家の1皿目はこうなりました。クロワッサン、カレー、焼きたてのロティチャナイ、サラダ。国籍がめちゃくちゃですが、これがこの朝食会場のいちばん正しい食べ方だと思います。
🌏 朝ごはんで見つけた旅育ポイント
① マレー・インド・中華・洋がそれぞれ独立したキッチンとして並ぶのを見て、「1つの国にいろんな国のごはんがあるのはなんで?」と自分から聞いてきた
② ナンやロティを目の前で焼く工程を最初から最後まで見て、「パンは作るところから見ると味が変わる」と自分の言葉にした
③ 家族3人でそれぞれ違う国の料理を選び、同じテーブルに並べたことで、「選べる」ということ自体がこの国らしさなのだと気づけた
★総合評価(朝食編)
★ makan KITCHEN 朝食ビュッフェ 総合評価
品数・バラエティ ★★★★★(マレー・インド・中華・洋がそれぞれ独立したキッチンとして常設され、ナン/ロティは目の前で焼き、竹筒で炊いたレマンやテタレまで並ぶ。「多民族国家の朝食」をここまで一会場で成立させている例は他に思い当たらない)
味・クオリティ ★★★★☆(焼きたてのロティチャナイとエッグステーションのオムレツは明確に平均以上。ビュッフェ台の常設料理は品数優先で、一皿ずつの精度は並)
子連れのしやすさ ★★★★☆(見慣れたシリアルと「SWEET SHOP」のお菓子コーナーがあり、子どもが食べるものに困らない。ロティを焼く実演は子どもが釘付けになる)
混雑と席の取りやすさ ★★★☆☆(9時台は受付に列ができ、席を待つ状況。混雑を示す信号の掲示と「1時間以内に」の協力依頼があるほど。上級会員は別フロアに案内されたが、そうでなければ7時台に行く必要がある)
品数だけ★5です。「いろんな料理がある」ではなく、4つの食文化がそれぞれ独立したキッチンとして立っている——この構造そのものがこのホテルの朝食の価値だと思います。
逆に混雑は★3にしました。会場が広いぶん人も多く、ピーク時間に何も考えずに行くと待ちます。ホテル側も自覚しているから、あの信号の看板が立っているのだと思います。
このクラスターの全体まとめはダブルツリー ペナン宿泊記|24,000ポイントでスイート・朝食・プール全部でまとめています。あわせてどうぞ。
施設情報
【施設名】makan KITCHEN(マカン・キッチン)/ダブルツリー リゾート by ヒルトン ペナン
【所在地】56, Jalan Low Yat, Batu Ferringhi, 11100 Penang, Malaysia
【電話】+60 4-892 8000
【場所】ロビーの1つ下のフロア(プールと同じ階)
【朝食時間】月〜金 6:30〜10:30/土日祝 6:30〜11:00
【混雑の目安】混雑7:30〜9:00/やや混雑9:00〜10:00/空いている6:30〜7:30(館内掲示より)
【内容】マレー・インド・中華・洋の各キッチン、エッグステーション、ヌードルコーナー、ベーカリー、サラダ、デザート、キッズ向けシリアル・菓子コーナー
【料金目安】ヒルトン・オナーズの上級会員特典で無料。宿泊プランに含まれない場合は別料金
【公式HP】https://www.hilton.com/en/hotels/penmbdi-doubletree-resort-penang/
※営業時間・提供内容は変更される場合があります。最新の情報は必ず公式HPをご確認ください。
海外の家族旅行って、朝ごはんが当たりだと、その日一日の機嫌がまるごと変わりますよね。メイはロティを焼くシェフの前から動かなくなって、焼き上がるたびに小さく拍手していました。人気の時期は部屋から埋まってしまうので、気になった方はぜひ以下のリンクから空室状況や最新のプランを確認してみてくださいね。素敵な旅になりますように!
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ダブルツリー ペナンの朝食 よくある質問
朝食は何時から何時までですか?
makan KITCHEN で、月曜〜金曜は6:30〜10:30、土日祝は6:30〜11:00です。会場はロビーの1つ下、プールと同じ階にあります。
混雑を避けるには何時に行けばいいですか?
館内の掲示によると、6:30〜7:30が空いていて、7:30〜9:00がいちばん混みます。9時に行ったところ受付に列ができていました。ゆっくり食べたいなら7時台がおすすめです。
ヒルトンの上級会員だと何か違いますか?
ダイヤモンド会員であることを伝えたところ、混雑していた本会場ではなく隣の空いているフロアに案内していただけました。テーブルにも「Breakfast / Diamond Member」の札が置かれていて、上級会員用の席が用意されている運用のようです。朝食自体も特典で無料でした。
子どもが食べられるものはありますか?
あります。パッケージでおなじみのシリアル、「SWEET SHOP」と名づけられたお菓子コーナー、パンやペストリー、そしてヌードルコーナーで麺を頼めます。辛いものが苦手でも困りません。
その場で作ってくれる料理はありますか?
エッグステーション(オムレツ・目玉焼き)、ヌードルコーナー、そしてインド料理のナン・ロティが実演です。特にロティチャナイは生地を伸ばすところから焼き上げまで目の前で見られるので、子ども連れなら必ず立ち寄ってみてください。










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