ザ・ミレン・ペナンの朝食は、「ホテルのビュッフェ」ではなく「朝からレストランで食事をする」体験でした。主菜は席でオーダーして厨房で作ってもらう。届くまでの20分ほどを、ビュッフェ台の料理でつなぐ。この構成が想像以上に良くて、2泊とも同じ時間に通いました。

2026年7月、家族3人で2泊しました。この記事は2階のレストラン「Lili(リリ)」の朝食と夕食を、写真多めで全部並べた記録です。夕食ではUSD100のホテルクレジットを使って、実際にいくら浮いたのかも伝票ベースで出します。
のんたんここの朝食、旅の中でいちばん「もう1泊したい」と思わせてくれた場所でした。メイも2日目は自分からメニューを開いて選んでいて。
Liliの朝食はハーフビュッフェ|主菜は席でオーダーする
まず仕組みから。Liliの朝食はハーフビュッフェ(セミビュッフェ)です。


- 主菜:席に置かれたメニューから1品オーダー。厨房で作るため提供までおよそ20〜25分(メニューにも明記されています)
- ビュッフェ台:サラダ、コールドミール、ヌードルバー、お粥、ペストリー、フルーツなどは自由に取りに行く
- ドリンク:コーヒー・ジュース・スムージーはオーダー制


メニューは大きく「LOCAL FARE(ローカル)」と「WESTERN FLAVOURS(西洋)」に分かれています。ローカル側はペナン・ナシルマッ、ナシ・ケラブ、ミー・ゴレン・ママ、ビーフ炒粿條(チャークイティオ)。西洋側はエッグベネディクト、クラシックな英国式朝食、アボカドトースト、チェダーチーズのオムレツなど。
さらに「EGGS YOUR WAY」があって、目玉焼き・半熟・ポーチド・スクランブル・卵白オムレツ・2個使いのオムレツから焼き方を指定できます。



この「20〜25分かかります」をメニューに先出ししているのが上手いんですよね。待たされる不満って、待つこと自体より「聞いていなかった」から生まれるので。先に伝えておけば、同じ20分がビュッフェ台を回る時間に変わります。
ビュッフェ台を全部見せます
主菜を待つ間に回るビュッフェ台が、これまた充実していました。ここだけで朝食が完結してしまう量です。


看板は「THE MILLEN FISH CONGEE」。魚のお粥に、揚げねぎ・ザーサイ・ピーナッツ・パクチーなどの薬味を好きなだけのせる方式です。マレーシアの朝としてはこれ以上ないほど正解。


隣はヌードルバー。麺と具材を選ぶと、その場で仕上げてくれます。






コールドカットとソーセージは日替わり。同じ台でも、2日目は中身が入れ替わっていました。


















ペストリーは焼きたての匂いがしていました。メイはここで毎朝2往復していました。




フルーツは南国らしくパパイヤ、スイカ、パイナップル。どれも当たり前のように甘くて、日本で買うと高いものが山盛りです。













ビュッフェ台がこれだけあるのに、主菜だけオーダー制にしているのが設計として賢いなと思います。全部を並べて置くと必ず余りが出ますが、主菜だけ後出しなら廃棄が読める。しかも客からは「作りたてが出てきた」に見えるんですよね。
1日目に食べたもの


ビュッフェ台から取ってきた1皿目と、ヌードルバーの麺。緑色のドリンクはパンダンリーフのスムージーです。




これがオーダーしたエッグベネディクト。マフィンの上にほうれん草とポーチドエッグ、ホランデーズソース。20分待った甲斐がある、しっかりレストランの一皿でした。




そしてローカル側。ごはんに肉の煮込みと卵。マレーシアの朝ごはんはこの組み合わせが基本で、辛さも子供が食べられる範囲でした。




朝ごはんなのに、ちゃんと注文するの!?レストランみたい!わたし、パンケーキにする!
キッズメニューもちゃんとありました。トーストソルジャー付きのスクランブルエッグ、中華風チャーハン、そしてメイが選んだパディントンベアのパンケーキ(チョコレートオレンジソースとベリー添え)。
ちなみに子供の朝食代は請求されませんでした。マリオット系列の子供無料の扱いで、会計に一切載っていません。
2日目は献立が入れ替わっていた
これが今回いちばん驚いたところです。2泊目の朝、メニューを開いたらオーダーできる主菜が前日と違っていました。




さらにテーブルに「CHEF’S MORNING CREATION」というカードが立っていて、その日だけの一品が紹介されています。この日はチキンピザでした。


朝からピザ。しかも小ぶりで、ちゃんと生地から焼いてあります。メイが目を輝かせたのは言うまでもありません。






同じエッグベネディクトでも、2日目は皿の仕立てが変わっていました。黄身の火入れは完璧です。










ビュッフェ台のパンやペストリーも、前日とは別の顔ぶれ。連泊しても飽きないというのは、ホテル朝食では意外と難しいことです。
🌏 朝ごはんで見つけた旅育ポイント
① お粥の薬味を自分で選ぶうちに、「同じお粥でも国によって上にのせるものが違う」ことに気づいた
② 同じ朝食メニューに、マレー・中華・インド・イギリスの料理が並ぶ理由を「いろんな国の人が住んでる国だから」と自分で言葉にした
③ 「明日は違うのが食べられるかも」と、メニューが変わることを翌朝の楽しみに変えられた
夕食編|2泊とも、夕食はLiliでいただきました
ここからは夕食です。今回のプラン(HoteLux経由のLuminous限定レート)には1滞在につきUSD100のホテルクレジットが付いていました。ウェルカムレターに使える場所がはっきり書かれていて、Liliレストラン、Good Society、ルームサービス、スパのトリートメントの4つです。
2泊を分割して予約したので、このクレジットは2回分。結果として、どちらの夜も同じ2階のLiliで夕食をとりました。同じ店でも出てきたものが全然違ったので、両方まとめて紹介します。
夜のLiliは、朝とまったく別の顔になる


朝はビュッフェ台がずらりと並んでいた同じ空間が、夜は照明を落として静かなレストランになります。木のルーバーで席が緩く仕切られていて、隣のテーブルの声がほとんど気になりません。


窓際はソファ席。日が落ちる時間に座ると、外の空の色がゆっくり変わっていくのが見えます。子連れならこのソファ席が正解で、メイは足を伸ばして座れて、待ち時間もぐずりませんでした。



夜のLiliはけっこう静かで、正直「子連れで大丈夫かな」と思ったんです。でも通されたのがソファ席で、スタッフの方も普通にメイに話しかけてくれて。肩の力が抜けました。
1回目の夕食|ステーキとパスタ


最初に出てきたのがこれ。パステルカラーのえびせんべい(クルップ)と、青唐辛子のサンバルです。マレーシアの食卓では定番の組み合わせで、パンの代わりにこれをつまみながら料理を待ちます。
えびせん、こんな色してるの初めて見た!パリパリなのに、つけるやつがちょっとからい!
メイは色に驚いて、辛さに驚いて、それでも手が止まりませんでした。「マレーシアはお米の国だからせんべいもあるんだね」と、自分で日本とつなげていたのが面白かったです。


メイが頼んだクリームパスタ。海外で子供が食べられるものがあるか、というのは親にとって死活問題ですが、ここは辛くないパスタがちゃんとあるので安心でした。


こちらは牛肉のグリル。皿の半分を占めるグリーンのソースは、ハーブと青唐辛子を使ったマレーシアらしい味付けでした。


そしてステーキ。付け合わせはアスパラガスと、スパイスを効かせたペースト。肉そのものはシンプルに焼いてあって、味の主役はソースとスパイス側にあるという組み立てです。「洋食を出す店」ではなく「マレーシアの店が洋食の形を借りている」という感じでした。



モダン・マレーシアンって、素材を洋風に見せる方向に行くと大抵ぼやけるんですよね。ここは逆で、皿の形は洋食なのに味の芯はローカルのままなんです。だから食べたあとに「マレーシアで食べた」が残るんだと思います。
この日はワインとビールもいただいて、1回目のクレジットはこの夕食でほぼ使い切りました。
2回目の夕食|カルパッチョとリゾット


中日に別のホテルを挟んで戻ってきた2回目。同じ席についたのに、最初のえびせんべいから色が違いました。今度は白いせんべいに、赤と緑の2種類のサンバル。


牛肉のカルパッチョ。マッシュルームと食用花、オリーブが散らしてあって、写真で見ると完全にヨーロッパの一皿です。でも口に入れるとスパイスの香りが立ちます。


トマトを器に見立てたリゾット。皿に緑のソースが点で置かれていて、見た目が完全にファインダイニングでした。


そして骨付き肉の煮込み。これが実質この日のメインで、スパイスの層が厚くて、屋台のカレーとはまったく別物でした。骨からほろほろ外れる煮込み具合で、メイも辛さを気にせず食べていました。



同じ店に2回行って、かぶった料理がひとつもないんです。朝食のメニューが日替わりだったのと同じで、ここは「連泊しても飽きさせない」を本気でやっている店なんだなと思いました。
メニューはこんな感じ




メニューは「BITES」「SMALL PLATES」から始まって、シグネチャーの大皿へ進む構成。少しずつ頼んでシェアする前提の作りなので、家族3人ならスモールプレートを何品か取るのがちょうどよかったです。


ドリンクメニューには「TEA COCKTAILS」というページがあり、紅茶をベースにしたカクテルが並びます。マレーシアらしい一杯を探すならここです。
ノリスのROI決算報告|クレジットで夕食はいくら浮いたか



ここは体感ではなく、伝票の数字をそのまま出しますね。
📊 Liliディナーの決算(家族3人・1回分/伝票ベース)
◆ 料理:191.07リンギット(税19.36含む)
◆ ビール:101.86リンギット(3杯 = 1杯あたり約34リンギット)
◆ ソフトドリンク:15.09リンギット
◆ Liliの夕食 合計:308.00リンギット(約12,300円)
◆ ホテルクレジット充当:−308.00リンギット
◆ 夕食の支払い:0円
◆ 参考:同じ伝票に載ったプールサイドで頼んだビール 33.05リンギットは、Blacklinen扱いのためクレジット対象外で実費(約1,300円)。この日の会計で自分の財布から出たのは、このビール代だけでした
判定:圧勝。家族3人でレストランのディナーを食べて、アルコールも3杯飲んで、夕食の支払いはゼロです。しかも今回は2泊を分割して予約したため、このクレジットが2回分付きました。(1リンギット=約40円換算)
クレジットの残高については、フロントで「ルームクレジットは407リンギット」と案内されました。USD100を当日のレートでリンギットに直した金額です。夕食が308.00リンギットだったので、まるごと収まって支払いはゼロ。残りの100リンギットほどは使い切れずに終わりました。
ここで学んだのは、クレジットは「いくら分あるか」をチェックイン時にリンギットで聞いておくべきということです。USD建ての特典なので、その日のレートで実際に使える金額が変わります。金額が分かっていれば、あと1品足すか、デザートまで頼むかの判断ができました。
【重要】Blacklinenではクレジットが使えません
これは事前に知っておいてほしい落とし穴です。
ホテルの9階には「Blacklinen」という熟成肉と炭火のグリルレストランがあります。プールとジムと同じフロアで、ガラス張りの熟成庫に骨付きの塊肉が吊るされているのが外から見えます。当初はここで夕食をとるつもりで予約もしていました。
ところが事前に確認したところ——Blacklinenはホテルの直営ではありませんでした。そのため、
- USD100のホテルクレジットが使えない
- 部屋付け(ルームチャージ)もできない。その場でカードか現金で全額精算
クレジットが使えるのは、繰り返しになりますがLili・Good Society・ルームサービス・スパの4つだけです。同じ建物の中にあると、つい同じ扱いだと思ってしまうので気をつけてください。
というわけで今回は、熟成庫を眺めただけでLiliに切り替えました。クレジットを丸ごと捨てるか、直営の店で使い切るかの二択なら、答えは決まっていました。熟成肉が目当てで泊まるなら、その分は最初から別予算として見ておくのが正解です。
そしてこれは実際にやってしまったのですが、9階のプールサイドで頼んだビールも、出てくるのはBlacklinen扱いでした。レストランに入っていなくても、プールサイドのオーダーは同じ会計系統に乗ります。この33.05リンギットだけが、クレジットで消えずに請求されました。



テナントとして入っているレストランは、会計の系統がホテルと別なので仕方ない部分もあるんですよね。ただ利用者からは同じホテルの中の店に見えるので、チェックイン時に「クレジットはどこで使えますか」と一言聞いておくのが結局いちばん早いと思います。
正直な話、外で食べるという手もあります
LiliもBlacklinenも良い店ですが、周辺の相場と比べれば、やはり少し高めです。ペナンは食の街で、ホテルのすぐ近くにもフードコートがありますし、ビーチ側まで出れば安くて体験価値の高い店がいくらでもあります。
個人的におすすめしたい組み立ては、こうです。
✅ USD100クレジットの賢い使い切り方
① 夕食はホテル外の屋台やフードコートで。ペナンの本領はそこにある
② クレジットはルームサービスのお酒やつまみに回す。部屋でゆっくり飲むほうが子連れには楽
③ どうしてもレストランで使いたいならLili一択(Blacklinenは対象外)
④ スパのトリートメントにも充当できるので、大人だけの時間を作るのもあり
★総合評価(食事編)
★ ザ・ミレン・ペナン 食事(Lili)総合評価
料理のクオリティ ★★★★☆(主菜は厨房で作る提供20〜25分のオーダー制。エッグベネディクトの火入れやピザの生地まで、ビュッフェの水準を明確に超えている)
献立の設計・ローカル色 ★★★★★(ナシルマッ・ナシケラブ・ミーゴレン・炒粿條とローカル4品を主菜に据えたうえ、2泊で主菜が入れ替わり、日替わりの「CHEF’S MORNING CREATION」まで用意される。連泊で献立が変わる朝食は他ではまず出会わない)
子連れのしやすさ ★★★★☆(キッズメニューが3種あり、パンケーキは子供が自分で選べる作り。子供の朝食代は請求されなかった。一方で主菜に20分待ちが発生するので、空腹の子には先にビュッフェ台へ行かせる段取りが要る)
コスパ ★★★★☆(朝食2名分はプランに込み、子供は無料。夕食は308.00リンギットがクレジットで全額相殺され支払いゼロ。ただし単品価格そのものは周辺相場より高めで、毎食ここで完結させると割高になる)
「献立の設計」だけ★5にしました。理由ははっきりしていて、2泊しただけで主菜のラインナップが入れ替わったからです。連泊の2日目に「昨日と同じか」となるのがホテル朝食の宿命ですが、ここはその前提を最初から捨てにきています。
逆にコスパを★4に留めたのは、特典を外して素の値段で見ると、ペナンの物価に対しては明確に高いからです。特典があるから成立している——その線引きは正直に書いておきます。
このクラスターの全体まとめはザ・ミレン・ペナン宿泊記|ホテラックス×マリオットで特典を二重取りでまとめています。あわせてどうぞ。
施設情報
【施設名】Lili(リリ)/ザ・ミレン・ペナン, オートグラフ コレクション 2階
【所在地】55, Jalan Sultan Ahmad Shah, 10050 George Town, Penang, Malaysia
【電話】+60 4-565-8888
【営業時間】朝食 6:30〜11:00/ランチ 12:00〜14:30/ディナー 18:00〜22:00
【朝食】ハーフビュッフェ(主菜はオーダー制・提供まで約20〜25分)。ローカル・西洋・キッズの各メニューあり
【館内の他のレストラン】Blacklinen(9階・炭火グリル/ランチ12:00〜14:30、ディナー18:30〜22:30・34席)、Good Society(1階・7:00〜24:00)
【ホテルクレジット】USD100のホテルクレジットはLili・Good Society・ルームサービス・スパで利用可。Blacklinenは対象外(部屋付けも不可)
【公式HP】https://themillenhotel.com/
※料金・営業時間・提供内容は変更される場合があります。最新の情報は必ず公式HPをご確認ください。
海外の家族旅行って、ごはんの当たり外れがそのままその日の空気を決めますよね。朝ごはんが確実に美味しいと分かっているだけで、前の晩に「明日は何を食べる?」と話す時間まで楽しくなります。メイは2日目の朝、自分でメニューを開いて「今日はピザにする」と決めていました。人気の時期は早めに部屋が埋まってしまうので、気になった方はぜひ以下のリンクから空室状況や最新のプランを確認してみてくださいね。素敵な旅になりますように!
🏨 ザ・ミレン・ペナン, オートグラフ コレクションを予約する
マリオット系は、無料宿泊特典・朝食・アップグレードを活かすなら公式予約が基本です。
マリオット公式サイトで確認する会員料金・ポイント宿泊はこちら›ポイントを使わず現金レートで泊まる場合は、こちらの予約サイトの料金も見比べてみてください。
お使いのポイント経済圏で選ぶとお得になりやすく、会員価格やクーポンを使うならHotels.com、航空券とセットで手配するならエクスペディアが向いています。
▼ 気になるサイトをタップして空室・料金をチェック
料金・在庫は各予約サイトの最終画面が正です。
ザ・ミレン・ペナンの朝食・夕食 よくある質問
朝食は何時から何時までですか?
2階のLiliで6:30〜11:00です。なお、今回のプランに付いていた「2名分の無料朝食」の特典は6:30〜10:30と案内されていました。特典利用の場合は少し早めに終わる想定でいてください。
子供の朝食は有料ですか?
今回は請求されませんでした。マリオット系列の子供無料の扱いで、キッズメニューを注文しても会計に載っていません。年齢の上限などの条件は変わる可能性があるので、心配な場合はチェックイン時に確認しておくと安心です。
ビュッフェだけで済ませることもできますか?
できます。お粥・ヌードルバー・パン・ペストリー・フルーツ・コールドカットが揃っているので、主菜をオーダーしなくても十分な量があります。時間がない朝はビュッフェ台だけで切り上げるのが効率的です。
USD100のホテルクレジットはどこで使えますか?
Liliレストラン、Good Society、ルームサービス、スパのトリートメントの4つです。9階のBlacklinenは直営ではないため対象外で、部屋付けもできません。その場で全額精算になります。
ホテルの外で食べたほうがいいですか?
予算重視ならそのほうがいいと思います。ペナンは屋台やフードコートの水準が非常に高く、ホテルのレストランは周辺相場より高めです。おすすめは「夕食は外、クレジットはルームサービスやGood Societyで使う」という組み合わせです。










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