先に、行く前のわたしの認識が間違っていたことを書きます。ここは「博物館」ではなく、写真スタジオでした。しかも自分で撮るのではなく、スタッフの方が1カットずつポーズを指導しながら撮ってくれる。結果、家族3人が写った写真が20カット以上残りました。

2026年7月、ジョージタウンの街歩きの途中で立ち寄ったアップサイドダウン・ミュージアム(上下逆さま博物館)の記録です。所要はおよそ1時間。この記事を読んで「そんなに時間がかかるのか」と分かってもらえれば、それだけで元は取れると思います。
のんたん正直、入る前は「ちょっと料金高いかな」と思っていたんです。出てきたときには、完全に考えが変わっていました。
建物からもう逆さま


外観がこれです。ジョージタウンの世界遺産エリア、キンバリー通りに面したショップハウス。よく見てください——窓の日よけも、自転車も、看板の文字も、全部さかさまに取り付けられています。
入口の階段には「UP↑」の文字。ここからすでに演出が始まっています。


受付の上に掲げられた看板も、当然のように上下逆。「UPSIDE DOWN MUSEUM/顛倒博物館」と読むまでに数秒かかりました。
字がひっくり返ってて読めない!でも読めないのが楽しい!
中身は「体験型の撮影スタジオ」でした
ここが最大の誤解ポイントです。名前が「ミュージアム」なので、展示を見て回る施設だと思っていました。実際は違います。


部屋の中は、床と天井がまるごと入れ替わった空間になっています。ベッドも、テーブルも、テレビも、照明も、すべて天井側に固定されている。そこに立って写真を撮ると、重力が反転したように見えるという仕掛けです。
寝室、リビング、キッチン、バスルーム……と部屋が次々に続き、それぞれに「ここではこう立つ」という決まったポーズがあります。
📸 実際の流れ
① 部屋に入ると、スタッフの方がそこでのポーズを実演して見せてくれる
② 言われたとおりに立つ・寝そべる・つかまる
③ スタッフの方がこちらのスマホで撮影してくれる(動画も)
④ 撮れた写真をその場で確認 → 次の部屋へ
これを全部屋分くり返して、20カット以上・所要およそ1時間。自分たちで撮るタイプの施設だと思って行くと、時間の見積もりが完全に狂います。



いちばんありがたかったのが、家族全員が写った写真が撮れたことなんです。旅行中って、撮る人が必ず1人抜けるじゃないですか。ここは全カット、3人そろって写っています。
これは本当に大きかった。父が撮れば父がいない、母が撮れば母がいない——家族旅行の写真フォルダが毎回そうなることを考えると、「全員が写った写真が20カット」というのは、それ自体が旅のおみやげです。
次の部屋はどんなポーズ?ねえ、まだあるよね?もっとやりたい!
メイは最初から最後までテンションが振り切れていました。「見る」ではなく「やる」施設なので、子どもが飽きる隙がありません。ジョージタウンの街歩きは寺院やモスクなど「静かにする場所」が続くので、その合間にこれを挟むと家族全員の気分が入れ替わります。
料金は高い?——結論、納得しました



入場料だけ見ると、正直「無料の名所が多いペナンでこの値段か」と感じました。でも中身を知ると評価が変わります。ここが売っているのは入場ではなく、撮影サービスの人件費なんですよね。
考えてみてください。1組につきスタッフが1人つきっきりで、1時間・20カット以上をポーズ指導つきで撮影する。これを日本で「出張撮影」として頼んだらいくらになるでしょうか。
そう考えた瞬間に、入場料は一気に安く見えました。写真代だと思えば破格です。



「ミュージアム」と名乗っているのが、実は損をしている気もするんです。展示施設だと思われると入場料の相場で比較されてしまう。やっていることは撮影サービスなので、そちらの相場と比べたほうが正当に評価されると思います。
⏰ 行く前に知っておきたい3つ
① 1時間かかります。「ちょっと寄る」つもりで行程を組むと後ろが崩れます
② 撮影はスタッフの方がやってくれます。自分のスマホを渡す形なので、バッテリーと空き容量を確保していくこと
③ 動きます。寝そべる・逆さにぶら下がるようなポーズもあるので、スカートより動きやすい服装で
🌏 今回のおもしろ発見(旅育)
① 「さかさま」は視点の問題だと気づいた— 部屋が逆なのではなく、自分がどう写るかで景色が反転する。カメラの角度ひとつで見え方が変わることを体で理解した
② 読めない文字を楽しめた— 看板が逆さで読めないことを不便ではなく面白いと受け取り、文字が「形」でもあることに気づいた
③ 写真は撮る人がいて成り立つ— 全員が写った写真を見て、「いつもはパパがいない」と自分から言い出した
★総合評価
★ アップサイドダウン・ミュージアム 総合評価
観光・体験の満足度 ★★★★★(展示を見る施設ではなく、スタッフが1カットずつポーズを指導しながら撮影してくれる体験型。1時間で20カット以上、しかも家族全員が写る。「撮る人が必ず1人欠ける」という家族旅行の構造的な問題を解消してしまう点で、他の観光施設では代替できない)
子連れのしやすさ ★★★★★(見るのではなく「やる」施設なので子どもが飽きない。スタッフが常に伴走してポーズを教えてくれるため、子どもが手持ち無沙汰になる時間がゼロ。街歩きで静かにする場所が続いた後の切り替えとして完璧)
コスパ ★★★★☆(入場料だけ見るとペナンの無料名所と比べて割高に感じる。ただし実態は1組専属の撮影サービスで、写真代と考えれば十分に見合う。数字で「相場の半額以下」と示せるものではないため★4)
アクセス・利便性 ★★★★☆(ジョージタウンの世界遺産エリア、キンバリー通り沿い。ストリートアートや寺院巡りの徒歩ルートに自然に組み込める。一方で専用駐車場は期待できない)
満足度と子連れのしやすさを★5にしました。理由ははっきりしていて、「家族全員が写った写真が20カット以上残る」という体験が、他の観光施設では手に入らないからです。景色でも展示でもなく、持ち帰るものが具体的に増える施設でした。
コスパは★4に留めました。中身に対して安いのは間違いないのですが、ペナンは極楽寺も水上モスクもストリートアートも無料で楽しめる島です。「無料の名所が多い中で、あえてお金を払う価値があるか」という比較になると、そこは各家庭の判断だと思います。わが家の答えは「払ってよかった」でした。
このクラスターの全体まとめはペナン3泊4日まとめ|空港到着からKLへの陸路移動まで全19記事でまとめています。あわせてどうぞ。
施設情報
【施設名】アップサイドダウン・ミュージアム/上下逆さま博物館(Upside Down Museum Penang)
【所在地】45, Lebuh Kimberley, 10100 George Town, Penang, Malaysia
【営業時間】おおむね9:00頃〜18:30頃(最終入場は閉館の30分〜1時間前)。曜日により開閉時間が異なるとする情報もあるため、訪問前に公式の案内をご確認ください
【料金】大人・子ども別、外国人料金と地元料金の区分あり。目安として外国人大人RM29前後、子ども(5〜12歳)RM21前後という情報が見られますが、時期により改定されるため現地表示を必ず確認してください
【所要時間】約1時間(全部屋をポーズ指導つきで撮影した場合)
【撮影】スタッフが利用者のスマートフォンで撮影。写真・動画あわせて20カット以上。バッテリーと空き容量の確保を推奨
【アクセス】ジョージタウンの世界遺産エリア内。ストリートアートやカピタン・クリン・モスク周辺から徒歩圏。Grab(配車アプリ)も利用可
※料金・営業時間は変更される場合があります。最新の情報は必ず公式の案内をご確認ください。
海外の家族旅行って、帰ってきてから写真を見返す時間まで含めて旅なんですよね。今回は全員が写った写真が一気に20枚以上増えて、帰国後の食卓が何日もこの話で持ちました。メイは「あの部屋、まだやりたかった」と今も言っています。ジョージタウンは歩いて回れる範囲に見どころが密集しているので、拠点にする宿で体験の質が変わります。気になった方はぜひ以下のリンクから空室状況や最新のプランを確認してみてくださいね。素敵な旅になりますように!
アップサイドダウン・ミュージアム よくある質問
どのくらい時間がかかりますか?
およそ1時間です。部屋ごとにスタッフの方がポーズを教えてくれて、1カットずつ撮影していくためです。「ちょっと寄るだけ」のつもりで行程を組むと後ろが崩れるので、しっかり1時間を確保してから入ってください。
写真は自分で撮るのですか?
いいえ、スタッフの方が撮ってくれます。こちらのスマートフォンを渡す形なので、データはその場で自分のものになります。家族全員が写った写真が撮れるのがこの施設の最大の価値です。バッテリーと空き容量を確保してから行ってください。
何カットくらい撮れますか?
わが家は動画も含めて20カット以上になりました。部屋ごとに違うシチュエーションが用意されているので、同じような写真ばかりにはなりません。
子どもは楽しめますか?
とても楽しめます。見るのではなく体を動かして「やる」施設なので、退屈する時間がありません。娘は最初から最後まで大興奮で、次の部屋を待ちきれない様子でした。ジョージタウンは寺院やモスクなど静かにすべき場所が続くので、その合間に入れると気分が切り替わります。
どんな服装で行けばいいですか?
動きやすい服装がおすすめです。寝そべったり、逆さにぶら下がるように見せるポーズがあるため、スカートだと撮りにくいカットが出てきます。靴も脱ぎ履きしやすいものが快適でした。








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