この日のスリアKLCCには、マイの明確な目的がありました。バチャコーヒー(Bacha Coffee)です。
もともとマイは、日本に店ができるより前からこのコーヒーが好きでした。沖縄でANAのタッチ修行をしていた頃、那覇空港の免税店で扱っていたので、行くたびにお土産として買って帰っていたんです。その後、銀座に店舗ができて大人気になり、いまでは行列が当たり前。だから「本場に近いクアラルンプールの店で、座って飲む」というのは、マイにとってこの旅のひとつのゴールでした。

バチャコーヒーとは|1910年モロッコ・マラケシュ発祥
ロゴにある「1910 MARRAKECH」のとおり、ルーツはモロッコのマラケシュにある宮殿「ダール・エル・バシャ」。そこで供されていたコーヒーの伝統を現代に復活させたブランドで、扱うのは100%アラビカ種のシングルオリジンとブレンドです。
スリアKLCCの店舗はマレーシア1号店で、場所は1階(Ground Floor)のLot G47。約7,000平方フィートという、かなり大きな店構えです。営業は朝8時から深夜0時まで。

のんたんオレンジと金の外観がとにかく目立ちます。モールを歩いていて見落とすことはまずないです。
待たずに入れた|銀座ほどの行列ではなかった
正直、覚悟していました。銀座の行列を知っているので、少なくとも30分は待つつもりで向かったんです。
ところが私たちが着いたとき、ちょうど1テーブルだけ空いていて、待ち時間ゼロで入店できました。人気店ではあるのですが、銀座ほどの過熱ぶりではないようです。
ただし、これは運が良かっただけかもしれません。優雅な時間を過ごして店を出るときには、入口の外にしっかり列ができていました。タイミング次第で待ちは発生すると思っておくのが安全です。



同じブランドでも、店舗が広いぶん回転で吸収できているんですよね。ここが7,000平方フィートというのは、待ち時間の面でもかなり効いていると思います。
席に着いてまず驚く、卓上のしつらえ
案内されたテーブルがこちら。白地にオレンジのラインが入ったカップとソーサー、布のナプキン、そして「1910」の刻印。フードコートのあとにここへ来ると、世界が完全に切り替わります。




そしてメイが釘付けになったのが、このメニューブックです。


この表紙かわいい! 写真撮っていい? スマホの壁紙にする!
「COFFEE ROOM LIST」と書かれたオレンジの冊子。装飾の細かさが本当に美しくて、メイはこれを撮影して、いまも自分のスマホの壁紙にしています。子どもがコーヒー店のメニューを壁紙にするとは思いませんでした。
コーヒーの選び方|国名で並ぶメニューと価格帯
中を開くと、コーヒーが産地の国ごとに並んでいます。中国・雲南、タイ・チェンライ、ベトナム・ソンラ、ネパール・ヌワコット、ミャンマー・シャン州……そして「COFFEES OF OCEANIA」としてハワイやパプアニューギニア。国旗のアイコンと、焙煎の強さを示すコーヒー豆マークが付いていて、眺めているだけで楽しい構成です。




気になる価格ですが、実際のメニューから読み取るとこうなります。
| 種類 | 価格(ポットまたはグラス) |
|---|---|
| シングルオリジン/ブレンドの多く | RM35.00 |
| ネパール・ヌワコット(Mount Everest Coffee) | RM55.00 |
| ハワイ・コナ(Kona Paradise Meadows Coffee) | RM206.00 |
| ベーカリー(クロワッサン類) | RM25.00前後 |
| コーヒーケーキ(2切れ) | RM20.00前後 |
ブレンドのページも見応えがあります。「Happy Bogota」「White Peaks」「Rio Bravo」「Sweet Abyssinia」といった名前に、それぞれ味の説明が英語で添えられていて、店員さんに相談しながら選ぶのが正解でした。


ベーカリーのメニューも別ページにあります。クロワッサン各種、ウィーン風の菓子、コーヒーケーキ。ここで頼んだものが、後述の名物クロワッサンです。


- 1人1品の注文が必要です。メニューにも「Minimum order of one item per person is required」と明記されています。3人で行くなら3品。
- コーヒーが飲めない子どもにはホットチョコレートを。我が家はメイにこれを頼みました。1人1品ルールもこれでクリアできます。
- 表示価格に10%のサービス料と6%のSSTが加算されます。メニュー下部に「All prices are subject to 10% service charge and 6% Sales & Service Tax (SST)」と明記されています。RM35のコーヒーは、実際には約RM41になる計算です。
コーヒーは3杯分のポットで届く
ここが最大のポイントです。コーヒーを1つ頼むと、カップ3杯分ほど入った金色のポットで運ばれてきます。


この、店員さんが金のポットを持ってきてテーブルで注いでくれる瞬間。正直、これだけでテンションが上がります。RM35という価格も、量と体験を考えれば納得でした。


注がれたコーヒーがこちら。表面にクリームをひとさじ落として、ゆっくり混ぜていきます。





3杯分あるので、慌てて飲まなくていいんです。この「急がなくていい」設計が、いちばんの贅沢かもしれません。
クロワッサンとアイスクリーム
ベーカリーから頼んだクロワッサンは、表面がつやつやに焼き上がった濃い飴色。バターの層がしっかり見えて、断面までしっかり詰まっています。


そしてアイスクリーム。チョコとバニラのスクープに、チョコレートで描いた飾りが一枚のっています。器はやはりバチャコーヒーのロゴ入りで、子どもも「自分もちゃんとお客さん」という気分になれます。メイにはホットチョコレートも頼みましたが、そちらは写真を残しそびれました。





子ども向けの一品まで同じ食器と同じ所作で出てくる。ここを崩さないから、家族で入っても体験が薄まらないんだと思います。
お土産は隣のブースで
喫茶スペースの横には、豆や粉を買える物販ブースが併設されています。あの筒型の缶がずらりと並ぶ売り場で、お土産のコーヒーはここで調達できます。


日本で買うより選べる種類が多く、パッケージも旅の記念になります。飲んで気に入った銘柄をそのまま買って帰れるのは、現地店ならではの流れでした。
パパのワンポイント戦略|バチャコーヒーKLCC店の使い方
- 場所は1階のLot G47。スリアKLCCのグランドフロアで、オレンジと金の外観が目印です。
- 1人1品ルールを人数分で計算しておく。3人ならRM35×3=RM105が最低ライン。サービス料10%と税6%を足すと約RM122です。
- 子どもにはホットチョコレート。これで1人1品を満たせますし、同じ器で出てくるので満足度も高いです。
- ポットは3杯分。大人2人で1ポットをシェア……はできません(1人1品ルール)が、量が多いので急がずゆっくりできます。
- 迷ったら店員さんに聞く。銘柄が多すぎて選べません。好みの濃さや酸味を伝えると提案してくれます。
- 営業は8:00〜24:00。朝食にも、噴水ショーのあとの夜カフェにも使えます。混雑を避けるなら早い時間が有利でした。
バチャコーヒー スリアKLCC店の総合評価と店舗情報
★ 総合評価
観光・体験の満足度 ★★★★☆(金のポットでのサービス、産地別に並ぶメニューブック、約7,000平方フィートの空間。日本で並ばずに座って飲めるという点でも価値がありますが、ここでしか成立しない体験とまでは言えないので★4)
子連れのしやすさ ★★★☆☆(ホットチョコレートがあり子ども用の器も同じで扱いは丁寧ですが、静かに座って過ごす店です。1人1品ルールもあるため、走り回る年齢の子には向きません)
コスパ ★★★☆☆(コーヒーはRM35からで、税・サービス料を加えると1杯約RM41。3人だと約RM122になります。ポット3杯分という量を考えれば価格相応という正直な評価)
アクセス・利便性 ★★★★★(LRTクラナジャヤ線「KLCC」駅からスリアKLCCへ直結。ペトロナスタワー観光の動線上にあります)
【店名】Bacha Coffee スリアKLCC店
【所在地】Lot G47, Ground Floor, Suria KLCC, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur, Malaysia
【営業時間】8:00〜24:00
【料金目安】コーヒー RM35〜(ネパール産RM55、ハワイ・コナRM206など)/ベーカリー RM20〜25
【注意】1人1品の注文が必要。表示価格に10%のサービス料と6%のSSTが加算されます
【備考】マレーシア1号店。喫茶スペースの横に豆・粉の物販ブースを併設
【公式HP】https://www.bachacoffee.com/
※価格・営業時間・取扱銘柄は変更されることがあります。最新情報は必ず公式サイトまたは店舗でご確認ください。
家族旅行って、どうしても子ども中心の予定になりがちですよね。だからこそ「ここに行きたい」という大人の希望をひとつ、旅程に入れておくのが大事だなと改めて思いました。マイは念願の店に座れて大満足でしたし、メイもメニューブックという思わぬお土産を見つけて帰ってきました。KLCC周辺は歩いて回れる範囲に見どころが密集しているので、滞在の拠点を決めるときは駅からの距離もあわせて見てみてくださいね。素敵な旅になりますように!
バチャコーヒー スリアKLCC店のよくある質問
スリアKLCCのバチャコーヒーは何階にありますか?
1階(Ground Floor)のLot G47です。約7,000平方フィートの大型店で、マレーシア1号店にあたります。オレンジと金の外観が目印で、モール内を歩いていれば見つけやすいです。
予約は必要ですか?行列はできますか?
我が家が行ったときはちょうど1席空いていて待たずに入れましたが、店を出るときには入口の外に列ができていました。銀座店ほどの行列ではないものの、時間帯によっては待ちが発生します。
コーヒーはいくらくらいですか?
多くの銘柄がポットまたはグラスでRM35です。ネパール産のMount Everest CoffeeはRM55、ハワイ・コナのKona Paradise Meadows CoffeeはRM206という高価格帯もあります。表示価格に10%のサービス料と6%のSSTが加算されるため、RM35のコーヒーは実際には約RM41になります。
1人1品の注文が必要というのは本当ですか?
本当です。メニューに「Minimum order of one item per person is required」と明記されています。3人で入る場合は3品の注文が必要になるので、予算はその前提で見ておいてください。
子ども連れでも入れますか?
入れます。コーヒーが飲めない子どもにはホットチョコレートがあり、これで1人1品のルールも満たせます。ただし静かに座って過ごすお店なので、落ち着いて座っていられる年齢かどうかは考えたほうがいいと思います。
お土産のコーヒー豆は買えますか?
買えます。喫茶スペースの横に物販ブースが併設されていて、あの筒型の缶に入った豆や粉を購入できます。店で飲んで気に入った銘柄をそのまま買って帰れるのが現地店の良いところです。
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このクラスターの全体まとめはクアラルンプール4泊まとめ|KLセントラル泊で回った市内と空港の全記録でまとめています。あわせてどうぞ。









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