成田空港のANAラウンジ(第5サテライト)は、家族の「出発前の食堂」だった
2026年7月、家族3人でマレーシアへ。伊丹から成田へ乗り継ぎ、成田17時40分発のクアラルンプール行きに乗るまでの2時間ちょっとが、この旅の最初の「持ち時間」でした。その時間をどこで過ごすか——答えは迷わず第1ターミナル 第5サテライトのANAラウンジです。

のんたん長距離フライトの前って、荷物も気持ちもいちばん重い時間なんですよね。ここでちゃんと食べて、ちゃんと座れるかどうかで、機内での家族のコンディションが変わります!
結論から言うと、成田のANAラウンジは「くつろぐ場所」というより出発前にしっかり食事を済ませる食堂として最高でした。名物のチキンカレー、オーダー制のヌードルバー、おむすびやいなり寿司まで並ぶ和のビュッフェ——子連れでも「食べられるものがない」場面がまったく起きません。一方で、日本の航空会社のホームだけあってとにかく混んでいます。そのあたりも正直に書いていきます。
場所は第5サテライトの4階——エスカレーターを上がったところ
ANAラウンジは第1ターミナル南ウイングの第5サテライト、52番ゲート付近の4階にあります。出国審査を抜けて51〜59番ゲート方面へ進むと「航空会社ラウンジ/Airline Lounge」の案内が出てくるので、そのエスカレーターを上がるだけ。迷う要素はほとんどありません。


入口にはANAとスターアライアンス加盟各社のロゴがずらりと並んだ看板が出ています。ここに書かれている航空会社の便に乗るスターアライアンス・ゴールド会員なら、この扉が開くというわけです。





入口の看板が加盟社の一覧になっているのは面白くて、「どの便でも同じ扉が使える」という同盟の価値をそのまま見せているんですよね。ステータスは航空会社単位ではなく同盟単位で効いてきます。
空間は広い。けれど、やっぱり混んでいる
中に入ると、想像よりずっと奥に広いのがわかります。ソファ席、テーブル席、窓際のカウンター席と席種のバリエーションも十分。ただ、正直に書くと午後の国際線ピーク帯はかなり混雑していました。3人で並んで座れる場所を探して、少し歩くことになります。


それでも助かったのが、ひとりで作業できる個室ブースと複合機のあるビジネスコーナー。そして電源が本当に豊富なことです。壁際にも机にもコンセントが点在していて、出発前にスマホやタブレットの充電を満タンにできました。子連れの長距離フライトは、タブレットの残量がそのまま親の平穏に直結します。







「充電できる席があるかな…」って探し回らなくていいのは、地味ですが本当にありがたいポイントでした!
名物のチキンカレーとオーダー制ヌードルバー
ANAラウンジの主役は、やっぱり温かい料理です。ホットミールのコーナーには保温器がずらりと並び、その一角にラウンジ名物のカレーが構えています。隣にはANAオリジナルのコンソメスープ、そして福神漬けまで完備という抜け目のなさ。




お皿に取ってみると、具がゴロゴロ入っていて想像より本格派。福神漬けを添えて、これで搭乗前の腹ごしらえは完成です。


ヌードルバーはラーメンもそばもオーダーできる
そしてもうひとつの名物がヌードルバー。ラウンジの奥に「NOODLE BAR」の案内があり、注文口でオーダーするとその場で作ってくれます。ビュッフェではなくできたてが出てくるのがうれしいところ。


この日はラーメンとそばを両方お願いしました。白濁したスープのラーメンと、とろろの乗った温かいそば。出発前にこれが食べられるなら、空港のレストランを探す理由がなくなります。





ビュッフェに麺を置かずオーダー制にしているのは興味深いんです。伸びた麺を出さないための設計だと思いますし、そのひと手間が「ラウンジの食事」の格を一段上げているんですよね。
ホットミールはカレーとヌードルバーだけではありません。この日はチーズハンバーグのデミグラスソース、オレンジチキン、ベジタリアン麻婆豆腐、野菜たっぷりの焼きそば風の麺料理と、和洋中がひと通りそろっていました。








ビュッフェは「和」が強い——おむすび・いなり寿司・ぜんざい
冷たい料理のビュッフェカウンターも充実しています。パン(ソフトフレンチブレッド、ケールフォカッチャ、パンオショコラ)、サラダバー、ミニサンドイッチ、フルーツポンチ、ぜんざい……と幅広いのですが、日本の航空会社らしい「和」の厚みが印象的でした。




一口サイズのいなり寿司、海苔で巻いたツナマヨのおむすび、具材を混ぜ込んだおむすび。子どもが自分で選んで自分で食べられるサイズになっているのが、地味に効きます。






おにぎり、ちいさい!これなら3つ食べられるよ。マレーシアに行く前に日本のごはん食べておこ〜
これがメイ(小学3年生)の一言で、ハッとしました。これから7泊8日、ごはんはずっとマレーシア料理になります。出発前のラウンジは「日本の味の最後のひと口」でもある——そう考えると、おむすびやいなり寿司、ぜんざいがここにある意味が変わって見えてきました。マイも「ぜんざいがあるのはうれしい」と、しっかり甘いものを確保していました。




ドリンクは日本酒からスパークリングまで
ドリンクコーナーも本気です。まず目を引くのが日本酒のディスプレイ。全国の銘柄がずらりと並び、「ANA機内・ラウンジ ご提供銘柄(日本酒)のご案内」というボードまで置かれています。海外へ出る直前に、日本の酒蔵を眺めるという妙な贅沢。


ビールはアサヒスーパードライのサーバーがあり、洋酒はウイスキー(メーカーズマーク、ジャックダニエル)、ジン、ウォッカ、カンパリなどひと通り。冷蔵庫にはフランス産のスパークリングワイン「Charles LAFITTE Brut Prestige」も冷えています。




お酒を飲まない時間帯でも、ANAオリジナルブレンドのコーヒーマシン(ホットもアイスも作れます)、紅茶・ハーブティーのティーバッグ、そしてANAオリジナルのコンソメスープがあります。個人的にはこのコンソメスープが好きで、フライト前にひとくち飲むと胃が落ち着くんです。




シャワーも展示も——「待つ場所」以上の設備
ANAラウンジにはシャワールームがあり、受付はタッチパネル式。混雑時は待ち時間が出ることもあるので、使いたい人は入室後すぐに受付を済ませるのが正解です。今回は搭乗まで2時間の乗り継ぎだったので見送りましたが、ヨーロッパ便や深夜便の前ならありがたい設備だと思います。


シャワー受付の横には、ANA Million Miler プログラムの記念ラゲッジタグが展示されていました。生涯マイルの節目にもらえるタグが並んでいるのを見ると、つい足が止まります。





生涯マイルの記念品をあえてラウンジに飾るのは、うまい設計だと思います。今日の一便ではなく「これから何年乗るか」を意識させる場所なんですよね。
メイが名前を言い当てた「ホヌ」——旅育の入口はラウンジにあった
ラウンジの入口エリアには、ANA SKY SHOP のショーケースが並んでいます。ぬいぐるみやトートバッグが照明の中に飾られていて、まるで小さな展示コーナー。その中でメイが真っ先に反応したのが、フライングホヌのぬいぐるみでした。手前にオレンジの「ラー」、その奥に青い「ラニ」。大小のサイズ違いではなく、ハワイ路線のA380 3機それぞれのキャラクターが並んでいます。


あっ、ラーだ!うしろにいるのが、ラニでしょ。カイはいないの?ホヌは3ついるはずなのに!
ホヌはハワイ語でウミガメのこと。ANAのA380はハワイ路線専用の特別塗装機で、青の「ラニ」(空)、エメラルドグリーンの「カイ」(海)、オレンジの「ラー」(夕日)と、3機それぞれに名前と色が与えられています。親が解説する前に、メイのほうが先に名前を言い当てました。気がつけば、教える側と教わる側が入れ替わっている——このあと駐機場で実機に会うまでの伏線が、ラウンジのショーケースで先に張られていたわけです。
🎒 ラウンジで拾えた旅育ポイント
- 「日本のごはんの最後のひと口」——これから1週間はマレーシア料理。おむすびを選びながら、旅の入口に立っていることを自分で意識した
- ぬいぐるみと実機の答え合わせ——ショーケースでラーとラニの名前を確認してから駐機場へ。この日は実機のフライングホヌも成田にそろっていて、そのまま答え合わせができた
- 3機の色にはそれぞれ意味がある——ラニ=空の青、カイ=海のエメラルドグリーン、ラー=夕日のオレンジ。ハワイの風景が色の由来だと知り、機体の色にも意味があることを覚えた
ノリスのROI分析|家族3人でANAラウンジを使う価値



家族で使うときのポイントは「3人がどうやって無料で入るか」なんですよね。ここが整理できていると、空港での出費が丸ごと消えます。
ANAラウンジ(成田・第5サテライト)|家族3人のROI決算
① 入室の内訳:のんたん=SFC(スターアライアンス・ゴールド)本人/マイ=SFC家族会員として本人資格/メイ=同伴者枠。ANAのプレミアムメンバーは同伴者1名まで無料で、国際線は2歳以上が同伴者としてカウントされます
② 追加支払い:0円(3人ともステータスと同伴枠でカバー)
③ 置き換えた出費:搭乗前の食事+ドリンク。空港内のレストランで家族3人が軽く食べれば実勢で6,000〜7,500円前後は動きます(1人2,000〜2,500円目安)。これがカレー・ヌードルバー・おむすび・ぜんざいで完結
④ 見えにくい価値:席と電源の確保(タブレット充電=機内7時間の平穏)、シャワー、混雑時の逃げ場
⑤ 最終判定:家族旅行の初日にこそ効く。「空港での夕食代がゼロになる」だけで元が取れる
ちなみにステータスがない場合も、ANAは成田・羽田・ホノルルの国際線ANAラウンジで有料ラウンジサービスを販売しています(料金は2025年9月に改定されているため、金額は公式でご確認ください)。ここを「買う」価値があると感じるかどうかは、まさに上の③と④をどう見るか次第だと思います。
ANAラウンジ(成田空港第1ターミナル・第5サテライト)の基本情報
【施設名】ANA LOUNGE(ANAラウンジ)成田空港 第1ターミナル 第5サテライト
【所在地】千葉県成田市 成田国際空港 第1旅客ターミナル 南ウイング 第5サテライト 4階(52番ゲート付近/出国審査後の制限エリア内)
【営業時間】7:00〜ANAグループ運航国際線最終便出発まで
【利用条件】ANA便のプレミアムエコノミー以上、スターアライアンス加盟航空会社のファースト/ビジネスクラス、スターアライアンス・ゴールド会員(ANAダイヤモンド/プラチナ/SFC会員を含む)。プレミアムメンバーは同伴者1名まで無料(国際線は2歳以上を同伴者としてカウント)
【設備】ホットミール(カレー等)・ヌードルバー・ビュッフェ・バー・コーヒーマシン・シャワールーム・個室ビジネスブース・複合機・Wi-Fi・電源多数
※営業時間・利用条件・提供メニューは変更されることがあります。最新の情報は必ず[ANA公式サイト]でご確認ください。
家族での長距離フライトは、乗る前がいちばん大変ですよね。荷物も多いし、子どものテンションの管理もある。でもその分、飛び立ったあとの思い出は深くなります。メイも「おにぎり3つ食べられる!」と大喜びで、出発前にしっかり日本の味を補給できました。成田の第5サテライトのANAラウンジは午後の国際線ピーク帯だと本当に混み合うので、搭乗2時間前くらいに入って、先に席と食事を確保してしまうのがおすすめです。素敵な旅になりますように!
★ 総合評価(航空会社ラウンジとして)
空間・くつろぎ ★★★☆☆(奥行きがあり席種も豊富だが、午後の国際線ピーク帯は明確に混雑。家族3人が並んで座れる席を探して歩くことになった)
フード・ドリンク ★★★★☆(オーダー制ヌードルバー+カレー+和洋中のホットミール+おむすび・いなり寿司・ぜんざい+全国の日本酒ディスプレイ。ラウンジの食事としては明確に平均以上)
子連れでの使いやすさ ★★★☆☆(一口サイズのおむすび・ぜんざい・コンソメスープと子どもが食べられるものは多く、SFCの同伴枠で3人入れた。ただしキッズスペースはなく、混雑時の席確保は親の仕事になる)
コスパ ★★★★☆(スターアライアンス・ゴールドと同伴枠で追加料金ゼロ。空港での家族3人分の夕食+ドリンク=実勢6,000〜7,500円目安を丸ごと置き換えられた)
成田空港のANAラウンジについてよくある質問
成田空港のANAラウンジは子どもも一緒に入れますか?
入れます。ANAのプレミアムメンバー(ダイヤモンド・プラチナ・SFC会員)は同伴者1名まで無料で、国際線では2歳以上が同伴者としてカウントされます。今回は大人2人がSFC会員だったため、子ども1人は同伴者枠で入室できました。人数構成によって扱いが変わるので、心配な場合は事前にANAへ確認しておくと安心です。
ANAラウンジのヌードルバーでは何が食べられますか?
注文口でオーダーするとその場で作ってもらえるスタイルで、ラーメンやそば、うどんなどの麺類が用意されています。今回はラーメンと、とろろの乗った温かいそばをいただきました。ビュッフェに置かれた料理とは別に、できたてが出てくるのがこのコーナーの価値です。
成田のANAラウンジは混雑していますか?
午後の国際線出発ピーク帯はかなり混雑します。第5サテライトのラウンジは奥行きがあって席数も多いのですが、それでも窓際やカウンターの人気席は埋まりがちです。家族で並んで座りたい場合は、搭乗2時間前くらいの早めの入室がおすすめです。
ANAラウンジにシャワーはありますか?
あります。受付はタッチパネル式で、その場で手続きをします。混雑状況によって待ち時間が発生するため、使う予定があるならラウンジに入ってすぐ受付を済ませておくのが確実です。長距離便や深夜便の前には特にありがたい設備です。
ステータスがなくても成田のANAラウンジは使えますか?
ANAは成田・羽田・ホノルルの国際線ANAラウンジについて有料ラウンジサービスを販売しています。料金は2025年9月に改定されているため、最新の金額と対象条件はANA公式サイトでご確認ください。ステータスがない場合の選択肢として覚えておくと便利です。
このクラスターの全体まとめは成田空港でスタアラGOLDが使えるラウンジ3つ|持ち時間別おすすめと失敗談でまとめています。あわせてどうぞ。









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