2025年8月の改定で、このカードは「とりあえず持つ」カードではなくなりました。年会費は49,500円から82,500円(税込)へ。先に、改定前から持ち続けているわが家の結論を書きます。年間400万円の決済を寄せられて、マリオット系列によく泊まる家庭なら今でも強い。その条件を外れるなら、更新月に立ち止まるべきカードです。※記載の条件は2026年6月時点です。必ず公式サイトでご確認ください。
マリオット系列の宿泊と、ポイントをマイルに変える変換口。ヒルトンと二刀流なのは、旅先によって「ある方のチェーン」が変わるからです。改定後は「今年は400万円ペースに乗っているか」を更新月に確認し、乗らない年は見直す——持ち続ける前提をやめた運用にしています。
こんな人に向いている / 向いていない
- シェラトン・ウェスティンなどマリオット系列が、よく行く旅先・出張先にある
- 年間400万円(月33万円ペース)の決済集約が現実的にできる。生活決済だけでは届かない家庭が多く、旅行代金・保険の年払い・家電など大きな支出も寄せて初めて見える水準です
- 貯めたポイントを「ホテルにもマイルにも」使い分けたい(約40社へ3:1で移行可)
- 年間利用が400万円に届かない → 無料宿泊が受け取れず、年会費82,500円の回収はほぼ不可能です。ハードルの低いヒルトンアメックス・プレミアムとの比較をおすすめします
- 事業用の決済も混ぜたい → 改定後、事業用決済はポイント付与の対象外です
- ホテルチェーンに縛られたくない → まず三井住友カード ゴールド(NL)のような低コスト帯からが安全です
詳細スペック
| 年会費(2年目以降) | 82,500円 |
|---|---|
| 年会費の備考 | 2025-08-21改定で49,500円→82,500円に増額 |
| 家族カード | 無料 |
| 家族カードの備考 | 1枚目無料、2枚目以降41,250円(2025年8月改定・2026年6月時点) |
| 海外事務手数料 | 3.5% |
| ポイント | Marriott Bonvoy ポイント |
| 還元率の備考 | 通常100円=3pt、マリオット系列100円=6pt。公共料金・税金は200円=1pt、事業用決済はポイント付与対象外(2025年8月改定) |
| 海外旅行保険 | 利用付帯 |
| 海外治療費用 | 300万円 |
| 家族特約 | あり |
| 家族特約の内容 | 配偶者・生計を共にする子など親族が対象。治療費用は本会員300万円・家族200万円(規定集PDF・2026年6月確認) |
| 国内空港ラウンジ | あり |
| プライオリティ・パス | なし |
| ラウンジの備考 | 国内主要空港+ホノルル。同伴者1名無料(2026年6月時点) |
| ホテルプログラム | Marriott Bonvoy |
| エリートステータス | ゴールドエリート自動付帯。年間500万円利用でプラチナエリート(2026年1月以降適用) |
| 無料宿泊特典 | 年間400万円利用+カード継続で1泊(75,000ptまで)。手持ちポイント合算で最大100,000ptまで利用可 |
最終確認日: 2026年6月18日
いまの入会キャンペーンの水準が「待ち」か「入りどき」かは、過去の増額実績と見比べるのが確実です。入会キャンペーン情報(定期更新中)で判断材料を整理しています。
メリット・デメリット
メリット: 上限100,000ポイントの無料宿泊と「マイルへの逃げ道」
- 無料宿泊の上限が大きい: 年間400万円+継続で75,000ポイントまでの1泊。手持ちポイントを足せば最大100,000ポイントのホテルまで届くので、夏休みなど宿泊費が跳ね上がる時期の高単価ホテルにぶつけられます(1泊5〜8万円相当になることも)
- ゴールドエリート自動付帯: 子連れに一番効くのは14時までのレイトチェックアウト。チェックアウト前に子どもを昼寝させられるかどうかで、帰路の平和度が変わります
- マイルへの逃げ道: ポイントは3:1で約40社のマイルへ。60,000ポイント移行ごとに5,000ボーナスマイルが付き、実質約1.25%のマイル還元。ホテルに使わない年も価値が腐りません
自動付帯のゴールドエリートと、年500万円(または年50泊)で届くプラチナエリートの差はここです(2026年6月時点)。
| ゴールド(持つだけ) | プラチナ(年500万円) | |
|---|---|---|
| 朝食(ウェルカムギフト) | なし(ポイント等) | 朝食を選択可 |
| ラウンジアクセス | なし | あり |
| レイトチェックアウト | 14時まで | 16時まで |
| アップグレード | スイート除く | スイート含む(空室状況による) |
「旅の過ごし方が変わる特典」はプラチナから揃う、というのが正直なところです。ランク制度の全体像はマリオット・ボンヴォイの解説にまとめています。
年会費82,500円の元は取れるのか(わが家の目安計算)
| 1年の使い方 | 受け取る価値(目安) | 年会費との差し引き |
|---|---|---|
| 400万円達成+無料宿泊を繁忙期に消化 | 無料宿泊 約5〜8万円+約12万pt(マイル約4万相当の原資) | 黒字圏が現実的 |
| 400万円に未達(例: 300万円) | 約9万ptのみ・無料宿泊なし | 回収はほぼ不可能 |
| 公共料金・事業決済が中心 | ポイント半減/付与対象外 | そもそも不向き |
達成年は強く、未達年は弱い——「400万円の二択」がこのカードの本質です。中間がありません。受け取った無料宿泊を高単価の時期に活かす使い方は無料宿泊特典の使い方にまとめています。
デメリット: ライト層を切り捨てた改定
- 年会費82,500円は国内の一般向けカードで最高水準です
- 無料宿泊の条件が年150万円→400万円へ(2.6倍超)。「軽く使って無料宿泊だけもらう」という旧来の持ち方は成立しなくなりました
- 公共料金・税金は200円=1ポイントに半減、海外事務手数料も3.5%(2025年8月改定)。「何でもこの1枚」の時代は終わっています。海外の現地決済は手数料1.6%のANA JCBカード プレミアムに分けるのが現実的です
海外旅行保険は利用付帯で、傷害・疾病治療費用は本会員300万円・家族特約の対象家族200万円です(2026年6月・規定集確認)。治療費用としては控えめな水準のため、家族旅行で頼る予定なら不足分を別の保険で補う前提が現実的です。基本の考え方は家族特約とはへ。
ひとつ補足すると、ヒルトンのアメックスのような系列レストランでの常設の会員割引・高還元は、マリオット側にはありません。マリオットの強みは無料宿泊とマイルへの交換で、飲食はポイント獲得が中心です(ダイニングのプロモは時期・地域で変動)。ホテル内レストランを普段使いしてお得を取りたいなら、ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアムの方が向いています。
実際に旅行で使ってみた
改定の知らせを見たとき、わが家でも「解約か、継続か」を本気で考えました。続けている理由は2つあります。ひとつは旅先の選択肢。47都道府県を回っていると、ヒルトンがない地方都市にマリオット系列だけはある、という場面が実際にあるんです。もうひとつはポイントの潰しの利きやすさで、ホテルに使わない年はマイルに逃がせる安心感があります。
一方で、「400万円ペースを外れた年は降りる」と家族で決めました。持ち続けることを前提にせず、毎年の更新月に数字で判断する——改定後のこのカードとは、それくらいドライな距離感がちょうどいいと思っています。宿泊レポートと写真は今後追記していきます。
よくある質問
2025年8月の改定で何が変わりましたか?
年会費が49,500円から82,500円に、無料宿泊の条件が年間150万円利用から400万円利用に変わりました。一方で無料宿泊の上限ポイントは拡大されています。詳細は公式サイトの改定案内をご確認ください。
プラチナエリートはどうすれば取れますか?
年間500万円以上のカード利用で獲得できます(2026年1月以降適用の条件)。また、カード継続ごとに15泊分のエリートナイトクレジットが付与されるため、実宿泊35泊との合算で年間50泊のプラチナ条件を満たすルートもあります(2026年6月時点・公式確認)。適用時期はカード年度により異なる場合があるため、会員サイトでご確認ください。
無料宿泊はどのホテルまで使えますか?
交換レート75,000ポイントまでが対象で、手持ちポイントを最大25,000ポイント合算して100,000ポイントのホテルまで使えます。空室・除外日の条件は公式サイトでご確認ください。
ヒルトンアメックスとどちらがいいですか?
無料宿泊・上位ステータスのハードルが低いのはヒルトン、ポイントのマイル転用や参加ブランドの多さはマリオットです。「よく泊まる方のチェーン」で選ぶのが、結局いちばん失敗しません。
結論: 申し込む価値があるのはこんな家庭
- 年間400万円の決済集約が現実的にできる
- マリオット系列(シェラトン・ウェスティン等)が旅先の選択肢に入っている
- ポイントをホテルにもマイルにも使い分けたい
3つ揃うなら、改定後の年会費82,500円でも回収は現実的です。400万円が見えないなら、このカードは選択肢から外してください——条件のゆるいヒルトンアメックス・プレミアムとの比較が先です。
ヒルトンとの詳しい比較は今後「ヒルトン vs マリオット徹底比較」として書く予定です。全体の使い分けは旅行で得するクレジットカード比較まとめへ。
