ANAビジネスクラス搭乗記|羽田⇄シドニー往復の機内食とアメニティ

「一生に一度は、ビジネスクラスで海を渡ってみたい」。そんな憧れを、今回のシドニー一人旅でついに叶えてきました。羽田からシドニーまで、ANAの国際線ビジネスクラスで往復。フルフラットのシート、こだわりの機内食、そして4月にリニューアルされたばかりの新アメニティまで、往路と復路をまとめて一気にレビューします。到着後のシドニー空港から電車に乗るまでの「迷わない導線」も、写真たっぷりでご案内しますね。

今回は家族はお留守番で、まさかの一人旅。だからこそ「フラットシートで思いっきり眠る」「機内食をじっくり味わう」を全力で楽しんできました。ビジネスクラス、想像以上に良かったです!

目次

羽田発、ANAビジネスクラスで一路シドニーへ

スタートは羽田空港の国際線ターミナル。ビジネスクラスは搭乗時に「Group 2」で優先的に案内されるので、行列に並ぶストレスがありません。この「先に乗れる」だけでも、旅の入り口がぐっと軽やかになります。

羽田空港の搭乗ゲート69。ANAのGroup別搭乗サインが並び、ビジネスクラスは優先搭乗できる

機材はボーイング787。席に着くと、木目調のテーブル、大型モニター、独立した収納にコンセント(ユニバーサルタイプ+USB)まで、すべてが自分だけのスペースとして完結しています。窓側の席は、まるで小さな個室のよう。この「囲われている感じ」が、長距離フライトでは本当に落ち着くんですよね。

ANA B787国際線ビジネスクラスの座席。木目調テーブル・大型モニター・枕とアメニティが置かれた窓側席

ビジネスクラス座席のコントロール周り。B787安全のしおり・リモコン・ユニバーサル電源コンセント

まずはアメニティから。FRANZI×CULTIの新キットが良い

席に着いてまず目に入るのが、シートに置かれたアメニティキット。ANAは2026年4月から国際線ビジネスクラスのアメニティをリニューアルしていて、ポーチはイタリアの老舗皮革ブランド「FRANZI(フランツィ)」製。往路はミントグリーンの上品なポーチでした。

往路のFRANZI MILANO製アメニティポーチ(ミントグリーン)のクローズアップ

中身は、アイマスク・耳栓・歯ブラシセットに、スキンケアはイタリア・ミラノのフレグランスブランド「CULTI MILANO(クルティミラノ)」のリップバームとハンド&ボディローション。開けた瞬間にふわっと洗練された香りが漂って、これは持ち帰って自宅でも使いたくなる質感でした。

グリーンのアメニティポーチを開けた中身。アイマスク・耳栓・歯ブラシセット

足元にはふかふかのスリッパも。靴を脱いでこれに履き替えた瞬間、「あ、今から寛いでいいんだ」とスイッチが切り替わります。

ビジネスクラスのふかふかのグレーのスリッパ

FRANZIとCULTIは、航空会社の機内アメニティとしては世界初のコラボなんですよね。素材はリサイクルポリエステルで、季節ごとにデザインが変わる設計。飛行機を降りたあとも使い続けたくなる作りだと思います。

機内食は和食が2回。金目鯛の仙台味噌煮からハーゲンダッツまで

水平飛行に移ると、いよいよ機内食。往路はどちらも和食を選びました。まずはウェルカムドリンクで喉を潤して、離陸後の解放感を味わいます。

往路のウェルカムドリンク。木目テーブルに置かれた白ワインのグラス

ドリンクメニューも本格的で、シャンパンはフィリポナ、ワインはフランス各地からオーストラリア産まで。日本酒・焼酎の銘柄解説まで載っていて、読んでいるだけでも楽しい一冊です。

ビジネスクラスのドリンクメニュー。シャンパン(フィリポナ)や白ワインの銘柄解説ページ

1回目の和食は、主菜が金目鯛の仙台味噌煮。金の紙で覆われて登場し、開けると味噌の香りがふわり。前菜の彩りも美しく、これが空の上で出てくるのかと、しみじみ感動しました。

往路の和食。主菜の金目鯛仙台味噌煮、前菜の八寸、フルーツ、味噌汁の御膳

往路の和食御膳の全体。金の紙で覆われた主菜と前菜・味噌汁・香の物

食後にはチーズの盛り合わせ(ブルー・ウォッシュ・セミハードにドライフルーツ添え)と、デザートのハーゲンダッツ。この日は「紅茶のタルト」フレーバーで、機内でハーゲンダッツが食べられるのは、地味に嬉しい瞬間なんですよね。

チーズの盛り合わせ。ブルー・セミハード等のチーズにレーズンパンとドライフルーツ

機内で提供されるハーゲンダッツ(紅茶のタルト/ミルクティータルト)のカップ

和食の優しい味に、ワインとチーズ、締めのハーゲンダッツ。地上のレストランと変わらない満足感で、思わず「これで空を飛んでるのか…」とニヤけてしまいました。

食事のあとは、シートをフルフラットに。往路の飛行時間は約9時間で、モニターにも「TIME TO DESTINATION 08:50」と表示されていました。しっかり横になって眠れるので、翌朝シドニーに着く頃には体がすっきり。ここがエコノミーとの決定的な差だと感じます。

ビジネスクラスのモニターに表示された飛行情報。目的地までの残り時間8時間50分

夜行便でフラットに眠れると、着いた初日をまるまる観光に使えるんですよね。ホテルの1泊分を空の上で先取りしていると考えると、時間の使い方として理にかなっていると思います。

シドニー到着!空港から電車(Airport Link)に乗るまでの導線

おはようございます、シドニー。自分を運んでくれた787が、朝の光の中で駐機しているのを見ると、なんだか愛おしくなります。ここからは、初めての人がいちばん不安になる「到着してから電車に乗るまで」の道のりを、順を追ってご案内しますね。

シドニー空港に駐機するANA B787。朝の光の中、China EasternやThai航空機も並ぶ

入国審査と荷物受け取りを終えて到着ロビーへ。ステンドグラスのアート壁や「SYD」のサインが出迎えてくれて、いよいよ来たな、という気分が高まります。

シドニー国際空港の到着ロビー。ステンドグラス風のアート壁とSYDサイン

電車(Airport Link)への行き方はシンプルです。到着階を進むと右手にマクドナルドが見えてきて、そのまま「Airport Trains(電車)」の案内サインに従って進むだけ。マクドナルドが良い目印になります。

シドニー空港到着階のマクドナルドとAirport Trains(電車)への案内サイン

「Trains」の表示と黄色の改札を目指して進みます。ここまで来ればもう迷いません。

空港内のTrains(電車)への案内表示と黄色の改札方向のサイン

エスカレーターを降りると「International Airport Station」。ここが空港直結の駅で、Mascot、Central、Museum、Circular Quay…と、市内の主要駅まで乗り換えなしで一直線に結ばれています。路線図を見れば、目的地までの距離感が一目で掴めます。

International Airport Stationの案内。空港直結駅とAirport Linkの路線図(Central・Circular Quay等)

そして地味に一番大事なのがこれ。「No need for an Opal card(Opalカードは不要)」。日本のSuicaにあたる交通カードを買わなくても、クレジットカードやスマホ・スマートウォッチを改札にタッチするだけで乗れてしまいます。海外で券売機と格闘しなくていいのは、本当にありがたい進化です。

『No need for an Opal card』の案内。クレカやスマホのタッチ決済で改札を通れる

「マクドナルドを右手に見ながら電車のサインへ」。これさえ覚えておけば、初シドニーでも空港でまず迷いません。手持ちのタッチ決済カードだけでスッと改札を通れた時は、ちょっと感動しました。

ちょっと待って、この値段!空港のプチ価格ショック

電車に乗る前に、売店をのぞいて軽くのけぞりました。自動販売機のミネラルウォーターが1本4.5豪ドル(約450円)。日本の感覚だと、水にこの値段は驚きます。

シドニー空港の自動販売機。ミネラルウォーターが1本4.5豪ドル

さらにプリングルスは「セール中」で5.99豪ドル(約600円)。これでも値引き後というのがオーストラリア物価の洗礼です。飲み物やお菓子は、市内のスーパーで買うほうが断然お得なので、空港では最低限にとどめるのがおすすめです。

空港売店のプリングルス。セール中で5.99豪ドルの値札

空港価格は世界共通で強気なんですよね。タッチ決済で電車に乗って、シティのスーパーで水を数本まとめ買いする——この一手間だけで、旅の細かな出費はけっこう抑えられると思います。

空港の外にはSYDサインと、鳩なみに歩く不思議な鳥

ターミナルの外に出ると、記念撮影の定番「SYD」の巨大サインがあります。到着の高揚感をそのまま一枚に残せる、ちょっとした撮影スポットです。

シドニー空港外の記念撮影スポット、巨大な黄色のSYDサイン

そして足元を見ると、見慣れない長いくちばしの白い鳥が。最初は「珍しい!」と写真を撮っていたのですが、この鳥(オーストラリアクロトキ、通称アイビス)、シドニーでは鳩なみにそこら中を普通に歩いていました。現地の日常に少し笑ってしまう出会いです。

シドニーで普通に歩いているオーストラリアクロトキ(アイビス)。長いくちばしの白い鳥

さあ、いよいよ電車に乗車。二階建てのシドニー・トレインズが入ってきました。空港直結の駅から乗れば、揺られること十数分でシティの中心部です。

シドニー・トレインズの二階建て車両が国際空港駅のホームに停車している

車窓には、工事中の高層ビルや街並みが流れていきます。地下から地上に出た瞬間、青い空とシドニーの街が広がって、旅のテンションが一気に上がります。

電車の車窓から見えるシドニーの街並みと建設中の高層ビル

歴史ある石造りのカスタムズハウスを眺めながら、終点はサーキュラーキーへ。目の前にハーバーブリッジ、停泊する巨大クルーズ船、行き交うフェリー…。空港からたった数十分で、この絶景にたどり着けてしまうのがシドニーの魅力です。

サーキュラーキー付近の歴史ある石造りのカスタムズハウスとシドニーの高層ビル群

サーキュラーキーの絶景。ハーバーブリッジ、停泊する大型クルーズ船、NSWフェリー

🚆 空港からシティへの移動、どっちを選ぶ?

Airport Link(電車):乗り換えなしでシティまで十数分。改札はタッチ決済でOK、Opalカード不要。渋滞知らずで時間が読めるのが最大の強み。

タクシー/Uber:荷物が多い・複数人ならラクだが、料金は電車の数倍。朝夕は渋滞で時間も読みづらい。

一人旅で身軽なら、まず電車が正解。浮いたお金と時間を、そのまま現地の体験に回せます。

帰りはウェルカムシャンパンで乾杯。洋食のステーキと2回目の和食

旅を満喫して、いよいよ帰国便へ。復路のハイライトは、着席してすぐに出てくるウェルカムシャンパンです。この日はアレクサンドル・ボネのブラン・ド・ノワール。滑走路が見えるモニターの前で、まだ飛び立つ前から一杯いただける贅沢に、思わず頬がゆるみます。

復路のウェルカムシャンパン、アレクサンドル・ボネのブラン・ド・ノワールのボトル

白いテーブルクロスの上に注がれたウェルカムシャンパンのグラス

離陸前の一杯のシャンパン。これから帰るんだなという少しの寂しさと、旅をやりきった満足感が混ざって、なんとも言えない良い時間でした。乾杯!

復路の座席まわりも、しっかり寛ぎモード。復路のアメニティポーチは往路のグリーンと違い、キャメル色のFRANZI×CULTI。同じキットでも季節・便で色が違うのは、ちょっとした収集心をくすぐられます。

復路のキャメル色のFRANZI×CULTIアメニティポーチと水のボトル

アメニティの中身。アイマスク・耳栓・CULTIのスキンケア・ポーチ

食事は、1回目に洋食、2回目に和食をチョイス。1回目の洋食メインは、牛フィレ肉のステーキ ポルチーニソース。しっかり火の入ったフィレに、ポテトや彩り野菜、別添えのソース。前菜のサーモンとホタテ、2種のパンまで付いて、機内とは思えない一皿です。

復路の洋食。牛フィレ肉のステーキ ポルチーニソース、ポテト・野菜・前菜・パンのトレイ

牛フィレ肉のステーキのクローズアップ。付け合わせの野菜と別添えソース

そして2回目、到着前の和食は、ハタの塩こうじ焼き。冷やし茶碗蒸しやお味噌汁、香の物まで揃った端正な和定食で、帰国後の胃をやさしく整えてくれます。往路は和食2回、復路は洋食→和食と、変化をつけて楽しめるのも往復ビジネスの醍醐味でした。

復路2回目の和食。ハタの塩こうじ焼き、白御飯、冷やし茶碗蒸し、味噌汁の御膳

食後は、ANAオリジナルのMAISON CACAOショコラと温かい煎茶でひと息。細部まで日本らしいおもてなしが行き届いています。

ANAオリジナルのMAISON CACAOショコラと温かい煎茶

そして復路もシートをフルフラットに。まっさらなブルーの寝具に包まれて横になると、モニターには日本へ向かう航路図。窓の外には、雲海を染める朝焼けが広がっていました。

フルフラットにしたビジネスクラスのベッド。ブルーの寝具とモニターの航路図

機内の窓から見た雲海を染める朝焼けと主翼

復路は「眠るための便」と割り切るのが正解な気がします。ウェルカムシャンパンで力を抜いて、洋食から和食で胃を戻して、あとはフラットで眠る。降りた時のコンディションが、次の日をまるごと左右するんですよね。

まとめ|ANAビジネスクラス往復で見つけた3つの発見

往復ビジネスクラスのおもしろ発見
  • アメニティは「持ち帰って使える」時代へ。FRANZI×CULTIの新キットは、航空会社アメニティ世界初のコラボ。往路グリーン・復路キャメルと色が違い、飛行機を降りた後の生活でも使える質感でした。
  • フルフラットは「時間を生む投資」。約9時間の夜行便でぐっすり眠れると、着いた初日を丸ごと観光に使える。ホテルの1泊分を空で先取りする感覚です。
  • シドニー空港→シティは電車が最強。マクドナルドを目印に進み、タッチ決済で改札を通れば乗り換えなしでシティへ。Opalカードすら要りませんでした。

便・路線情報&総合評価

【航空会社】ANA(全日本空輸)/スターアライアンス
【路線】羽田(HND)⇄シドニー(SYD) 国際線ビジネスクラス
【機材】ボーイング787(フルフラットシート)
【所要時間の目安】往路 約9時間(夜発・翌朝着)
【機内食】2回提供/和食・洋食から選択(デザートにハーゲンダッツあり)
【アメニティ】FRANZI×CULTI MILANO(2026年4月リニューアル)
【到着後アクセス】シドニー空港直結「Airport Link」でシティまで乗り換えなし・タッチ決済対応
※運航ダイヤ・機材・機内食の内容は変更になる場合があります。最新情報は必ずANA公式サイトをご確認ください。アメニティの詳細はANA公式リリースをどうぞ。

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