KLIA第2ターミナルの鼎泰豊レビュー|朝3時から営業、ノーポーク店舗の実力

レンゲにのせた鶏肉小籠包のアップ。薄い皮ごしにスープが透けて見える

最終更新:2026年7月

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クアラルンプール空港の鼎泰豊で朝ごはん|KLIA第2ターミナルのDIN by Din Tai Fung

2026年7月、家族3人でのマレーシア旅行。クアラルンプールに深夜0時過ぎに着き、空港内のホテルで仮眠して、朝はペナン行きの国内線に乗る——その出発までのわずかな空き時間に朝食をとったのが、KLIA第2ターミナルの鼎泰豊(ディンタイフォン)でした。

KLIA第2ターミナルの鼎泰豊の看板。赤い円形のサインにDIN TAI FUNGの文字が並ぶ

日本でも人気の小籠包の名店で、世界のあちこちに店があります。まさか空港のターミナル内で、しかも朝から入れるとは思っていませんでした。

のんたん

正直、乗り継ぎの朝ごはんなんてパンとコーヒーで済ませるつもりでした。出発フロアに上がって、あの赤い看板が目に入った瞬間に家族全員の意見が一致しましたね!

場所は出発フロア(Level 3)|朝3時から営業している

店名は「DIN by Din Tai Fung」。KLIA第2ターミナルのLevel 3、出発フロアにあります。チェックインカウンターのすぐそば、吹き抜けを見下ろす位置なので、荷物を預けてから搭乗までの時間にちょうど使えます。

そして今回いちばん驚いたのが営業時間で、毎日朝3時から翌1時まで。深夜便で着いた人も、早朝便に乗る人も入れる設計になっています。空港という立地に完全に最適化されています。

鼎泰豊の店内。円筒形の大きなペンダントライトが並ぶ明るい空間

店内は円筒形の大きなペンダントライトが並ぶ、明るく開放的な空間。カウンターの向こうにはターミナルの通路が見えて、いかにも空港のレストランです。朝の時間帯でも席の半分ほどが埋まっていました。

テーブルセッティング。白い取り皿の上にDIN by 鼎泰豊のロゴ入りナプキンと黒い箸

席に着くと、白い取り皿の上にナプキンと黒い箸。ナプキンには「DIN by 鼎泰豊 DIN TAI FUNG」のロゴ。ここで一つ、日本の鼎泰豊と違うポイントがあります。この店はマレーシア初のノーポーク(豚肉不使用)店舗で、小籠包の餡も鶏肉なんです。

ノリス

小籠包の看板メニューを豚から鶏に置き換えてまで出店するのは思い切った判断なんですよね。イスラム教徒が多数を占める国で、間口を最大化するための設計だと思います。

朝限定のセットメニューがある|RM45.90から

まず渡されたのが、この朝限定メニューでした。

朝限定メニュー「Breakfast Delight for One」。SET AからDまで4種類が写真つきで並ぶ

「Breakfast Delight for One(独享早餐美味)」という一人用の朝セットで、提供時間は12am〜10am。SET AからDまで4種類ありました。

  • SET A:牛肉麺+ピリ辛きゅうり(ハーフ)+豆乳(ホット/アイス)… RM45.90(通常価格RM56.15)
  • SET B:海老と鶏のワンタンスープ(10個)+鶏肉小籠包(4個)+豆乳 … RM46.90(通常価格RM59.44)
  • SET C:鶏肉小籠包(4個)+海老と鶏のシュウマイ(4個)+鶏スープ … RM45.90(通常価格RM57.55)
  • SET D:海老玉子チャーハン+鶏スープ … RM46.90(通常価格RM58.50)

SET AとBは+RM3で豆乳をコーヒー系ドリンクにアップグレードできるとのこと。単品で頼むより1割強お得になる計算です。

人気メニュー表「TOP 11 MUST TRY DISHES」。牛肉麺や鶏肉小籠包が価格つきで掲載

そして「TOP 11 MUST TRY DISHES(十一大必点)」の人気メニュー表。鶏肉小籠包が4個RM14.65/10個RM36.64、紅焼牛肉湯麺がRM42.67、ネギソースの鶏そばがRM29.31。チョコレート小籠包(巧克力小笼包)なんてものまであります。

メニューのワンタンと海老のすり身揚げのページ。価格が併記されている
メニューの麺類とワンタンスープのページ。紅焼牛肉湯とワンタンスープの写真

メニューは写真が大きくて、値段もはっきり書かれているので迷いません。表示価格にはサービス税6%とサービスチャージ10%が別途かかります

注文はオーダーシートに書き込む方式

この店の注文方法が少し独特でした。

テーブルに広げた全メニューのオーダーシート。品番と品名、価格が細かく印字されている

テーブルに置かれた全メニューの一覧シートに、鉛筆で数量を書き込んで店員さんに渡すスタイルです。日本の一部の寿司屋や中華料理店と同じ方式ですね。

これが、言葉が通じない海外では想像以上にありがたい仕組みでした。商品番号と品名が印字されているので、発音に自信がなくても数字を書くだけで確実に伝わります。メイも「これならわたしが書ける」と、自分の食べたいものに自分で丸を付けていました。

卓上の調味料セット。醤油、黒酢、ラー油の容器がトレイに並ぶ

卓上には醤油、黒酢、そしてラー油。小籠包に付ける生姜の千切りも別皿で来ます。

実食|鶏肉小籠包・紅焼牛肉湯麺・排骨蛋炒飯

今回は人気メニューを中心に、3人で3品を頼みました。

せいろに並んだ鶏肉小籠包10個。ひだのきれいに寄った白い皮

まずは主役の鶏肉小籠包(10個・RM36.64)。せいろの中に、ひだのきれいに寄った小籠包が10個。豚ではなく鶏だと聞いていましたが、見た目はまったく変わりません。

レンゲにのせた小籠包のアップ。薄い皮ごしにスープが透けて見える

レンゲに取ると、薄い皮の向こうにスープが揺れているのが透けて見えます。皮の頂点をそっと破ると、じゅわっと澄んだスープがあふれてきました。鶏だからか、豚の小籠包よりあっさりしていて、朝いちばんの胃にちょうどいい軽さです。

知ってる! 小籠包って、いきなり食べたらやけどするから、まず皮をやぶってスープを飲むんだよね。……ほんとだ、スープ出てきた! これ、テレビで見たのと同じだ!

これがこの日いちばん面白かった場面でした。メイは小籠包を「食べ方だけ知っている状態」だったんです。どこかで得た知識として「皮を破ってスープを飲む」と覚えていて、それを初めて自分の手で実行した。知っていることと、できることの間にある距離が、レンゲ1杯ぶんで埋まった瞬間でした。

紅焼牛肉湯麺。赤みを帯びた澄んだスープに細めの麺と牛バラ肉の塊

続いて紅焼牛肉湯麺(RM42.67)。台湾の定番、牛肉麺です。赤みを帯びた澄んだスープに細めのストレート麺、ごろっとした牛バラ肉の塊が沈んでいます。八角の香りは思ったより控えめで、辛さもほとんどなし。朝から食べても重くならないバランスでした。

排骨蛋炒飯。カリッと揚げたチキンをスライスして玉子チャーハンの上に並べた一皿

そして排骨蛋炒飯(チキンチョップのせ玉子チャーハン・RM38.79)。カリッと揚がったチキンカツを薄くスライスして、玉子と青ねぎのチャーハンの上に扇状に並べた一皿です。

これがメイの大当たりでした。最初は初めての店で少し及び腰だったのに、チャーハンを一口食べた瞬間に表情が変わって、「すごくおいしい!」と言いながらもりもり食べ始めたんです。パラッとした玉子チャーハンに、下味のしっかりついた鶏の衣。子どもがまっすぐ好きになる味でした。

のんたん

海外の初日って、子どもが食べられるものがあるかどうかが親の最大の心配事なんですよね。ここでチャーハンが刺さってくれたおかげで、この先の1週間がぐっと気楽になりました!

お会計はRM137|空港価格をどう見るか

会計はテーブルに置かれるオーダースリップで確認できました。

会計のオーダースリップ。小籠包・牛肉麺・炒飯の3品と合計RM137.00の内訳(伝票番号は黒塗り)

3人で朝食、実際の支払い明細

鶏肉小籠包 10個 …… RM36.64

紅焼牛肉湯麺 …… RM42.67

排骨蛋炒飯 …… RM38.79

小計 …… RM118.10

サービスチャージ …… RM11.81

サービス税6% …… RM7.09

合計 …… RM137.00(3名・日本円でおよそ5,500円前後)

正直な評価:街中の鼎泰豊より明らかに高く、屋台やフードコートと比べれば数倍です。ただし1人あたり1,800円ほどで、湯気の立つ小籠包と麺と炒飯が出てくる空港レストランと考えると、納得できる線でした。朝セット(RM45.90〜)を人数分頼めばもう少し抑えられます。

ノリス

朝セットを通常価格より1割強安く出しているのは、朝3時から回す厨房の稼働を埋めるためだと思います。混む時間ではなく空く時間に値引きを置くのは、理にかなっているんですよね。

今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ

🥟 空港の朝ごはんで見つけた3つの発見
  • 「知っている」と「できる」の間には距離がある。メイは小籠包の食べ方を知識としては完璧に知っていました。でも実際にレンゲの上で皮を破ってスープを受けたのは初めて。「テレビで見たのと同じだ!」というひと言に、知識が体験に変わった瞬間が詰まっていました。
  • 同じ名前の店でも、国が変われば中身が変わる。この鼎泰豊は豚肉を使わず、小籠包の餡も鶏肉です。「同じお店なのに材料がちがうの?」というメイの疑問から、イスラム教徒が多い国では食のルールが違うという話につながりました。看板だけでは分からない、土地ごとの事情があります。
  • 書いて渡す注文なら、言葉が話せなくても伝わる。オーダーシートに数字を書き込む方式のおかげで、メイが自分の食べたいものを自分で注文できました。「話せないから頼めない」ではなく「書けば頼める」——海外で自分の意思を通す方法は、ひとつではないという発見でした。

店舗情報とアクセス

【店名】DIN by Din Tai Fung(鼎泰豊)KLIA Terminal 2 店
【所在地】S2-3-L40, Level 3(出発フロア), KLIA Terminal 2(klia2), Kuala Lumpur International Airport, 64000 Sepang, Selangor, Malaysia
【営業時間】毎日 3:00〜翌1:00
【電話】+603-8787-8468
【料金目安】朝限定セット RM45.90〜46.90/鶏肉小籠包 4個RM14.65・10個RM36.64/紅焼牛肉湯麺 RM42.67/排骨蛋炒飯 RM38.79 ※表示価格にサービス税6%+サービスチャージ10%が別途
【特記】マレーシア初のノーポーク(豚肉不使用)店舗。小籠包の餡は鶏肉
【注文方法】卓上のオーダーシートに数量を記入して店員に渡す方式
※営業時間・価格・メニューは変更される場合があります。最新情報は必ずDin Tai Fung Malaysia公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

関西在住の40代。妻マイ・娘メイとの家族旅行を「旅育」として綴る、ブログ「のんたん家のはなし」の筆者です。夫婦そろって大手小売・流通グループのフルタイム管理職。ANAプラチナ(SFC)・ヒルトンダイヤモンド・マリオットプラチナの上級ステータスを活かしたVIP体験と、47都道府県制覇の旅の記録を、パパ目線でお届けしています。現在はANAダイヤモンドへの復帰を目指して修行中です。

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