klia2でエアアジア国内線に乗る|保安検査から搭乗口まで20分歩いた反省記

ターミナルの窓越しに見えるエアアジアの機体。赤い胴体にairasia.comのロゴ

最終更新:2026年7月

目次

KLIA第2ターミナルからエアアジア国内線へ|搭乗口まで20分歩いた反省記

2026年7月、家族3人でのマレーシア旅行。深夜0時過ぎにクアラルンプールへ着き、空港内のホテルで仮眠して、翌朝はエアアジアの国内線でペナン島へ——という日程でした。

結論から先に書きます。KLIA第2ターミナル(klia2)の国内線は、保安検査を抜けてから搭乗口まで20分近く歩きます。これを知らずに油断して、私たちは危うく乗り遅れかけました。同じ轍を踏まないための実況として残しておきます。

klia2のチェックインホール。曲線を描く白い天井と、赤くライトアップされた凧のオブジェ
のんたん

「ホテルが空港内だから、ギリギリまでゆっくりできるね」——この油断が全部でした。空港の中に泊まっていても、ターミナルの端から端は普通に遠いんですよね……!

klia2の構造|1階が交通、2階がモール、3階が出発

まずターミナルの立体構造を頭に入れておくと動きやすくなります。

  • Level 1:バス乗り場・交通ハブ。第1ターミナルからの無料シャトルはここに着きます
  • Level 2:gateway@klia2(ショッピングモール)。飲食店とコンビニが集中しています
  • Level 2M(中2階):エアロテルなどのホテル
  • Level 3:出発ホール。チェックインカウンターと保安検査はここ

バスは1階に着くのに、お店は2階、ホテルは中2階。エスカレーターを乗り継いで上下する構造なので、大きなスーツケースがあるとひと手間かかります。

gateway@klia2の館内。ファミリーマートとKLIA Ekspresの案内サイン、カプセルホテルの広告

案内表示は充実していて、「KLIA Ekspres → L2」「Perlepasan / Departures ↑」といったサインがあちこちに出ています。ファミリーマートの向かいには、Level 1のカプセルホテルの広告まで。泊まる・食べる・移動するがひとつの建物で完結する設計です。

コンビニと飲食店が異様に充実している

深夜1時に到着したときも驚いたのですが、翌朝あらためて歩いてみて、このターミナルのコンビニ密度にびっくりしました。

マレーシアのコンビニKK。看板に24時間営業を意味するBUKA 24 JAMの表示

まずマレーシア系の「KK」。看板に「BUKA 24 JAM(24時間営業)」とはっきり書かれています。品揃えはほぼスーパーで、飲み物からインスタント麺、日用品まで一通り揃います。

韓国系コンビニCUのklia2店。Nice to CUの看板と韓国語の商品表示

そして韓国系の「CU」。「Nice to CU」の看板と、韓国語の「간편식사(手軽な食事)」「신선한 빵(新鮮なパン)」の表示。氷カップの冷凍ケースまであって、完全に韓国のコンビニです。ここにファミリーマートも加わるので、日本・韓国・マレーシアのコンビニが同じ建物に並んでいることになります。

klia2のバーガーキング。手前に客席、奥にThe Coffee Bean & Tea Leafが見える

飲食店も朝から普通に営業中。バーガーキング、The Coffee Bean & Tea Leafなど、日本でも見慣れた顔ぶれが並びます。

Cheese Durian Cakeの専門スタンド。カウンターにドリアンが並び、焼きドリアンケーキが陳列されている

一方でこちらは「Cheese Durian Cake」の専門スタンド。カウンターにドリアンが山積みで、チーズをのせて焼いたドリアンケーキがRM29〜48。いきなりマレーシアの本気を見せられた気分でした。

ドリアンって「くさい果物」でしょ? それにチーズをのせて焼くの!? どんなにおいになるのか、こわいけどちょっと気になる……

空港なのに物価が街と変わらない

もうひとつ驚いたのが値段です。

ファミリーマートの冷蔵ケースのミネラルウォーター。600mlがRM2.50の値札

ファミリーマートのミネラルウォーター600mlがRM2.50。日本円にして100円ほどです。

コンビニの菓子棚。プリングルズRM10.90、ポテトチップスRM8.60の値札

プリングルズがRM10.90、ポテトチップスがRM8.60。空港価格の上乗せがほとんど効いていません。日本の空港で同じ買い物をしたら、たいてい街より高くつきます。

ノリス

LCC専用ターミナルなので、そもそも客層が価格に敏感なんですよね。空港プレミアムを乗せた瞬間に誰も買わなくなる——だから街の値段のまま置いているんだと思います。

チェックインはLevel 3|天井を見上げると「凧」が飛んでいる

Level 3の出発ホールへ。エアアジアをはじめとするLCCは、すべてこの第2ターミナルから発着します。

エアアジアのチェックインカウンター。Baggage Dropの表示と天井の赤い凧のオブジェ

「T8 Daftar Masuk / Check-In Counter T9」といった黄色いサインの下に、エアアジアのBaggage Drop(手荷物預け)カウンターが並びます。

エアアジアのセルフバゲージドロップ機。青くライトアップされたベルトコンベアとタッチパネル

面白かったのがセルフのバゲージドロップ機。搭乗券をスキャンして、自分でベルトに荷物を載せる方式です。有人カウンターの行列を横目に、数分で預け入れが終わりました。

そして手続きの合間に、ぜひ上を見上げてほしいのがこの天井です。

マレーシアの伝統凧ワウのジオラマ展示。高床式の家とヤシの木、極彩色の凧を揚げる人形

チェックインホールの天井に浮かぶ、赤くライトアップされた大きな円盤の群れ。あれはマレーシアの伝統的な凧「ワウ(wau)」をかたどったオブジェです。それを教えてくれたのが、ターミナル内に置かれていたこのジオラマでした。

高床式の伝統家屋とヤシの木、そして極彩色の凧を揚げる人々。凧の形をよく見ると、天井のオブジェとまったく同じシルエットをしています。

あっ、天井の赤いやつ、これだ! 凧だったんだ。空港の天井にその国の凧をつるすって、すごくないですか? 気づいた人だけのごほうびみたい

入国してから半日、街には一歩も出ていないのに、天井の飾りひとつで「ここはマレーシアだ」と分かる。空港の意匠がそのまま国の紹介になっていることを、メイが自分で見つけた瞬間でした。

ここが落とし穴|国内線ゲートまでが遠い

さて本題です。klia2の出発ゲートは、中央が国際線、端が国内線という配置になっています。

klia2の出発フロア。Gate K K1-K22と国内線出発の案内サインが吊り下がる

案内表示には「Perlepasan Dalam Negeri / Domestic Departures → J」「→ K」、そして「Gate K K1-K22」。国内線はJ/Kのピアで、番号が22番まで伸びていることからも、その長さが想像できます。

私たちの便は離陸の40分前に搭乗開始という案内でした。「40分前開始なら、30分前に着けば余裕だろう」——そう考えて、離陸30分前にゲートへ到着したところ。

すでに搭乗はかなり進んでいて、ほとんどの人が機内に乗り込んだ後でした。保安検査を抜けてから搭乗口まで、実際には20分近く歩いています。動く歩道はあっても、その距離を甘く見ていました。

のんたん

子どもの歩幅だと、大人の想定よりさらに時間がかかります。「保安検査を抜けたら着いたも同然」ではないと、身をもって学びました。次は搭乗開始時刻にはゲート前にいるつもりで動きます!

ノリス

LCC専用ターミナルは搭乗橋を減らして機材の回転を上げる設計なので、そのぶん歩く距離に転嫁されているんですよね。運賃の安さの裏側が、この20分だと思います。

制限エリアにもコンビニがある|歩き疲れの給水ポイント

救いだったのが、保安検査を抜けた制限エリアの中にもコンビニがあることでした。

広い通路に面した、しっかりした大きさの店舗が入っていて、ここで水とコーヒーを買いました。

制限エリア内のコンビニのCAFéコーナー。コーヒーマシンとパンのショーケース

レジ横には「CAFé」のコーナーがあり、その場で淹れるコーヒーとパンが並んでいます。

制限エリア内のコンビニのORDER HERE価格表。コーヒーやホットスナックの値段が写真つきで並ぶ

そして価格表がこちら。アメリカーノがRM2.90、ラテがRM3.90、カプチーノがRM3.90。日本円で100円台です。制限エリアの中でこの値段は、正直かなり良心的でした。

制限エリア内のコンビニのホットスナックケース。フライドチキンやソーセージロールが価格つきで並ぶ
制限エリア内のコンビニの冷蔵ケース。サンドイッチ、菓子パン、惣菜がぎっしり並ぶ

ホットスナックのケースにはフライドチキンやソーセージロールがRM2.20〜8.90で並び、冷蔵ケースにはサンドイッチやパン、カットフルーツがぎっしり。機内食を買わないLCCの乗客が、ここで朝食や軽食を仕入れていく——そういう役割を担っている店でした。

搭乗はタラップから|機体を下から見上げる

そして搭乗です。窓の外には、赤い機体がずらり。

ターミナルの窓越しに見えるエアアジアの機体。赤い胴体にairasia.comのロゴ
エプロンに駐機するエアアジアの機体と、広がる滑走路と雲

この日の便はボーディングブリッジではなくタラップからの搭乗でした。屋根付きの階段を上って、直接機内へ入ります。

タラップから搭乗するエアアジア機。赤い機体と垂直尾翼のAirAsiaロゴ

飛行機に乗り慣れているメイですが、機体のすぐ真下に立って見上げる機会はそう多くありません。

エアアジア機を下から見上げた主翼。翼端に登録記号9M-AQPが大きく書かれている

主翼の先端に大きく書かれた「9M-AQP」。これは機体ごとに割り振られた登録記号で、「9M」がマレーシア籍を表しています。日本の飛行機なら「JA」から始まる番号ですね。

飛行機のナンバープレートみたいなやつだ! 「9M」がマレーシアってことは、国ごとに最初の文字が決まってるの? じゃあ日本の飛行機は全部「JA」なんだ

直前に乗ったANAの便で、子ども向けアメニティの学習帳の表紙に書かれていた「B787-9」という機種の型番に気づいたばかりでした。今度は機体1機ごとの登録記号。同じ「飛行機に付いている番号」でも、意味が違う2種類があると自分で整理していたのが面白かったです。

▶ あわせて読みたい:ANA機内食レビュー|有料2,500円の洋食コースと無料のお子様メニュー

今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ

🪁 LCCターミナルで見つけた3つの発見
  • 天井の飾りが、その国の文化そのものだった。チェックインホールの赤いオブジェの正体は、マレーシアの伝統凧「ワウ」。ターミナル内のジオラマ展示と照らし合わせて、メイが自分で答え合わせをしました。街に出ていないのに、空港の天井だけでその国に来たことが分かります。
  • 飛行機の「番号」には2種類ある。機種を表す型番(B787-9など)と、機体1機ごとの登録記号(9M-AQP)。前の便で型番に気づいたメイが、今度は主翼の記号を見て「ナンバープレートみたいなやつ」と言い当てました。「9M」がマレーシア籍、日本は「JA」という国別の決まりまで自分でつなげています。
  • 安い運賃の裏側は、歩く距離だった。保安検査から搭乗口まで20分。搭乗橋を減らして機材を効率よく回すLCC専用ターミナルの設計が、そのまま乗客の移動時間に置き換わっています。「安い」の理由がどこかで誰かの手間になっている——数字ではなく足で理解した体験でした。

KLIA第2ターミナル(klia2)の基本情報

【施設名】KLIA Terminal 2(klia2)/クアラルンプール国際空港 第2ターミナル
【所在地】Kuala Lumpur International Airport, 64000 Sepang, Selangor, Malaysia
【就航】エアアジアをはじめとするLCC専用ターミナル
【フロア構成】Level 1=バス乗り場・交通ハブ/Level 2=gateway@klia2(モール)/Level 2M=ホテル/Level 3=出発ホール(チェックイン・保安検査)
【出発ゲート】中央が国際線、両端が国内線(Pier J/K)。国内線はゲートK1〜K22まで伸び、保安検査から搭乗口まで徒歩20分近くかかる場合がある
【手荷物預け】エアアジアはセルフのバゲージドロップ機あり
【店舗】制限エリアの外にKK(24時間)・CU・ファミリーマート・バーガーキングなど。制限エリア内にもコンビニ(コーヒーRM2.90〜、ホットスナックRM2.20〜)
【第1ターミナルからのアクセス】無料シャトルバス(24時間・約10分間隔・所要約10分)またはKLIA Ekspres/Transit(約4分・RM2程度、深夜運休)
※ゲート配置・営業店舗・価格は変更されることがあります。最新情報は必ずMalaysia Airports公式サイトおよびエアアジア公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

関西在住の40代。妻マイ・娘メイとの家族旅行を「旅育」として綴る、ブログ「のんたん家のはなし」の筆者です。夫婦そろって大手小売・流通グループのフルタイム管理職。ANAプラチナ(SFC)・ヒルトンダイヤモンド・マリオットプラチナの上級ステータスを活かしたVIP体験と、47都道府県制覇の旅の記録を、パパ目線でお届けしています。現在はANAダイヤモンドへの復帰を目指して修行中です。

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