クアラルンプールの街を歩いていて、見慣れた青いロゴが目に入りました。「LaLaport」。あの、ららぽーとです。
この日は午前中に動物園を回って、午後はランチとお土産の調達。マイの「日本のスーパーみたいなところでお土産を買いたい」というリクエストに応えて、ららぽーとBBCCへ向かいました。ただの「日本のモールの海外版」だろうと思っていたら、中身はしっかりマレーシアに現地化されていて、これが想像以上に面白かったんです。

ららぽーとBBCCとは|2022年開業、東南アジア初のららぽーと
正式には「三井ショッピングパーク ららぽーと ブキッ・ビンタン・シティ・センター」。2022年1月に開業した、東南アジアで初めてのららぽーとです。しかも店舗面積は約82,600㎡と、日本国内の施設を含めても最大規模のフラッグシップで、約400店が入る計画で開発されました。
中に入ると、楕円形にくり抜かれた吹き抜けが上まで抜けていて、エスカレーターが宙を横切っています。この開放感は、日本の郊外型ららぽーととは全然別の建物でした。

ららぽーとって日本のじゃないの? なんでマレーシアにあるの?
のんたん日本の会社が海外に作ったんだよ。同じ名前でも、売ってるものは全然マレーシアなんだ。
館内に「日本」と「マレーシア」が同居している
歩き始めてすぐ、壁一面の巨大ポスターに足が止まりました。KLP48——AKB48グループのクアラルンプール拠点です。「NOW OPEN / VISIT KLP48 THEATRE AT LEVEL 2」とあり、専用劇場がこの館の2階にあることがわかります。





専用劇場を商業施設の中に置くのは、来館理由を毎日つくる仕掛けなんですよね。買い物ついででなく、ここへ来る目的そのものになります。
さらに驚いたのが、館内に三井アウトレットパークがまるごと入っていること。ショッピングモールの中にアウトレットモールがある、という二重構造です。


アウトレット側の回廊は、カーブしたガラス壁の向こうに街が見える気持ちのいい空間でした。「CITY OUTLET SHOPPING」——都心でアウトレット、というコンセプトがそのまま形になっています。


そして子連れ的にありがたかったのが、モーリーファンタジー。日本のイオンモールでおなじみの屋内遊戯施設が、そのままここにあります。しかも入口にはポケモン メザスタのスタジアムまで。


メザスタある! マレーシアの子もポケモンやってるんだ!
フードコートで気づいた、日本との3つの違い
ランチはフードコートへ。日本人が食べやすいラーメンなどもある一方で、現地のローカルフードもしっかり揃っていて、選択肢がとにかく広いです。


ネオンが光る「AKIBA RAMEN」の隣には麺類の「MEE BROTHERS」。看板の端に小さく「NO PORK NO LARD(豚肉・ラードは使用していません)」と書かれているのが、マレーシアらしいところでした。


私が選んだのは「Meow Western」というウエスタン・シズリングの店。鉄板に乗った肉料理の専門店です。




違い①:無料の水がない
まず戸惑ったのがこれです。日本のフードコートなら当たり前にある給水機やお冷やが、ありません。ドリンクは各店で買うスタイルで、メニューにもミネラルウォーターRM1.90からきちんと並んでいます。暑い国なので、席を確保したらまず飲み物を頼むのが正解でした。
違い②:呼び出しはページャー
注文して会計を済ませると、黒い端末を渡されます。「WHEN FLASHING & VIBRATE, PLEASE COLLECT YOUR ORDER AT COUNTER」——光って震えたらカウンターへ。日本のフードコートと同じ仕組みですが、番号札ではなく端末というのが徹底されていました。


違い③:ドリンク込み約1,000円という価格感
運ばれてきたのがこちら。焼き飯の上にカリッと揚がったチキンチョップが乗り、そこへチーズソースがなみなみとかかっています。付け合わせのコールスローまで含めて、しっかりボリュームがありました。


フードコートの会計(1人分)
Sizzling Cheesy Chicken Chop with Fried Rice RM22.90
コーラ RM1.90
小計 RM24.80
サービス税(6%) RM1.49
端数調整 RM0.01
合計 RM26.30(1リンギット=約40円換算・2026年7月時点でおよそ1,050円)
メニュー表の価格帯は Sizzling が RM13.90〜、チキンチョップ RM19.90、ラムチョップ RM22.90、キッズミール RM13.90〜。ドリンク込みで1,000円台前半という価格感でした。都心の商業施設の空調の効いた席でこれなら、十分コスパは良いと思います。


実際のレシートがこちら。上の「Your Ticket Number Is 172」が、渡されるページャーとは別に紙で残る番号です。サービス税6%が外税で乗る点と、1セント単位の端数がROUNDING ADJで調整されるのがマレーシアらしいところ。現金だと5セント単位に丸められる仕組みで、この日はカード払いでも表示上0.01の調整が入っていました。
メイが選んだのはラーメン。白濁したスープに海苔とネギ、チャーシュー、そして唐揚げが別皿で付いてきました。日本の豚骨ラーメンそのものではないけれど、「知っている味」に十分たどり着いていて、旅の後半で少し疲れていたメイには嬉しい一杯だったようです。





旅の後半に「食べ慣れた味」に戻れる場所があるのは、子連れだと本当に助かります。
屋上は盆踊り会場だった
食事のあと外に出てみると、赤い鳥居のようなゲートと提灯がずらり。Bon Odori——盆踊りの会場でした。マレーシアの盆踊りは日本人会が始めた行事が現地に定着したもので、いまでは現地の人が浴衣を着て集まる夏の風物詩になっています。


提灯の列の先には屋台がずらりと並んでいました。訪れたのが平日の昼間だったので、この時間帯はまだ営業前。夜になればここが人でいっぱいになるのだと思うと、少し惜しい気持ちになりました。
そして視線を上げると、提灯の向こうに青い巨塔。すぐ近くにそびえるムルデカ118です。赤い提灯と超高層ビルが同じ画面に収まる光景は、ここでしか撮れないと思います。





日本の商業施設が日本の祭りを持ち込んで、現地の人が主役になっている。輸出したのは店舗ではなく行事のほうだと考えると面白くて。
地下のJaya Grocerでお土産|ミロ味と、豚肉・お酒の「別ブース」
お土産の本命は地下です。大型スーパー「Jaya Grocer」が入っていて、ここでまとめて調達できました。


鮮魚コーナーが想像以上に充実していて、氷の上に見たことのない魚が並んでいます。値札はkg単位。旅行者には買えないけれど、その土地の食卓が一番よく見えるのは、やっぱりスーパーの生鮮売り場だと思います。


そしてマレーシアで外せないのがミロ(MILO)。日本では麦芽飲料のイメージですが、こちらでは国民的な存在で、アイスクリームもお菓子もミロ味がずらりと並びます。冷凍庫を開けると、KitKat味やオレオ味に混じってミロのカップアイスが何段も積まれていました。


ミロのアイスなんて日本で見たことない! これお土産にしようよ!
もうひとつ、旅行者として勉強になったのが売り場の構造です。晩酌用のビールと生ハムを買おうとしたら、豚肉とお酒だけ売り場がはっきり分かれていました。マレーシアはムスリムが多数派の国なので、豚肉やアルコールは「ノンハラル」の区画としてほかの売り場と切り離され、レジも別になっているんです。


照明の色まで違うその一角に入ると、パルマ産の生ハムがkgあたりRM308.90で並んでいました。「同じスーパーの中なのに、ここだけ別の国のルールが働いている」という感覚が、いちばん記憶に残っています。
- 豚肉・アルコールはノンハラルの専用ブースで販売され、会計も別。他の買い物と一緒のレジには通せません
- お土産の定番はミロ関連(アイス・お菓子・粉末)、それに現地のコーヒーや紅茶
- フードコートは飲食店ごとの会計。無料の水は出ないので飲み物代を見込んでおく
パパのワンポイント戦略|使い方と回り方
- 「観光の合間の避難所」として優秀。全館空調で、屋外の観光で消耗した体力を回復できます。暑さのピークをここで潰す組み方が効率的でした。
- お土産は地下で完結する。Jaya Grocerだけで、ばらまき菓子から食材まで揃います。空港で慌てて買うより種類も価格も有利でした。
- アクセスはハンツア駅。LRT/モノレールのハンツア駅から歩いてすぐで、ブキッ・ビンタンやインビからも徒歩圏。渋滞するKL市内で鉄道が使えるのは大きな利点です。
- 子連れならモーリーファンタジーを最後に。先に見つかると買い物が進まなくなるので、大人の用事を済ませてからのごほうびにするのがおすすめです。
- 夏に行くなら屋外イベントの時間を確認。盆踊りのような催しは夕方から本番です。昼間に行くと会場は組み上がっているのに人はいません。
- フードコートはRM20〜30を目安に。ドリンク込みで一人1,000円前後。家族3人でも3,000円台に収まる想定でいられます。
今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ
- 同じスーパーの中に「別のルール」の売り場があった。豚肉とお酒だけ区画もレジも分かれている理由を説明したとき、メイは「宗教って、お店の作り方まで変えるんだ」という顔をしていました。教科書の一行が、売り場の壁として目の前にありました。
- 「NO PORK NO LARD」の表示に気づいた。看板の隅に小さく書かれた一文を自分で見つけて、なぜそれを書く必要があるのかを考えていました。街の表示は、その社会が何を大事にしているかを教えてくれます。
- 日本の名前でも中身は現地のもの。ららぽーとという看板の下に、ミロ味のアイスとローカルフードとKLP48がある。「輸出される」とはどういうことか、体験として掴めた気がします。
- 逆に、日本の祭りが現地に根づいていた。提灯と鳥居の向こうにムルデカ118。文化は一方通行ではなく、行った先で形を変えて残るのだと、赤い提灯の列が教えてくれました。
ららぽーとBBCCの総合評価と施設情報・アクセス
★ 総合評価
観光・体験の満足度 ★★★★☆(日本の商業施設の海外旗艦店に、三井アウトレットパーク・KLP48シアター・モーリーファンタジーが同居し、屋外では盆踊りをやっている。「日本が現地化する」様子を1か所で見られる面白さは確かにありますが、観光名所としての格までは名指せないので★4)
子連れのしやすさ ★★★★★(モーリーファンタジーとポケモン メザスタがあり、全館空調でベビーカーも問題なし。フードコートに食べ慣れた選択肢が揃っていて、子どもを積極的に受け入れる設備が明確に用意されています)
コスパ ★★★★☆(フードコートでドリンク込みRM26.30=約1,050円。都心の空調の効いた席でこの価格なら、価格以上の満足感がありました)
アクセス・利便性 ★★★★★(ハンツア駅から徒歩連絡、ブキッ・ビンタン駅・インビ駅からも徒歩圏。渋滞の多いKL市内で鉄道だけで到達できるのは大きな強みです)
【施設名】三井ショッピングパーク ららぽーとBBCC(LaLaport Bukit Bintang City Centre)
【所在地】2, Jalan Hang Tuah, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia
【営業時間・定休日】10:00〜22:00(店舗により異なる)
【開業】2022年1月/東南アジア初のららぽーと。店舗面積約82,600㎡
【主なテナント】三井アウトレットパーク/KLP48シアター(Level 2)/モーリーファンタジー+ポケモン メザスタ/Jaya Grocer(地下)/フードコート
【料金目安】入場無料。フードコートはドリンク込みで1人RM20〜30程度
【アクセス】LRT/モノレール「ハンツア(Hang Tuah)」駅から徒歩連絡。ブキッ・ビンタン駅・インビ駅からも徒歩圏
【公式HP】https://mitsui-shopping-park.com.my/LaLaportBBCC/
※営業時間・テナント・イベントの開催状況は変更されることがあります。最新情報は必ず公式HPをご確認ください。
海外旅行の後半って、暑さと移動でだんだん体力が削られていきますよね。そんなときに空調の効いたモールで食べ慣れたものを食べて、お土産まで片づけられる場所があるのは本当に助かります。メイも「ミロのアイスなんて日本で見たことない!」と最後まで機嫌よく歩いていました。入場は無料で、鉄道だけでたどり着けます。屋外観光でへばった日の午後や、帰国前日の買い出しに一枠あてておくと、旅の終盤がぐっとラクになりますよ。素敵な旅になりますように!
ららぽーとBBCCのよくある質問
ららぽーとBBCCへのアクセス方法は?
LRT/モノレールの「ハンツア(Hang Tuah)」駅から徒歩で連絡しており、ブキッ・ビンタン駅やインビ駅からも歩いて行ける距離です。KL市内は渋滞が多いので、車より鉄道のほうが読みやすいと思います。
営業時間は何時から何時までですか?
10:00〜22:00です(店舗により異なります)。フードコートやスーパーも同じ時間帯で動いているので、観光の合間にも旅行最終日の買い出しにも使えます。
フードコートの予算はどれくらいですか?
我が家が食べたシズリングチキンチョップはドリンク込みでRM26.30(約1,050円)でした。メニュー表の価格帯はRM13.90〜22.90が中心で、キッズミールもRM13.90からあります。ひとりRM20〜30を見ておけば十分です。なお無料の水は出ないので、飲み物代は別途見込んでください。
お土産は買えますか?おすすめは?
地下の「Jaya Grocer」で完結します。おすすめは現地で人気のミロ関連(アイス・お菓子・粉末)や、コーヒー・紅茶類。空港で慌てて買うより品数も価格も有利でした。
豚肉やお酒は買えますか?
買えますが、売り場が分かれています。マレーシアはムスリムが多数派の国なので、豚肉とアルコールは「ノンハラル」の専用ブースで販売され、会計も別になっていました。他の買い物と一緒のレジには通せないので、時間に余裕をみておくと安心です。
子連れでも楽しめますか?
楽しめます。屋内遊戯施設のモーリーファンタジーとポケモン メザスタのスタジアムがあり、フードコートには食べ慣れたラーメンなどの選択肢も。全館空調なので、暑い屋外観光の合間の休憩地としても優秀でした。
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このクラスターの全体まとめはクアラルンプール4泊まとめ|KLセントラル泊で回った市内と空港の全記録でまとめています。あわせてどうぞ。









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