ズーネガラでパンダに会う|入園料RM93と子連れ攻略の全記録

木の台の上で脱力して寝ているジャイアントパンダ

2026年1月、上野動物園の暁暁(シャオシャオ)と蕾蕾(レイレイ)が中国へ返還され、日本国内のパンダはおよそ半世紀ぶりにゼロになりました。我が家もニュースを見ながら「もうしばらく会えないね」と話していたところです。

そんな年に、クアラルンプールに来ていました。調べてみると、市内から車で30分ほどの国立動物園「ズーネガラ(Zoo Negara)」にジャイアントパンダがいる。しかも専用の保護センターがあって、入園料だけで見られるらしい。行かない理由がありませんでした。

目次

クアラルンプールのズーネガラへ|市内からGrabで30分

ズーネガラはKLの中心部から北東、セランゴール州アンパンのウル・クラン地区にあります。鉄道の駅から歩ける場所ではないので、移動はこの日もGrabにしました。

マレーシア国立動物園ズーネガラの入口ゲート

ゲート前の広場に、緑に囲まれた「Zoo Negara Malaysia」のサイン。隣には枯れ草を編んで作られた等身大の象がいて、来園者がここで記念写真を撮っていきます。

Zoo Negara Malaysia のサインと、枯れ草で作られた等身大の象のオブジェ

ゾウが草でできてる! これも動物園の展示なの?

ズーネガラの入園料|外国人は大人RM93・子供RM48(現地掲示)

最後まで行くかどうか迷っていたので、チケットは事前購入せず当日窓口で買いました。平日だったこともあって、売り場はほとんど並ばずに済みました。

ズーネガラのチケットカウンター。平日で並ばずに購入できた

そして窓口に貼ってあった料金表がこちら。マレーシア国民・在住外国人・観光客で3段階に分かれていて、日本から旅行で来た我が家は右端の「FOREIGNER / OTHERS」の列になります。

ズーネガラの入園料の掲示板。マレーシア人・在住外国人・観光客で3段階に分かれている

入園料(2026年8月時点・現地掲示より)

マレーシア国民 大人 RM55/子供(3〜12歳) RM28/シニア(60歳〜) RM33
外国人(i-Kad・就労許可・家族ビザ保持者) 大人 RM60/子供 RM35/シニア RM60
外国人(上記以外=観光客) 大人 RM93/子供 RM48/シニア RM93

支払いは現金とカード。AliPay・AMEX・Touch’n Go は使えません。窓口ではパスポートまたはIDの原本提示を求められます。

我が家の実支払い 大人2名 RM93×2 = RM186 + 子供1名 RM48 = 合計 RM234(VISAカード決済/1リンギット=約40円換算・2026年7月時点でおよそ9,400円)

ズーネガラの当日窓口で購入したチケットのレシート。外国人大人93.00×2=186.00、外国人子供6-12歳48.00×1、合計234.00をVISAで決済(QRコードは黒塗り)
当日窓口で購入したレシート。外国人大人RM93×2+子供RM48で合計RM234(QRコードのみ黒塗り)

実際のレシートがこちら。券種の表記は「All Park Normal Foreigner Adult(FA)」と「All Park Normal Foreigner Child 6-12 years old(FC)」で、掲示板の金額そのままでした。子供料金の適用は6歳から12歳と印字されている点は、掲示板の「3〜12歳」より狭い表記なので、未就学のお子さん連れの方は窓口で確認したほうが確実だと思います。

ノリス

観光客料金がマレーシア人価格の1.7倍。国民の施設として値段を分けているわけで、旅行者としては納得のうえで払う金額なんですよね。

あとから知ったのですが、オンラインで事前購入すると当日窓口より少し安くなるそうです。行くと決めているなら、先に押さえておくほうがお得でした。

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※オンライン事前購入なら当日窓口より少し安く、日本語で買えます。当日利用できない(購入の翌日から有効)プランもあるので、行くと決めているなら前日までに押さえておくのが安心です。価格・在庫は各サイトの表示が最新です。

入園したら、まず水と園内マップ

ゲートを抜けてすぐ、園内マップと分岐の案内標識があります。「PUSAT KONSERVASI GIANT PANDA(ジャイアントパンダ保護センター)」の表示を確認して、頭の中でルートを組み立てました。

ズーネガラの園内マップの案内板
園内の分岐にある動物エリアの案内標識とアニマルショーの告知

入ってすぐ左手には「Kancil Gift House」。ぬいぐるみやサンダルが所狭しと並んでいて、帰りに寄る前提で通り過ぎました。

園内のギフトショップ Kancil Gift House の外観

そして最優先は水の確保です。マレーシアの日中は本当に暑いので、園内に入ったらまず売店へ。

園内の売店カウンター。ワッフルやドリンクのメニューが並ぶ

買ったペットボトルを見て、家族全員が笑いました。600mlのミネラルウォーターのラベルが、まるごとパンダ。ここまで振り切ったパンダ推しは気持ちがいいです。

ズーネガラで売られているパンダのラベルが付いた600mlのミネラルウォーター
のんたん

水を買っただけなのに、もうパンダに会った気分。園のイチオシがはっきりしていて、逆に好感が持てました。

マレーシアらしい動物たち|マレーバク・ホワイトタイガー・ブラックジャガー

パンダに向かう途中、実はここがいちばん「マレーシアに来たな」と感じたゾーンでした。

まず、もうひとつのお目当てだったマレーバク。白と黒のツートンで有名な、東南アジアの森にすむ動物です。ただし夜行性なので、昼間は見事に爆睡していました。それでも、寝ている姿でわかるくらい体が大きい。

昼間に眠っているマレーバクと、そばに立つペインテッドストーク

写真で見たときは白黒のもようだと思ってたけど、寝てると全部おなかの白いところが隠れちゃうんだね。

キリンのエリアは柵が低めで、解説板を読みながらすぐそばで観察できました。高い枝に吊るされた葉っぱを、長い首を伸ばして引っぱっていく様子を家族でしばらく眺めていました。

ズーネガラのキリンの展示エリアと解説板
高い枝に吊るされた葉を長い首を伸ばして食べるキリン

水辺には、鮮やかなオレンジのくちばしを持つペインテッドストーク。柵の中というより「そのへんにいる」という距離感で歩いていました。

水辺を歩くオレンジ色のくちばしのペインテッドストーク

そしてホワイトタイガー。日本の動物園でもなかなか出会えない相手が、草の上で堂々と寝そべっていました。

草の上で寝そべるホワイトタイガー

さらに驚いたのがブラックジャガー。全身が黒いので最初は岩か影かと思ったのですが、目が合った瞬間に空気が変わりました。

岩壁の前に伏せる全身が黒いブラックジャガー
のんたん

ガラス越しじゃなくて、金網一枚の距離。写真では伝わらない緊張感がありました。

ゾウのエリアでは、ちょうど飼育員さんが草を運んできたところで、大きな体がのっそりと近づいてくる場面に立ち会えました。

ズーネガラのゾウ。柵越しに鼻を伸ばしている

オランウータンは、土を掘った窪みにすっぽり収まって背中を向けていました。オレンジの毛が日差しに透けて、そこだけ絵のようでした。

土の窪みに座って背中を向けるオランウータン

ジャイアントパンダ保護センター|空調の効いた屋内で2頭に会える

園内の奥に「This way to Giant Panda Conservation Centre」の看板。ここから先が、この日のメインイベントです。

ジャイアントパンダ保護センターへの案内サイン
GIANT PANDA CONSERVATION CENTRE の大きなパンダのサインボード

建物に入った瞬間、空気が変わります。「Pusat Konservasi & Pameran Giant Panda」——パンダの保護・展示センター。エアコンがしっかり効いていて、外の熱気が完全に遮断されていました。

パンダ保護センターの入口。Pusat Konservasi & Pameran Giant Panda の表示

展示場は屋内に作られた広い空間で、岩場と木の櫓、竹が組まれています。温度も湿度も管理された環境。熱帯のマレーシアで、この一角だけが中国の山の気候になっているわけです。

空調管理されたパンダの屋内展示場。岩場と木の櫓が組まれている

そして、いました。木の台の上で、完全に脱力して寝ています。

木の台の上で脱力して寝ているジャイアントパンダ
丸太を組んだ台の上で横になっているジャイアントパンダと遊具

ここにいるのは2頭。2025年11月に中国からやってきて、2026年1月に一般公開されたばかりの陳星(Chen Xing)と小月(Xiao Yue)です。その前にいた興興(シンシン)と靚靚(リャンリャン)のペアは、11年の滞在を終えて2025年5月に中国へ帰国しました。

メイは柵の前から動きませんでした。しばらくして、ぽつりと言いました。

柵の前からジャイアントパンダをじっと見つめる

日本にはもういないのに、マレーシアにはいるんだね。パンダって、どうやって住む場所が決まるの?

のんたん

パンダは中国から借りている国が多いんだよ。国と国の約束の期間が終わると、みんな中国に帰るんだ。

ノリス

この一角だけ空調で山の気候を再現している。動物を見せる施設というより、条件を維持し続ける施設なんだと思います。

正直、行く前は「動物園のパンダなんて、日本で何度も見てきたし」くらいの気持ちもありました。でも実際に会ってみると、いま日本では見られないという事実がそのまま体験の重みに変わるんですね。ずっと寝ているだけの白黒の生き物を、家族3人で20分以上眺めていました。

パンダグッズとアイスクリーム休憩

パンダ館を出たところにあるショップが、これまた徹底しています。壁一面、天井近くまでパンダのぬいぐるみ。Tシャツもマグカップも文房具も、視界に入るものがほぼ全部パンダでした。

壁一面にパンダのぬいぐるみが並ぶパンダグッズ売り場

ひと通り歩いたところで、売店でアイスクリームを買って休憩。木陰のテーブルで食べる冷たいものが、この日いちばんのごほうびでした。

園内の売店で買ったカップ入りのアイスクリーム

ヤマアラシから水族館まで|園内に「淡水魚の水族館」もある

ズーネガラは110エーカーを超える敷地に400種以上・5,000頭以上がいる大きな動物園なので、パンダだけで帰るのはもったいないです。

途中で足が止まったのがヤマアラシ。3匹が野菜をむしゃむしゃ食べていて、背中の針が動くたびにカサカサと音を立てていました。

野菜を食べる3匹のヤマアラシ

そして園内には水族館もあります。目を引いたのがアジアアロワナ。日本では観賞魚として高価なイメージですが、ここでは「この地域の川にいる魚」として展示されているのが面白いところでした。

園内の水族館で泳ぐアジアアロワナ
ノリス

日本だと高級観賞魚、ここだと在来の川魚。同じ生き物でも、置かれる場所で意味が変わるのは興味深いんです。

もうひとつ、屋根付きの円形劇場で行われるアニマルショーも園の名物です。我が家はタイミングが合わずに見られませんでしたが、案内看板によると毎日11:00と15:00の2回。金曜は休演で、ただし祝日と学校休暇の期間は金曜も11:00と15:30に開催されるとのことでした。

ZOO NEGARA ANIMAL SHOW の案内看板。開催時刻が書かれている
アニマルショーが行われる屋根付きの円形劇場

パパのワンポイント戦略|チケット・時間帯・回り方

  • チケットはオンラインで事前購入するほうが安い。我が家は迷った末に当日窓口で買いましたが、事前購入だと少し割引になります。行くと決めているなら先に押さえておくのが得です。
  • パスポートを忘れずに。料金が国籍で分かれているので、窓口で原本の提示を求められます。ホテルに置いてこないよう注意してください。
  • 支払い手段に注意。現金とカードのみで、AliPay・AMEX・Touch’n Go は使えません。旅行中のメインがAMEXの方は要注意です。
  • 平日が圧倒的にラク。我が家は平日に行ったので窓口もパンダ館も並ばずに済みました。週末は混むという評判なので、日程に自由が利くなら平日をおすすめします。
  • 入園したらまず水を買う。園内は日陰が少なく、坂も多いです。ペットボトルは売店で買えます(パンダのラベル付き)。
  • 暑さのピークはパンダ館に逃げる。空調が効いた屋内展示なので、いちばん暑い時間帯にここを持ってくると体力の消耗が全然違います。
  • アニマルショーの時間から逆算する。11:00と15:00の2回(金曜休演)。見たいなら、この時刻を軸に園内の回り方を決めるのが効率的です。
  • 帰りのGrabも想定しておく。行きと同じく、周辺で流しのタクシーを拾える環境ではありません。

今回の「おもしろ発見(旅育)」まとめ

旅育ポイント
  • 「パンダって、どうやって住む場所が決まるの?」——動物の向こうに国と国の関係が見えた。日本にいたパンダが帰ってしまい、マレーシアには新しい2頭が来ている。同じ年に起きたこの2つが1本の線でつながった瞬間でした。
  • 入園料が国籍で3段階に分かれていた。マレーシア人RM55に対して観光客はRM93。「なんで値段が違うの?」という素朴な疑問から、税金と公共施設の話まで親子で話せました。旅先の値札は、それだけで教材になります。
  • マレーバクは、その国の森にいる動物だった。図鑑で名前だけ知っていた動物を、その動物が実際に暮らす国で見る。しかも夜行性で寝ている——という「本にはあまり書かれない現実」も含めての体験でした。
  • アジアアロワナが「その辺の川の魚」だった。日本では高級な観賞魚として扱われる魚が、ここでは地元の淡水魚として並んでいる。同じ生き物の価値が場所によって変わることに、メイは素直に驚いていました。

ズーネガラの総合評価と施設情報・アクセス

★ 総合評価

観光・体験の満足度 ★★★★☆(ジャイアントパンダ保護センターが入園料に含まれ、マレーバク・ホワイトタイガー・ブラックジャガー・オランウータンと東南アジアらしい顔ぶれが揃います。訪問する価値は明確にありますが、動物園として「ここでしか成立しない」と言い切れる要素までは無いので★4)
子連れのしやすさ ★★★★☆(動物園そのものが子ども前提の設計で、アニマルショーやChildren’s Worldがあり、園路は舗装されベビーカーも使えます。ただし日陰が少なく高低差もあるので★5ではありません)
コスパ ★★★☆☆(外国人料金は大人RM93。マレーシア人価格RM55の約1.7倍で、現地の物価感覚では安くはありません。パンダ館が別料金でないのは良心的ですが、価格相応という正直な評価)
アクセス・利便性 ★★★☆☆(市内中心部からGrabで30分前後。鉄道の駅から歩ける距離ではなく実質車前提です。駐車場はあります)

【施設名】ズーネガラ(Zoo Negara Malaysia/マレーシア国立動物園)
【所在地】Jalan Ulu Klang, Zoo Negara, 68000 Ampang, Selangor, Malaysia
【営業時間・定休日】9:00〜17:00(最終入園16:00)/年中無休
【料金目安】外国人(観光客)大人 RM93・子供(3〜12歳) RM48・シニア RM93/マレーシア国民 大人 RM55・子供 RM28・シニア RM33/ジャイアントパンダ保護センターは入園料に含まれる
【支払い】現金・カード(AliPay/AMEX/Touch’n Go 不可)。窓口でパスポートまたはIDの原本提示が必要
【アニマルショー】毎日11:00・15:00(金曜休演。祝日および学校休暇期間は金曜11:00・15:30に開催)
【アクセス】クアラルンプール中心部から車・Grabで30分前後。駐車場あり
【公式HP】https://www.zoonegara.my/
※料金・開園時間・ショーの開催状況は変更されることがあります。最新情報は必ず公式HPをご確認ください。

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この記事を書いた人

関西在住の40代。妻マイ・娘メイとの家族旅行を「旅育」として綴る、ブログ「のんたん家のはなし」の筆者です。夫婦そろって大手小売・流通グループのフルタイム管理職。ANAプラチナ(SFC)・ヒルトンダイヤモンド・マリオットプラチナの上級ステータスを活かしたVIP体験と、47都道府県制覇の旅の記録を、パパ目線でお届けしています。現在はANAダイヤモンドへの復帰を目指して修行中です。

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