子供と一緒に飛行機で旅行しようとすると、大人2枚+子供1枚の特典航空券が必要になります。一人分のマイルでは届かない。そこで知っておきたいのがANAカードファミリーマイルです。家族それぞれが貯めたマイルを交換時に合算できる無料サービスで、家族旅行の特典航空券を現実的に狙える仕組みです。
ただ、ここで見落とされがちなのが「子供のマイル」です。配偶者(大人)はクレジットカードの家族会員ならオンラインで即日・簡単に合算できます。ところが子供はANAカードを作れず、登録に「紙の郵送」というひと手間がかかります。この面倒くささから子供だけ登録しないままにしていると、家族旅行のたびに積まれるはずの子供のフライトマイルが、毎年ムダに消えていってしまう——実はそんなご家庭がとても多いんです。この記事では、その子供のマイルまで取りこぼさず活かす方法を、我が家の実例(合算画面つき)でしっかりお伝えします。
ノリス3人家族で沖縄往復を特典航空券で取ろうとすると、単純計算で一人分の3倍のマイルが要るんですよね。でもファミリーマイルで合算すれば、父・母・子のマイルをひとまとめにして交換できます。カード決済で貯まったマイルが、家族旅行の実費をそのまま削減できる設計だと思います。



我が家もファミリーマイルを活用しています。子供のメイはANAカードを持てないので、マイレージクラブ(AMC)の会員として登録して、紙の申込書で参加させました。ひと手間ありますが、登録してしまえばメイのフライトマイルも家族全員のマイルと合算できます!
ANAカードファミリーマイルとは——家族のマイルを合算して特典交換する仕組み
ANAカードファミリーマイルは、生計を同一にする家族のANAマイルを、特典交換時にまとめて使えるサービスです。登録手数料・年会費は無料。家族それぞれのマイル口座が別々に維持されたまま、特典に交換する瞬間だけ自動的に合算されます(正式な対象条件・規約はANA公式のANAカードファミリーマイル案内を参照)。
📋 ANAカードファミリーマイル 基本スペック
対象:日本在住・生計同一の配偶者・同性パートナー・1親等以内の家族(原則同居)
参加人数:本会員(プライム会員)1名+子会員最大9名=最大10名まで
年会費・登録料:無料
使える特典:特典航空券・アップグレード等(SKYコインへの合算は不可)
マイル消化順:有効期限が短い順に自動消化(同期限なら残高少ない順)
※ 退会・メンバー変更を自己都合で行う場合は1名あたり5,000マイルの手数料が発生します。
子供のANAマイレージクラブ入会——何歳から・年会費・マイルが貯まる条件
ファミリーマイルの話に入る前に、その前提になる「子供をANAマイレージクラブに入会させる」ところを整理しておきます。ここを飛ばしてしまうと、そもそも合算のスタートラインに立てません。
ANAマイレージクラブは子供も入会できる?年会費はかかる?
入会できます。18歳未満および18歳の高校生は、クレジット機能のない「ANAマイレージクラブカード」に入会する形になります(クレジット機能付きのANAカードは18歳以上が対象なので、子供は作れません)。入会費・年会費は無料で、デジタルカードならその場で会員番号が発行されます。手続きはANAのアプリまたはWebから行えます。
2歳未満は「座席を取るかどうか」で積算が変わる
ここが見落とされやすいところです。ANAマイレージクラブの会員規約では、子供のマイル積算がこう定められています。
📋 年齢別・子供のマイル積算ルール
小児(2歳〜11歳):大人(12歳以上)と同じ基準でマイルを取得できます。
乳幼児(2歳未満):座席を占有せずに旅行する場合はマイルが積算されません。ただし座席を占有して航空券を利用する場合は、大人と同じ基準で積算されます。
つまり「膝の上」で乗る赤ちゃんの分は貯まりませんが、座席を取った瞬間から大人と同じレートで積み上がります。入会自体は無料なので、座席を取る旅が視野に入った時点で会員番号を用意しておくのが無駄がありません。(出典:ANAマイレージクラブ会員規約)



入会が無料で、積算の条件だけが座席の有無で切り替わる——この設計はよくできていると思うんですよね。会員番号を持っておくこと自体にコストがないので、迷う理由がほとんどないんです。損をするとしたら「入れていなかった期間の搭乗分」だけで、それは後から取り返しにくいところなのが悩ましいところです。
子供の分のマイルはどこに貯まる?入会前の搭乗分は積算されません
「家族で飛んだ子供の分のマイルは、親の口座にまとめて入るのでは?」と思われがちですが、そうではありません。子供の搭乗分は、子供自身のANAマイレージクラブ口座にしか貯まりません。子供が会員になっていなければ、その搭乗分はどこにも積算されないまま終わります。
そして見落としやすいのが、あとから遡って取り戻すことはできないという点です。ANA公式の案内では、ANAマイレージクラブ入会前の搭乗分についてはマイルを積算できないとされています。積算漏れを救済する「事後登録」という仕組みはありますが、これは入会後の搭乗が対象で、しかも搭乗日から6か月を過ぎると受け付けられません(最新の条件はANA公式のマイル事後登録の案内でご確認ください)。
⚠️ 「子供の分」を取りこぼさない順番
① 旅行を予約する前に、子供のANAマイレージクラブ入会をすませる(無料・デジタルカードなら会員番号は即日)
② 航空券の予約時に、子供の会員番号を入れておく(ここを入れ忘れると積算漏れの原因になります)
③ 入れ忘れたら、搭乗日から6か月以内に事後登録(入会後の搭乗のみが対象)
④ そのうえでファミリーマイルに登録し、家族のマイルとして使えるようにする(次章)
つまり、子供のマイルは「貯める前の準備」でほぼ決まります。入会が無料である以上、次の家族旅行の予約を取る前に会員番号だけ用意しておくのが、いちばん確実な取りこぼし防止策です。



我が家も、メイの会員番号を取るまでの搭乗分は結局そのままになってしまいました。あとから「あのときの分も貯まっていたら…」と思っても戻せないので、これから家族で飛ぶ予定がある方は、予約を取る前に子供の会員番号だけ先に用意しておくのがおすすめです!
入会しただけでは合算されない——登録はもう一手間必要
ここも混同しやすいのですが、子供をANAマイレージクラブに入会させただけでは、親のマイルとは合算されません。子供の口座に子供のマイルが貯まるだけです。家族のマイルを1つにまとめて使うには、このあと解説するANAカードファミリーマイルへの登録という別の手続きが要ります。次の章でその条件と手順を見ていきます。
登録できる家族の条件——子供は専用フォームで申請する
18歳以上の家族(ANAカード保有が必要)
18歳以上(高校生除く)の家族がファミリーマイルに参加するにはANAカードの保有が必要です。既にANAカードを持っていればオンラインで申し込めます。
持たせ方は2通りあります。本会員のANAカードに家族カードを足すか、家族それぞれが本会員になるかです。わが家は後者で、私がANA JCBプレミアム、妻がANAアメックス・ゴールドの本会員という形にしています。家族カードのほうが年会費は抑えられることが多い一方(ANAアメックス・ゴールドは家族カード1枚で年21,450円)、各自が本会員だと入会特典をそれぞれ受けられる・決済を分けても両方が上級会員条件の集計に乗るという違いがあります。ファミリーマイルは「誰の口座に貯めるか」より先に、この持ち方を決めておくと後で組み替える手間が減ります。
子供・高校生以下(ANAマイレージクラブ会員でOK・専用フォームで申請)
高校生以下の子供はANAカードを作れませんが、ANAマイレージクラブ(AMC)の会員として登録してあればファミリーマイルに参加できます。ただし申請方法が異なります。


⚠️ 子供(18歳未満・18歳の高校生)の登録は「専用フォーム」から
子会員がプライム会員のANAカード家族会員なら、ANAウェブサイトから申し込めて即時反映されます。一方、18歳未満・18歳の高校生(ANAマイレージクラブ会員)は申し込み専用フォームでの手続きが必要で、登録完了まで1〜2週間ほどかかります。手順は次のとおりです。
STEP1|子供をANAマイレージクラブに入会(アプリ・Webから無料)。まだなら先に子供の会員番号を取得します。
STEP2|プライム会員がANAウェブサイトにログインし、ファミリーマイルの申し込み専用フォームから手続きします。
STEP3|確認書類を用意。次のいずれか1点が必要です。
・マイナンバーカード(または資格確認書)のコピー
・各種健康保険証または資格確認書のコピー
・戸籍謄本のコピー(発行から3カ月以内)
※個人番号(マイナンバー)・保険者番号・被保険者等の記号/番号・二次元コードは、ご自身で塗りつぶしてから提出します。
郵送でも手続きできます。「ANAカードファミリーマイル参加申込書」をダウンロードして確認書類のコピーを同封し、〒144-8526 蒲田郵便局内 ANAマイレージクラブ・サービスセンター宛に送付します(申込書の到着日から登録完了まで約2週間)。登録手数料はどちらの方法でも無料です。手続き方法は変わることがあるので、申し込み前にANA公式サイトで最新の案内をご確認ください。



メイのマイレージクラブ登録自体はオンラインで一瞬でした。ファミリーマイルへの追加は、我が家が手続きした当時は郵送だったので届くまで少し時間がかかりましたが、登録してしまえば以降はメイが飛ぶたびにマイルが自動で積まれていきます!


マイルの合算ルールと交換の仕組み
ファミリーマイルでは、各メンバーのマイルは「それぞれの口座に残ったまま」です。特典交換を申し込む瞬間に、プライム会員(代表者)の口座を中心として自動合算されます。
🔁 マイル合算の仕組み
消化優先順位:有効期限が短いマイルから自動消化
→ 同一有効期限なら「残高が少ない順」→「プライム会員」→「ファミリー会員」の順
合算残高の確認方法:プライム会員のマイル口座残高欄に「ANAカードファミリーマイル合算マイル口座残高」として表示される
注意:
・ANA SKYコインへの交換は合算不可(個別口座ごとの交換のみ)
・有効期限はそれぞれのマイルのまま(ダイヤモンド会員の無期限適用は本人口座のみ)
・特典航空券の変更・払い戻しは電話対応のみ(オンライン変更不可)



SKYコインだけ合算できないのは盲点なんですよね。50,000マイル以上のSKYコイン交換は1.7倍レートになるので魅力的ですが、その場合は各自の口座で単独交換が必要です。家族合算で狙うなら特典航空券一択だと思います。
のんたん家の活用シミュレーション
我が家でのファミリーマイルの実際の使い方をシミュレーションします。
📊 のんたん家 マイル試算(年間概算)
のんたん(カード決済分)
ANA JCBカードプレミアム × 年間約400万円 = 約40,000マイル(10マイル/千円換算)
+フライトマイル・ボーナスマイル
マイ(SFC家族会員)
フライトマイル積算(国内出張・家族旅行の搭乗分)
メイ(AMC会員・ファミリーマイル参加)
家族旅行のフライトマイル積算
家族3人分の特典航空券イメージ
国内線往復(沖縄等・普通席):約12,000〜15,000マイル/人 × 3名 = 約36,000〜45,000マイル
→ のんたんのカード決済マイルだけでほぼカバーできる計算
※ 特典航空券のマイル数は路線・時期・残席状況によって異なります。ANA公式の必要マイル表でご確認ください。



日常のカード決済を全部ANAカードに集約しているだけで、家族の国内旅行1回分が特典航空券で取れる計算になるのは本当に大きいですよね。マイルって貯まってるのを忘れがちですが、ファミリーマイルに登録してからは「貯まったら家族旅行に使う」という明確な目標ができました!
国際線特典航空券への活用——家族でアジア旅行
ファミリーマイルは国際線特典航空券にも使えます。家族で合算すればアジア近距離路線の特典航空券も現実的な目標になります。
✈️ 国際線特典航空券の必要マイル目安(往復・エコノミー)
韓国・台湾・香港等(近距離):約17,000マイル/人
→ 3人分:約51,000マイル
タイ・シンガポール等(東南アジア):約35,000マイル/人
→ 3人分:約105,000マイル
ハワイ(太平洋):約60,000マイル/人
→ 3人分:約180,000マイル
※ マイル数は時期・シーズン・残席状況によって変動します。ANA公式サイトの必要マイル表でご確認ください。



韓国・台湾クラスの近距離なら、2〜3年カード決済を続けるだけで家族3人分の往復特典航空券が取れる水準なんですよね。マイルを「現金で買えない贅沢に使う」という視点より「子供との旅行コストをそのまま削減する」設計として考えると、ファミリーマイルの合理性がはっきり見えると思います。
知っておくべき注意点・落とし穴
退会・メンバー変更は5,000マイルの手数料
自己都合によるファミリーマイルからの退会やメンバー変更には、1名あたり5,000マイルの手数料がかかります。ただし、離婚・死亡等の戸籍変動や子供の年齢到達による自動退会は手数料免除です。登録メンバーはよく考えてから確定させましょう。
特典航空券の変更・払い戻しはすべて電話対応
ファミリーマイルを使って取得した特典航空券は、変更・払い戻しがオンラインでできません。電話(ANAプラチナ/ダイヤモンドサービスデスク)での対応のみとなります。繁忙期の予約変更は電話が混み合う可能性があるため、日程確定後に予約するのが得策です。
ANA SKYコインには合算できない
ANA SKYコインへの交換は各自のマイル口座から個別に行う必要があり、ファミリーマイルでの合算はできません。50,000マイル以上でSKYコインに交換すると最大1.7倍のレートになりますが、この場合は家族合算ではなく個人口座のマイルを使う必要があります。
💡 とはいえ、子供のマイルには「無駄にしない2つの出口」がある
「SKYコインは合算できない」というのは合算ができないだけで、いったん子供をAMC登録して親のグループに紐づけておけば、貯まったマイルは次のどちらの出口でも使い切れます。
①ファミリーマイルで合算 → 特典航空券:家族のマイルをまとめて、家族旅行の特典航空券に。これがメインの出口です。
②本人の口座単位で ANA SKYコインに交換:1マイル≒1円(50,000マイル以上なら最大1.7倍)で、ANAの航空券・ツアー代金に充当できます。合算はできませんが、各自の口座から交換すれば無駄になりません。
複数のファミリーグループには参加できない
1人が参加できるファミリーマイルのグループは1つだけです。たとえば子供が両方の親のグループに同時参加することはできません。
ANAカードファミリーマイル よくある質問
ANAマイレージクラブは何歳から入会できますか?子供は生まれてすぐ登録できますか?
年齢の下限は設けられておらず、生まれてすぐでも入会できます(18歳未満・18歳の高校生は、年会費無料のANAマイレージクラブカードが対象です)。ただしマイルの積算には条件があり、2歳未満は座席を占有しないとマイルが積算されません。座席を取る場合は大人と同じ基準、2歳〜11歳の小児も大人と同じ基準で積算されます。ファミリーマイルへの追加は、マイナンバーカード(資格確認書)や戸籍謄本等の確認書類を用意したうえで、申し込み専用フォーム(1〜2週間)または郵送(約2週間)で手続きします。
マイルの有効期限はどうなりますか?
各メンバーのマイルの有効期限は変わりません(ANAマイルは基本的に獲得から3年)。合算する際は有効期限が短いマイルから優先的に消化されます。ダイヤモンド会員のマイル無期限特典は本人口座のみに適用され、家族のマイルに波及しない点に注意が必要です。
夫婦どちらをプライム会員(代表者)にすればいいですか?
特典交換の手続きをする機会が多い方、またはANAカードを主に使いマイルが多く貯まる方をプライム会員にするのが一般的です。どちらでも合算には影響しませんが、特典申込の窓口がプライム会員になります。変更は自己都合なら5,000マイルの手数料が発生するので、最初から役割を決めて登録することをおすすめします。
SFC家族カード会員もファミリーマイルに参加できますか?
はい。SFC(スーパーフライヤーズカード)の家族カード会員もANAカードを保有しているため、ファミリーマイルへの参加条件を満たします。オンラインから申し込みできます。SFCの特典(ラウンジ等)とファミリーマイルは別制度ですが、両方を組み合わせて活用することが可能です(家族カードの仕組みは「ANA SFC家族カードとは」で詳しく解説しています)。
▶ SFC・プラチナのメリット詳細はANA SFC・プラチナの全特典とメリット|「永続ステータス」を目指す理由もあわせてご覧ください。
▶ 家族3人でのラウンジ・マイル活用の全体像:ANA SFC取得後の活用法|家族3人でラウンジとマイルをフル活用する
▶ マイルの源泉になるカード決済の積み上げ方:ANAカード400万・500万決済の達成法|固定費集約から特需まで完全ガイド
このクラスターの全体まとめはSFC修行2026年版|ANAプラチナ取得の全手順と関西発着対応でまとめています。あわせてどうぞ。
マイルの源泉になるカード決済をどう積み上げるかは、ANA JCBカード プレミアムにまとめています。









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