ANAの上級会員ステータスを取得すると、フライトで貯まるマイルがまったく別物になります。同じ飛行機に乗っても、ステータスと保有カードの組み合わせ次第で、マイルの貯まり方は最大2.3倍変わります。
ノリス同じ羽田→那覇往復でも、ステータスなし・カードなしなら1,968マイル、ダイヤモンド継続+プレミアムカードなら4,526マイルです。飛ぶ回数を変えずに2.3倍になるんですよね。これがステータスの「フライトボーナスマイル」という仕組みです。



特典航空券に交換できるマイルが2倍以上になるなら、ステータス維持のモチベーションにもなりますよね。「修行したのに旨みがわからない」という方はぜひこの仕組みを把握してもらいたいです!
フライトマイルの基本計算式——まず「積算基本マイル」を理解する
フライトマイルの計算は2段階です。
📝 フライトマイル 2段階計算式
① 積算基本マイル = 区間基本マイレージ × 運賃種別積算率
区間基本マイレージ: 2都市間の距離(km基準)
運賃種別積算率: 購入した運賃の種類によって変わる(例: 国内フレックス=100%, スタンダード=80%, シンプル=70%)
② フライトボーナスマイル = 積算基本マイル × ボーナス積算率
ボーナス積算率: 会員ステータスとANAカードの組み合わせで決まる
③ 獲得合計マイル = 積算基本マイル+フライトボーナスマイル
= 積算基本マイル × (1 + ボーナス積算率)
※ ステータスとカードの両方でボーナスがある場合、高い方が適用されます(合算はされません)。ただしゴールドカード・プレミアムカード・SFCゴールド・SFCプレミアム保有者は、ステータスボーナスにさらに+5%が上乗せされます。


ステータス別ボーナス積算率の全比較
以下の表がフライトボーナスマイルの積算率一覧です。1年目と継続2年目以降で率が変わります。
✈️ フライトボーナスマイル積算率一覧
ステータスなし(カードのみ)
カードなし: 0%
ANAカード(一般・学生): +10%
ANAワイドカード / ゴールドカード: +25%
ANAカードプレミアム: +50%
SFC(一般): +35% / SFC(ゴールド): +40% / SFC(プレミアム): +50%
ブロンズ(30,000PP〜)
1年目: +40%(ゴールド/プレミアムカード併用: +45%)
継続2年目〜: +50%(ゴールド/プレミアムカード併用: +55%)
プラチナ(50,000PP〜)
1年目: +90%(ゴールド/プレミアムカード併用: +95%)
継続2年目〜: +100%(ゴールド/プレミアムカード併用: +105%)
ダイヤモンド(100,000PP〜 / LS経路50,000PP〜)
1年目: +115%(ゴールド/プレミアムカード併用: +120%)
継続2年目〜: +125%(ゴールド/プレミアムカード併用: +130%)
ANA公式サイトの積算率情報をもとに作成(最終確認 2026年6月)。実際の積算率は搭乗前にANA公式 プレミアムメンバーサービスでご確認ください。



ダイヤモンドとプラチナの間にある+25%差(継続+カード時:130%→105%)は、年間フライトが多い人ほど絶対値で大きく広がります。月1回の国際線出張があると年間数万マイルの差になることもあって、そこが「ダイヤを維持する実利」なんですよね。
具体的なルート別シミュレーション
シミュレーション①|羽田→那覇 往復(国内線・フレックス)
区間基本マイレージ:約984マイル(片道)
運賃積算率:フレックス100%
往復積算基本マイル:約1,968マイル
📊 羽田→那覇往復 獲得マイル比較
カードなし・ステータスなし(+0%):1,968マイル
ANAゴールドカードのみ(+25%):2,460マイル(+492)
ANAカードプレミアムのみ(+50%):2,952マイル(+984)
ブロンズ継続+ゴールド/プレミアムカード(+55%):3,050マイル(+1,082)
プラチナ継続+ゴールド/プレミアムカード(+105%):4,034マイル(+2,066)
ダイヤモンド継続+ゴールド/プレミアムカード(+130%):4,526マイル(+2,558)
※ 区間マイレージは概算。実際の積算マイルは運賃種別・搭乗クラス・予約状況によって異なります。
シミュレーション②|羽田→バンコク 往復(国際線エコノミー)
区間基本マイレージ:約2,865マイル(片道)
運賃積算率:エコノミークラス通常 75%(目安)
往復積算基本マイル:約4,298マイル
📊 羽田→バンコク往復(エコノミー)獲得マイル比較
カードなし・ステータスなし(+0%):4,298マイル
ANAゴールドカードのみ(+25%):5,373マイル(+1,075)
ANAカードプレミアムのみ(+50%):6,447マイル(+2,149)
ブロンズ継続+カード(+55%):6,662マイル(+2,364)
プラチナ継続+カード(+105%):8,811マイル(+4,513)
ダイヤモンド継続+カード(+130%):9,885マイル(+5,587)
※ 国際線の運賃積算率は購入する運賃クラスによって大きく異なります(50%〜100%程度)。上記は目安値です。ANA公式の積算条件ページで確認してください。
シミュレーション③|羽田→シドニー 往復(国際線ビジネス)
区間基本マイレージ:約4,731マイル(片道)
運賃積算率:ビジネスクラス 100%(目安)
往復積算基本マイル:約9,462マイル
📊 羽田→シドニー往復(ビジネス)獲得マイル比較
カードなし・ステータスなし(+0%):9,462マイル
ANAゴールドカードのみ(+25%):11,828マイル(+2,366)
ANAカードプレミアムのみ(+50%):14,193マイル(+4,731)
ブロンズ継続+カード(+55%):14,667マイル(+5,204)
プラチナ継続+カード(+105%):19,395マイル(+9,933)
ダイヤモンド継続+カード(+130%):21,763マイル(+12,301)
※ ビジネスクラスの積算率は購入運賃によって異なります(100%〜125%程度)。修行目的のシドニー往復実例として参照値としてご使用ください。



シドニー往復1回で12,000マイル以上の差がつくとなると、ステータスを持つ意味が体感できますね。ダイヤモンドとカードなし・ステータスなしの差が、シドニー片道分以上になるというのは驚きでした!


年間フライト頻度別|3つのプロファイルで比較
1回のフライトだけでなく、年間を通じた積算マイルの差を3つのプロファイルで比較します。「積算基本マイル」はすでに運賃種別の積算率を掛けた後の値です。
📈 年間積算基本マイル × ステータス比較
プロファイルA(ライト出張族):年間積算基本マイル 12,000(国内線 月1往復ペース)
カードなし:12,000 / ゴールドカード:15,000 / プレミアムカード:18,000
ブロンズ継続+カード:18,600 / プラチナ継続+カード:24,600 / ダイヤモンド継続+カード:27,600
プロファイルB(出張ミドル層):年間積算基本マイル 30,000(国内線週1 + 国際線短距離2〜3往復)
カードなし:30,000 / ゴールドカード:37,500 / プレミアムカード:45,000
ブロンズ継続+カード:46,500 / プラチナ継続+カード:61,500 / ダイヤモンド継続+カード:69,000
プロファイルC(ヘビーフライヤー):年間積算基本マイル 60,000(国際線ビジネス多用・修行含む)
カードなし:60,000 / ゴールドカード:75,000 / プレミアムカード:90,000
ブロンズ継続+カード:93,000 / プラチナ継続+カード:123,000 / ダイヤモンド継続+カード:138,000
ダイヤモンド継続+カードはカードなし・ステータスなしの2.30倍。プロファイルCでは年間78,000マイルの差(国内線特典往復5〜6回分相当)。



比率は常に2.30倍ですが、絶対値の差はフライト頻度に比例して広がります。プロファイルCだと年間で78,000マイルの差ですが、これはビジネスクラスでバンコクに往復できるくらいのマイル数なんですよね。ステータスが高い人ほど飛ぶ機会も多いので、差は実態以上に広がっていくと思います。
ステータス×カードの組み合わせ最適解
ボーナス積算率を最大化するには、ステータスに加えて「ゴールドカード以上のANAカード」を保有することが鍵です。
🎯 ボーナス積算率 最大化の組み合わせ
ダイヤモンド + ANAカードプレミアム or ゴールドカード
→ 最高 +130%(継続2年目以降)
→ 基本マイルの2.30倍を獲得
ダイヤモンド + 一般ANAカード
→ +125%(継続2年目以降)
※ 一般カードは+5%上乗せ対象外
ゴールドカードのみ(ステータスなし)
→ +25%
※ ダイヤモンドを取ったとき、ゴールドカードの+25%ではなくダイヤモンドの+115〜125%(+5%上乗せで+120〜130%)が適用される(高い方が自動採用)
「カード単独の率」と「ステータス+上乗せの率」を比べて、高い方だけが適用されます。合算はしません。



我が家の軸はANAカードプレミアム(+50%)です。ダイヤモンドだった2025年は+5%上乗せの「+120%」が自動で適用されていました。プラチナ(SFC)の今も、カード単独の50%よりはるかに高いレートで積算されています。この率の差が「ダイヤに戻りたい」実利のひとつなんです。
- 入会・継続ボーナス各10,000マイル+搭乗ボーナス50%
- 国内線ANAラウンジ利用可+プライオリティ・パス付帯
- 海外旅行保険が自動付帯で、19歳未満の子の家族特約あり
▶ カードのグレード・ブランド選びの詳細:ANAカード比較2026年版|SFC修行に向くグレードとブランドの選び方
カード積算マイルとフライトマイルは別系統——合計でどれだけ貯まるか
フライトボーナスマイルはあくまでも「飛んで貯まるマイル」の話です。ANAカード決済で貯まるマイル(ショッピングマイル)は別系統で積算されます。
💰 のんたんの年間マイル獲得イメージ(ダイヤモンド在籍時・2系統の合計)
系統①:フライトマイル(ダイヤモンド継続+カード +130%)
年間積算基本マイル 約15,000(国内線+国際線修行含む)× 2.30 ≒ 約34,500マイル
系統②:カード決済マイル(ANAカードプレミアム 10マイル/千円)
年間400万円決済 → 約40,000マイル
合計:年間約74,500マイル
フライトマイルよりカード決済マイルの方が多くなっている点がポイントです。ダイヤモンドステータスはフライトマイルを大幅に伸ばしますが、年間決済額が多い場合はカードマイルの比率が自然に高まります。両方を最大化する設計が重要です。
※ 2026年の私はプラチナ(SFC)のため系統①はこれより下がります。この差額こそがダイヤモンド復帰作戦の実利です。
国内線積算率の2026年5月変更——新運賃体系に注意
2026年5月19日搭乗分より、ANA国内線の運賃体系がリニューアルされました。それに伴い、積算率の設定も変更されています。
⚠️ 2026年5月19日〜 国内線 新積算率(目安)
ファーストクラス(旧プレミアムクラス):100%〜150%(プレミアムアップ分も含む)
エコノミークラス フレックス:100%
エコノミークラス スタンダード:80%
エコノミークラス シンプル:70%
2026年5月以前に購入・搭乗した便の積算率は旧体系が適用されます。最新の運賃ごとの積算率はANA公式の「積算条件」ページをご確認ください。



フレックスとシンプルの積算率が100%と70%で30%も開いているので、マイルを重視するならシンプル運賃の安さと積算率の低さのトレードオフを意識する必要があります。出張で決まった日程があるならフレックスが積算的には有利な場合もあって、単純に安い運賃が最適とは言えないと思います。
▶ 新運賃のPP積算・搭乗ポイントの詳細:ANA新運賃2026年版|シンプル・スタンダード・フレックスのPP積算を解説
よくある質問
ブロンズとプラチナでは実感できる差がありますか?
積算率の差だけ見るとブロンズ+55% vs プラチナ+105%は約50%の差です。年間積算基本マイルが30,000の場合、ブロンズなら46,500マイル、プラチナなら61,500マイル——年間15,000マイルの差になります。国内線短距離往復1〜2回分の特典航空券に相当します。特典交換を年1〜2回する方には十分実感できる差です。
SFC(スーパーフライヤーズカード)のボーナス率はどうなりますか?
SFCは「プラチナ以上のステータスを一度獲得した後に終身維持できるカード」です。SFC単体のボーナス率はSFC一般+35%・SFCゴールド+40%・SFCプレミアム+50%。ただし年度中にプラチナ以上を再度達成した場合はそちらの率が適用されます。SFCを持ちながら毎年プラチナを維持している方は、プラチナのボーナス率が適用されます。
ダイヤモンドになると翌年のマイル積算にすぐ反映されますか?
はい。ダイヤモンドのステータスは翌年度(翌年1月〜12月)に適用されます。ステータスが確定した翌年1月初日から、搭乗ごとにダイヤモンドのボーナスマイル率が自動的に積算されます。1年目は+115%(+ゴールド/プレミアムカードで+120%)、継続2年目以降は+125%(+カードで+130%)になります。
フライトボーナスマイルとカードショッピングマイルは合算できますか?
はい、両方が同じANAマイレージクラブの口座に積算されます。「フライトで貯めたマイル」と「カード決済で貯めたマイル」は区別なく同一口座で合算され、特典交換に使えます。別々に管理する必要はありません。
▶ ANAダイヤモンドの特典・目指す理由はANAダイヤモンドメンバーの全特典と体験価値|目指す理由を整理したもあわせてご覧ください。
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