ANAのステータスを考えるとき、多くの人が「まずダイヤモンドを目指そう」と考えがちです。でも、修行の順番として正しいのはSFC(スーパーフライヤーズカード)を先に取ることです。ダイヤモンドは毎年取り直しが必要ですが、SFCは一度取れば年会費を払い続けるだけでプラチナ相当のステータスが永続します。私自身もSFCを先に確保した上で、毎年ダイヤモンドを目指す設計で動いています。
ノリスSFCは「ステータスのサブスクリプション」みたいなものなんですよね。年会費という固定コストで、プラチナ相当の特典が永続的に手元に残る。まずこの足場を確保してから、その上でダイヤモンドを毎年狙う——というのが効率的な設計だと思います。
本記事では、ANAプラチナとSFCの特典・メリットを整理し、なぜ最初のゴールとして目指す価値があるのかをお伝えします。
▶ ANAダイヤモンドになるとマイルが2.3倍貯まる|ステータス別積算率の全比較もあわせてご覧ください。
ANAプラチナとSFCの違いをまず整理する
「プラチナ」と「SFC」は混同されやすいので、まず関係を整理します。
📋 プラチナとSFCの関係
ANAプラチナ:年間50,000PP以上を獲得すると付与されるステータス。有効期間は翌年度まで(毎年PP達成が必要)。
SFC(スーパーフライヤーズカード):プラチナ在籍中のみ申込できるクレジットカード。以降は年会費を払い続けるだけでプラチナ相当のサービスが永続する(毎年のPP修行が不要になる)。
つまり「プラチナ」はフライトで毎年稼ぐステータス、「SFC」はそれを永続化するカード。SFCを取得すれば、翌年以降はフライト実績ゼロでもプラチナ相当の特典が継続します。



私の場合はSFCを先に取得していて、妻マイにも家族カードを持たせています。マイはフライト実績がなくても、私のSFC家族カードでANAラウンジが使えるんです。これがSFCの強さですね!
ANA SFC・プラチナの主な特典5選
① ANAラウンジ——国内線・国際線で使える上級会員専用空間
プラチナ・SFC保有者はANAが運航する便を利用する際、ANAラウンジを使えます。国内主要空港の国内線ターミナルと、成田・羽田の国際線ターミナルに設置されています。


✨ ANAラウンジの主なサービス
・ドリンク(アルコール含む)・軽食の無料提供
・Wi-Fi・電源・個人ブース完備
・シャワーブース(一部空港・混雑状況による)
・同伴者1名まで無料入室可
・一般ラウンジ(カードラウンジ等)より格段に静粛・快適
⚠️ ANAスイートラウンジ(羽田・成田国際線の最上位ラウンジ)はダイヤモンド専用。プラチナ・SFCではANAラウンジの案内となります。
▶ あわせて読みたい:ANAスイートラウンジ羽田国際線|寿司も山崎もシャンパンも無料の実力レポ(ダイヤモンドで使える最上位ラウンジの実際を写真付きで紹介しています)





ANAラウンジとクレジットカード付帯のカードラウンジは別物で、静粛さ・食事の質・空間の広さが根本的に違うんですよね。国内出張が多い方にとって、ラウンジが使えるかどうかは搭乗前の時間の質を大きく左右すると思います。
② SFCの永続ステータス——一度取れば毎年の修行が不要
SFC最大の価値が、年会費を払い続けるだけでプラチナ相当のサービスが永続することです。通常のプラチナは毎年50,000PPを積み直す必要がありますが、SFCを保有していれば年間のフライト実績がゼロでもラウンジ・優先搭乗・ボーナスマイルが継続されます。
💳 SFCの年会費と永続化の仕組み
SFC(通常):年会費 本会員 11,275円 / 家族カード 5,610円
SFCゴールド:年会費 本会員 16,500円〜 / 家族カード 8,250円〜
SFCプレミアム:年会費 本会員 77,000円〜
→ 年会費を払い続ける限り、プラチナ相当のステータスが永続(毎年の修行不要)
※ 年会費は改定される場合があります。最新情報はANA公式サイトでご確認ください。ダイヤモンドはSFCによる永続化の仕組みはありません。



年会費1万円ちょっとで、ANAラウンジを毎年使い続けられると考えると、出張が多い方には十分元が取れるんですよね。しかも家族カードを使えば配偶者もラウンジに入れる。SFCを取ってからの出張がかなり快適になりました!
③ ボーナスマイル積算率 最大105%
プラチナ会員は搭乗ごとの積算基本マイルに最大105%のボーナスマイル(継続2年目以降+ゴールド/プレミアムカード保有時)が加算されます。SFC単体でも35〜50%(カード種別による)のボーナスがあり、一般会員(0%)と比べると着実にマイルが積み上がり、特典航空券の取得が早くなります。
なお、ダイヤモンドは最大130%なので、プラチナとダイヤモンドの積算率の差は25ポイントあります。搭乗頻度が多い方ほど、その差が広がります(詳細はダイヤモンド特典の記事をご覧ください)。
④ 優先チェックイン・搭乗・手荷物
プラチナ・SFC保有者には空港での優先対応が付帯します。
✈️ 空港での優先サービス一覧
・優先チェックイン:専用カウンターで待ち時間を短縮
・優先保安検査:一般列より早いレーン(空港による)
・優先搭乗:Group 2以上の早めの搭乗グループ
・優先手荷物取扱い:受取レーンでの優先出し(到着が早い)
・超過手荷物許容量増加:国内線で追加1個分の荷物を無料に



出張が多いと、チェックインの列・保安検査・手荷物受取の「待ち時間」の積み重ねが意外と大きくなるんですよね。優先対応は1回1回は数分の差でも、年間換算すると相当な時間の節約になると思います。
⑤ ANAプラチナサービスデスク——専用窓口
プラチナ・SFC保有者には一般会員とは別の専用電話デスクが用意されています。繁忙期でもつながりやすく、予約変更・マイル照会・特別対応で一般デスクより円滑に対応してもらえます。
SFC家族カードの威力——家族全員がラウンジを使える
SFCの魅力のひとつが家族カードの存在です。SFC本会員が家族カードを発行すると、配偶者・子供もプラチナ相当のサービスを受けられます(子供の年会費は無料の場合あり)。



我が家では妻マイがSFC家族カードを持っています。マイ自身はほとんど国際線を飛ばなくても、羽田や伊丹のANAラウンジが使えるんです。家族旅行の出発前にラウンジでゆっくりできるのは、地味に大きな違いです。
👪 SFC家族カードで使える主なサービス
・ANAラウンジ(本会員同伴不要・単独でも入室可)
・優先チェックイン・搭乗
・優先手荷物取扱い
・ボーナスマイル積算(家族カードの積算率はカード種別による)
※ ANAスイートラウンジはSFC家族カードでは利用できません(ダイヤモンド本会員専用)。
⚠️ 2028年のSFC制度変更は「見直し」が進行中です(2026年7月時点)
2026年4月にANAが発表した「年間決済額300万円未満はANAラウンジ利用不可(SFC LITE)」という2028年4月からの制度変更は、批判を受けて2026年6月25日に見直しが表明され、2026年9月30日までに詳細が再発表される予定です。本記事のラウンジ・スターアライアンス関連の記述は現行制度に基づきます。最新の確定情報はANA公式の制度変更案内とSFC修行2026年版(当サイトの詳細解説)をご確認ください。
なぜダイヤモンドよりSFCを先に取るべきか
ANA修行の世界では「SFCファースト」が定石とされています。その理由は明快です。
🏆 SFCを先に取るべき3つの理由
① SFCは永続・ダイヤモンドは毎年取り直し
SFCを取ればプラチナ相当が永続します。ダイヤモンドは1年でも修行を休むと翌年プラチナ(またはSFC相当)に戻ります。SFCという「床」を確保してから上を狙う方が安全です。
② 体調・仕事・家庭事情で修行できない年が来る
毎年100,000PP(またはLS経路で50,000PP)を積み続けるには、飛行機に乗れる環境が必要です。SFCがあれば、修行できない年でもプラチナ水準が維持されます。
③ SFC取得はプラチナ達成の「ついで」でできる
ダイヤモンドを目指してPPを積む過程でプラチナを通過します。その瞬間にSFCを申し込めばOKです。追加コストはほぼゼロ。



私が失敗した2026年度のケースがまさにこれで、ダイヤモンドの条件を1つ取りこぼしてプラチナに落ちましたが、SFCがあったので「プラチナ相当」で留まれたんですよね。SFCという保険があるとないとでは、修行ミスのダメージが全然違うと思います。
SFC修行の概要——50,000PP獲得でゴール
SFCを取得するには、プラチナに到達(50,000PP獲得)してからSFCへ申し込む必要があります。申し込みはプラチナ在籍中にのみ可能です(制度の正式な条件はANA公式のスーパーフライヤーズカード案内を参照)。50,000PPを貯める具体的な手順・関西発着の修行ルートは「SFC修行2026年版|ANAプラチナ取得の全手順」で詳しく解説しています。
📋 SFC取得の流れ
STEP 1:年間50,000PP以上を獲得してプラチナになる(1/1〜12/31の暦年)
STEP 2:プラチナ在籍中にSFCへ申込(翌年1〜3月ごろに案内が届く)
STEP 3:SFC発行後は毎年の年会費を払い続けるだけでプラチナ相当が永続
主な修行ルート(PP効率が高い路線)
・国内線:那覇往復(PP単価が高い路線を繰り返し搭乗)
・国際線:近距離ビジネスクラス(バンコク・シンガポール等)
・金浦発券:韓国発でANA国際線を購入するとコストを抑えられる場合がある
※ PP単価・最適ルートは時期・運賃によって変わります。修行前に最新のPP計算を確認することをおすすめします。



SFC修行を「旅行の延長」として楽しみながらできるのが理想的ですよね。私もせっかく飛ぶなら観光やグルメも楽しみたいので、修行先の選び方は大事にしています。
プラチナ・SFCで満足するか、さらにダイヤモンドを狙うか
SFCを取得した後、さらにダイヤモンドを目指すかどうかはライフスタイルによって変わります。
🤔 SFCで十分な人 vs ダイヤモンドを狙う人
SFC(プラチナ相当)で十分な人
・年間の搭乗回数がそれほど多くない
・毎年の修行に使える時間・コストを抑えたい
・ANAラウンジ・優先搭乗・家族カード特典で満足できる
ダイヤモンドを毎年狙う人
・国際線を頻繁に利用する(スイートラウンジの価値を感じる)
・ボーナスマイルの差(最大105% vs 最大130%)が年間で大きく積み上がる
・出張・旅行のコストを修行に充てられる環境がある
・選択特典(60,000SKYコイン)でコストを一部回収したい


ANAダイヤモンドの詳しい特典・ダイヤモンドとプラチナの差については別記事でまとめています。
▶ ANAダイヤモンド6大特典まとめ|プラチナより目指すべき理由
また、ダイヤモンドを目指す場合の最短ルート(ANAライフソリューション経路)の詳細はこちらをご覧ください。
▶ ANAダイヤモンド復帰作戦|ライフソリューション×シドニー修行の全設計
▶ ANAファミリーマイルの仕組みと活用術|子供も登録して家族旅行コストを下げるもあわせてご覧ください。
ANA SFC・プラチナ よくある質問
SFCを取るのにどれくらいのコストがかかりますか?
50,000PPを獲得するための修行フライト費用は、路線・クラス・時期によって大きく変わります。国内線那覇修行で数万円〜、国際線短距離ビジネスクラスで数十万円が目安ですが、既存の旅行・出張と組み合わせることで実質コストを抑えられます。SFC申込後は年会費(通常カードで年間約11,275円)のみで永続します。
SFCはANAカードの中でどれを選ぶのがいいですか?
マイル還元率・年会費・付帯特典のバランスで選ぶのが一般的です。マイルを重視するならSFCゴールドカード、コストを抑えるなら通常SFCカードが選択肢になります。既にANA関連カードを保有している場合は、そのカードをSFC版に切り替えられる場合があります。グレード・ブランド別の比較は「ANAカード比較2026年版」で解説しています。年会費・特典の最新情報はANAカード公式サイトでご確認ください。
SFCを解約するとどうなりますか?
SFCを解約(または年会費未払いによる失効)すると、SFCに基づくプラチナ相当のステータスも失われます。再取得するにはプラチナへの修行が必要になります。SFCは一度手放すと取り直しに修行コストがかかるため、基本的に保有し続けることを推奨します。
SFCとANAダイヤモンドは同時に保有できますか?
はい。SFCを保有した状態でダイヤモンド条件を達成すれば、その年度はダイヤモンドのサービスが適用されます。修行できない年はSFCのプラチナ相当に自動的に戻ります。SFCはダイヤモンドの「最低保証ライン」として機能するため、両方を持つのが最も安定した運用です。
SFC家族カードの子供の扱いはどうなりますか?
SFC家族カードを持つ子供(満18歳未満は年会費無料の場合あり)も、プラチナ相当のサービス(ラウンジ・優先搭乗等)を受けられます。子供連れでの空港利用が格段に快適になります。詳細はカード種別・ANA公式でご確認ください。








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