「スーパーバリュー21」「旅割75」「特割」——旧ANA国内線運賃の名前は覚えにくくて、修行中は毎回調べ直していました。2026年5月搭乗分から、この複雑な体系が「シンプル・スタンダード・フレックス」の3本柱に刷新されました。修行計画の前提が変わっているので、古い情報のまま計算しないよう注意が必要です。
のんたん旧体系の頃は運賃の種類が多くて、PP計算するたびに「この運賃のPP積算率は何%だっけ」と調べていました。新しい3体系になってからは覚えやすくなった分、計算がシンプルになりましたね。
旧運賃体系で何が問題だったか
2026年5月以前のANA国内線には「スーパーバリュー21」「スーパーバリュー28」「旅割」「特割」など多数の運賃が存在し、それぞれにPP積算率と搭乗ポイントが設定されていました。修行初心者にとっては「どの運賃がPPを最も効率よく積めるか」が非常にわかりにくい構造でした。



小売でも商品種別が多すぎると売場が複雑化して顧客が迷うんですよね。ANAもそれに近い課題があって、今回の刷新は「わかりやすくして総需要を上げる」という判断だと思います。修行する側からも選びやすくなりました。


新体系の全体像——3運賃+セールの構成
2026年5月搭乗分から、ANA国内線の一般エコノミーは以下の3運賃に統合されました。加えて不定期で「セール運賃」が設定されます。
2026年新運賃の3本柱
フレックス(最上位)
変更・払い戻しが最も柔軟。出発当日まで購入可。無料手荷物2個(23kg)。事前座席指定可。アップグレード可。
スタンダード(中間・主力)
変更は有料で対応可。無料手荷物2個(23kg)。事前座席指定可。アップグレード可。コストとPP効率のバランス型。
シンプル(最安値)
変更不可。払い戻し有料。無料手荷物1個(23kg)。事前座席指定は出発24時間前から。アップグレード不可。
各運賃のPP積算率・搭乗ポイント一覧
修行で最も重要なのはPP積算率と搭乗ポイントの組み合わせです。同じ路線でも選ぶ運賃で獲得PPが大きく変わります。
| 運賃 | PP積算率 | 搭乗ポイント(片道) | 修行向き度 |
|---|---|---|---|
| フレックス | 100% | 400PP | ◎ PP効率は最高(費用高め) |
| スタンダード | 80% | 200PP | ◎ 修行の主力。コスパと柔軟性の最適解 |
| シンプル | 70% | 100PP | △ 費用は抑えられるがPP効率は落ちる |
| セール(不定期) | 低率 | 0PP | ✕ 搭乗ポイントゼロ。修行には不向き |



スタンダードの80%は旧スーパーバリュー(75%が多かった)より高いんですよね。PP積算率だけ見ると実は旧体系より有利になったケースも多くて、「改悪」と一律に見るのは少し早いと思います。
プレミアムクラスのPP積算
プレミアムクラス(2026年5月19日以降は予約画面で「ファーストクラス(プレミアムクラス)」表記に変更。サービス内容は同一)にも「プレミアムフレックス」「プレミアムスタンダード」「プレミアムシンプル」の3種が設定されています。PP積算率は一般クラスより高く設定されており、費用対PP効率(PP単価)で判断したとき、ルートによっては一般クラスより有利になる場合もあります。
プレミアムクラスの具体的なPP積算率・搭乗ポイント数値は路線・運賃によって異なります。必ずANA公式のプレミアムポイント案内ページのシミュレーションで実際の値をご確認ください。本記事の数値はご参考値として捉えてください。


国際線は"運賃種別"ではなく"予約クラス"で決まる
ここまでは国内線の新運賃(フレックス・スタンダード・シンプル・セール)の話でした。国際線はロジックが少し違い、「予約クラス」ごとの積算率でPPが決まります。同じビジネスクラスでも予約クラス(J/C/D/Z/P など)によって積算率が変わり、エコノミーの割引運賃(U/H/Q/V/W/S/T/L/K など)は搭乗ポイントもゼロになります。
✈ 国際線PPのポイント(ANA公式)
・積算率:ビジネスの予約クラスZは125%(割引エコノミーより大幅に高い)・搭乗ポイント:ファースト/ビジネス等は1区間400ポイント(U/H/Q/V/W/S/T/L/K 等は0)
・路線倍率:日本発着のアジア・オセアニア路線は1.5倍、その他は1倍
・スターアライアンス便:積算率100%以上の全予約クラスで搭乗ポイント400
📊 羽田 → シドニー(ビジネス・予約クラスZ)
4,863マイル × 125%(Z積算率)× 1.5(アジア・オセアニア路線)+ 400(搭乗ポイント)= 9,518PP
国内線シンプル片道(100PP台)とは桁違い。国際ビジネスを1本挟むと、国内修行の数往復分が一気に積めます。
この国際ビジネスの積算をフルに使った実例(金浦発券のシドニー往復で合計 約22,678PP/PP単価 約13.7円)は、プレミアムポイント(PP)とは|計算式と仕組みで数字つきで紹介しています。金浦発券の仕組み(なぜ安いか・ストップオーバー)はANA金浦発券・修行の完全ガイドをどうぞ。
修行に向く運賃・向かない運賃
3運賃のうち、修行でどれを選ぶべきか整理します。
- スタンダード:修行の基本選択肢
PP積算率80%+搭乗ポイント200PPのバランスが良く、変更手数料を払えば予定変更にも対応できる。OKAタッチ修行では1往復あたりの費用とPPのバランスがとれる主力運賃。 - フレックス:PP効率最優先、または日程が不確定なとき
搭乗ポイント400PP(スタンダードの2倍)は大きいが費用は高め。出張や日程が読みにくい修行旅では当日変更の自由度が魅力。費用対PP(PP単価)が10円以下になる路線なら積極採用。 - シンプル:PP単価次第で検討
積算率70%+搭乗ポイント100PPと低いが、運賃が安ければPP単価で逆転する可能性あり。変更不可のリスクを受け入れられる場合のみ検討。 - セール:修行には使わない
搭乗ポイントゼロのため、修行目的での購入は避ける。観光や帰省目的ならコスト削減に有効。



セール運賃はお得に見えますが、修行目的で乗ると後悔することになります。「PP単価」で計算してから買うのが鉄則だと身に沁みました。安さだけで飛び乗るのが修行失敗のあるあるパターンです。
新運賃になって修行コストはどう変わったか
旧体系と新体系を比較すると、スタンダード(80%)は旧スーパーバリュー系(多くが75%)よりPP積算率が5%改善されました。一方、旧体系では格安運賃でも一定の搭乗ポイントが付いていたケースが、シンプル・セールでは搭乗ポイントが100PP・0PPに抑制されました。
旧→新運賃 PP変化のポイント
改善点:スタンダードのPP積算率が旧スーパーバリュー(75%)から80%へ向上
注意点:シンプル・セールでの搭乗ポイントが大幅に減少(旧体系比)
結論:スタンダード中心の修行設計なら旧体系と遜色なく、場合によっては有利。格安運賃中心の修行は効率が落ちる可能性あり



新体系を「改悪」と感じる人は旧体系の格安運賃で修行していた方が多いと思います。スタンダード中心で修行していた場合、PP効率は実は向上しているケースもあるんですよね。自分の修行スタイルに合わせて比較する視点が大事だと思います。
ANA新運賃のよくある質問
旧「スーパーバリュー21」と新「シンプル」はどちらがPP効率が高いですか?
路線と価格次第です。旧スーパーバリュー21のPP積算率は75%でしたが、搭乗ポイントが200PP付いていたケースもありました。新シンプルは積算率70%+搭乗ポイント100PPのため、路線・価格によって逆転があります。必ずANA公式シミュレーターで実数を確認してから購入を判断してください。
修行でスタンダードとフレックス、どちらを選ぶべきですか?
まずPP単価(フライト費用÷獲得PP)を計算します。スタンダードとフレックスの費用差が小さく、フレックスのPP単価が10円以下になる路線ではフレックスを選ぶ価値があります。差が大きい場合はスタンダードが合理的です。また、日程変更のリスクがある場合はフレックスの変更無料という柔軟性に価値が出ます。
セール運賃が出たとき、修行に使っても問題ありませんか?
搭乗ポイントがゼロになるため、修行目的には基本的に不向きです。ただし、路線の区間基本マイルが長く、積算率分だけで十分なPPが取れるケースでは検討の余地があります。PP単価10円以下を基準に計算してから判断してください。「安いから乗る」ではなく「PP単価で比較する」が修行の基本姿勢です。
最新の運賃ルール・販売状況はANA公式の国内線運賃案内をご確認ください。
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