マレーシア家族旅行の締めくくりに選んだのが、ル・メリディアン・クアラルンプールでした。KLセントラル駅と直結していて、前日まで泊まっていたヒルトン・クアラルンプールの真隣。いや、「隣」という言い方は正確ではありません。
この2軒は建物の作りが完全に同じ兄弟ホテルで、1階から上がると入口が左右に並んでいるだけ。しかも8階のプールとジムは完全共用です。同じ旅で両方に泊まったからこそ見えた「どちらを選ぶべきか」まで、正直に書きます。

のんたん荷物を持っての移動距離は数十メートル。しかもポイントで取った1泊がスイートになって、33階のラウンジまで付いてきました。最後の1泊としては、できすぎです。
1泊23,500ポイント|マリオット・ボンヴォイのポイント宿泊で押さえた
予約はマリオット・ボンヴォイのポイントを使いました。スタンダードポイント交換レートで1泊23,500ポイント。押さえた部屋タイプは「大きめの客室、1キング」で、大人2名と子ども1名の3人で1室です。







23,500ポイントという枚数は、マリオット系のポイント宿泊としては軽いほうなんですよね。KLセントラル直結の立地でこの必要数なら、ポイントの当て先としてはかなり効率がいいと思います。必要数は日付と需要で動くので、狙う日が決まったら早めに見ておくと差が出ます。
プラチナエリート特典でスイートへ|予約した部屋が化けた
チェックインで「お部屋はスイートにご用意しております」と言われました。マリオット・ボンヴォイのプラチナエリート特典によるルームアップグレードです。ポイントで取った1泊でも、エリート特典は同じように効きます。
通されたのはリビングと寝室が扉で分かれた部屋で、テレビが2台。水回りは独立型のバスタブ、ガラス張りのレインシャワー、独立トイレ、そしてダブルボウルの洗面という3分離でした。窓の下には、前日まで遊んでいた8階のプールが広がっています。
▶ ル・メリディアンKL宿泊記|23,500ポイントがスイートになった1泊“>ル・メリディアン・クアラルンプールの客室|プラチナ特典でスイートへ
ただしアップグレードは当日の空室状況次第で、確約された特典ではありません。同じポイント数で押さえても、混んでいる日なら予約どおりの部屋になります。そこは期待しすぎないほうが健全です。
33階のクラブラウンジ|生ビールのサーバーまである
プラチナエリート特典にはクラブラウンジの利用も含まれます。33階のワンフロアで、Cultiveatと組んだ摘み取り式のサラダバー、スープと麺を選べるヌードルステーション、チキンルンダンパフというローカルの一品、そしてドラフトビールのサーバーまで揃っていました。
夕方のカクテルタイムだけで、外に食べに出る1回分がまるごと不要になる量です。
▶ ル・メリディアンKL 33階ラウンジ|12歳以下は17時半までという現実“>ル・メリディアンKLのクラブラウンジ|33階と子どもの時間制限
ただしここには、子連れにとって重要な条件が付いています。詳しくは後述します。
子どもにアイス、大人にコーヒー|チェックインでもらえる引換券
チェックインのときに、思いがけないものをもらいました。子ども用のアイスクリーム引換券と、大人用のコーヒー引換券です。


券には「WE APPRECIATE YOUR LOYALTY/You’ve Won」の文字。アイスは「Le Scoop」の2すくいで、Latitude 03、Gastro Sentral、そしてプールサイドの PoolBar & Grill@8 のいずれかで引き換えられます。滞在期間中のみ有効で、引き換え可能な時間帯も券面に書かれていました。
メイが選んだのはチョコレート。しっかり2すくいで、想像していたより本気の量が出てきました。


「これ、券だけで食べられるの?2こも入ってる!」
大人のコーヒーはロビー階のカフェで。ル・メリディアンのロゴが入ったテイクアウトカップで出てきます。





金額にすれば数百円の話なんですよね。それでも効くのは、券を持った瞬間に「使いに行く理由」が生まれるからだと思います。館内を歩いてもらえれば、ついでに何かを頼む可能性も出てくる。小さく渡して動線をつくる、よくできた設計です。
ロビーと館内|うねる天井とilly、ル・メリディアンのデザイン言語
ロビーで最初に目に入るのが、波打つように成形された白い天井です。柱を囲うように円形の造作が入っていて、間接照明が曲線に沿って流れています。


ロビー階のカフェは「Latitude 03」。illyのコーヒーと、ケーキやデリが並ぶカウンターです。ル・メリディアンはillyと組んでいて、客室に置かれたカードからこのカウンターまで同じブランドで通しています。


オールデイダイニングの「Gastro Sentral」はバーガーとサラダが看板で、メニューボードがロビーに立っていました。ほかに5階のビュッフェ「Latest Recipe」、ステーキの「PRIME」、プールサイドの「PoolBar & Grill@8」があります。


エレベーターホール脇には、金色の丸い突起をびっしり並べた壁。「LE MERIDIEN KUALA LUMPUR」の文字が浮かび上がる仕掛けです。


館内には現代アートも点在していて、ル・メリディアンというブランドがアートとコーヒーを軸に置いていることが、歩いているだけで伝わってきます。


プールとジムはヒルトンと完全共用|8階でつながっている
この2軒を語るうえで外せないのが、8階のプールとジムが両ホテルの完全共用だという事実です。屋外でつながっていて、どちらの宿泊者もどちらのプールにも入れます。ウォータースライダーがあり、プールサイドには卓球台や巨大チェスの遊び場も。
我が家はヒルトン滞在中もル・メリディアンに移ってからも、まったく同じ場所として通いました。プールの詳細は別記事にまとめています。
▶ ヒルトン・クアラルンプールのプール|ル・メリディアンと共用の8階“>ヒルトン・クアラルンプールのプール|ル・メリディアンと共用の8階
正直に書きます|朝食は食べていません
先に断っておきます。この滞在では朝食を取っていません。翌朝が早朝出発だったためで、クラブラウンジの朝食(6:30〜10:30)にも、5階のビュッフェ「Latest Recipe」にも間に合いませんでした。
ですのでこの記事では朝食の内容には触れていませんし、総合評価の食事の軸も、実際に体験したクラブラウンジのカクテルタイムを基準にしています。朝食目当てで検討されている方は、その前提で読んでいただけると助かります。



1泊だけの滞在で早朝出発だと、こういうことは起きますよね。書けないものは書けない、ということで正直に。
ヒルトンとル・メリディアン、どちらに泊まるか|答えは子連れかどうか
ここが、両方に泊まったからこそ書ける部分です。
まず前提として、この2軒は建物の作りが同じで、プールとジムも完全共用です。つまり「設備で選ぶ」という発想がほとんど効きません。いちばん分かりやすい差別化ポイントが、最初から共有されてしまっているからです。
では何が違うのか。決め手はラウンジ、それも子どもが何時まで入れるかでした。
- ル・メリディアン(33階クラブラウンジ):客室備付の日本語案内に「12歳以下の利用は6:30〜17:30まで」と明記。18:00からのイブニングカクテルタイムに子どもは入れない
- ヒルトン(33階エグゼクティブラウンジ):時間の制限も子ども料金もなし。メイも一緒にカクテルタイムを過ごせた
同じ建物の、同じ33階で、見える景色もほとんど同じ。それなのに家族3人でそろって過ごせる時間だけが違うんです。ラウンジの見どころが集中するのは夕方のカクテルタイムなので、子連れにとってこの差はかなり大きいと思います。
逆に、大人だけの滞在ならル・メリディアン側に分があります。生ビールのサーバー、時間制で使えるプライベートルーム(最大6名・2時間まで無料)、ランドリー利用日は33リンギット割引——どれも出張者に効く特典です。



共用してしまった設備は、もう差別化には使えないんですよね。だとすると兄弟ホテル2軒の勝負どころは、外に出していない上級会員向けのフロアになります。そしてその差は料理の豪華さより「誰が、何時まで入れるか」に出る。狙っている客が違う、というだけの話だと思います。
もうひとつ現実的な話として、どちらのチェーンでステータスを持っているかも当然の判断材料になります。ヒルトン・オナーズのダイヤモンドを持っているならヒルトン側、マリオット・ボンヴォイのプラチナ以上ならル・メリディアン側。同じ建物で両方を試せる場所は珍しいので、貯めているポイントで素直に選ぶのが正解だと思います。
ノリスの宿泊ROI決算|23,500ポイントに何が乗ったか



では今回の1泊、数字で整理してみます。
宿泊ROI決算(1泊・大人2名+子ども1名)
① 支払総額(室料) 0.00 MYR / 23,500ポイント
マリオット・ボンヴォイのスタンダードポイント交換レートによるポイント宿泊。室料そのものの請求はゼロ。
② ステータスで上乗せされた分
・予約は「大きめの客室、1キング」→ プラチナエリート特典でスイートへアップグレード(確約ではありません)
・33階クラブラウンジの利用(カクテルタイムで夕食1回ぶんを置き換え)
・子ども用のアイスクリーム引換券、大人用のコーヒー引換券
・ヒルトンと共用の8階プール・ジム
③ ラウンジの値段は、ホテル自身が付けている
クラブラウンジの案内には、登録外の同行者を1名入れる場合 141.60リンギット(税込) と明記されていました。つまりホテルが自ら値付けしているラウンジ1名分がこの金額です。大人2名ぶんで約283リンギット、日本円にしておよそ11,000円相当が特典で乗った計算になります(1リンギット≒39.7円換算)。
④ 判定:圧勝
23,500ポイントで、スイートに泊まり、夕食1回ぶんが浮き、翌朝は共用プールまで使える。ポイントの当て先としてはかなり効率のいい部類だと思います。
⑤ ただし、子連れには割り引きが必要
カクテルタイムに子どもが入れないぶん、家族3人で享受できる価値は上記より小さくなります。同じ条件ならヒルトン側のほうが、家族での取り分は大きいというのが正直な結論です。
※ポイント必要数は日付や需要で変動します。上記は今回の実際の予約内容です。
どんな人に向いているホテルか
- マリオット・ボンヴォイのプラチナエリート以上を持っている人。ラウンジとアップグレードの両方が効きます。
- KLセントラルを拠点に動きたい人。駅直結で、空港からもKLIAエクスプレス1本です。
- 大人だけの滞在・出張。生ビールのサーバー、プライベートルーム、ランドリー割引と、明確に出張者向けの設計です。
- ポイントを効率よく使いたい人。1泊23,500ポイントでこの内容なら、当て先として強い部類だと思います。
- プールでしっかり遊びたい子連れ。プールとジムはヒルトンと共用で、スライダーもあります。
- 夕方のラウンジを家族そろって楽しみたい子連れ。12歳以下は17:30までで、カクテルタイムには入れません。隣のヒルトン側を検討したほうが確実です。
- ペトロナスツインタワーの夜景を部屋から眺めたい人。ここの眺望の主役は緑と街並みで、タワーではありません。
- アップグレードを確実に狙いたい人。空室状況次第なので、繁忙期は予約どおりの部屋になります。
- ヒルトンとル・メリディアンが同じ建物なのに別のホテルであること、それでもプールだけは一緒に使えることに気づいた。「会社がちがうのに、なんで一緒に使えるの?」という問いが自然に出た。
- 引換券という仕組みを初めて自分で使った。紙一枚を渡すとアイスが出てくる、という交換の体験を通じて、お金以外の価値のやりとりに触れた。
- 「17時半までしかラウンジにいられない」というルールを自分の目で確かめ、場所ごとに大人と子どもで違う決まりがあることを納得して受け入れた。
ル・メリディアン・クアラルンプールの施設情報とアクセス
【施設名】ル・メリディアン・クアラルンプール(Le Méridien Kuala Lumpur)
【所在地】2 Jalan Stesen Sentral, Kuala Lumpur Sentral, 50470 Kuala Lumpur, Malaysia
【電話番号】+60 3-2263 7888
【チェックイン/チェックアウト】15:00/12:00
【客室数】420室
【館内施設】クラブラウンジ(33階/6:30-22:00)、プール・ジム(8階/ヒルトン・クアラルンプールと共用)、Latest Recipe(5階ビュッフェ)、PRIME(ステーキ)、Gastro Sentral、Latitude 03、PoolBar & Grill@8
【料金目安】今回はマリオット・ボンヴォイのポイント宿泊で1泊23,500ポイント
【アクセス】KLセントラル駅と直結。クアラルンプール国際空港からはKLIAエクスプレスでKLセントラルまで約28分
※最新の営業状況等は、必ず公式HPをご確認ください。
海外で家族3人分の宿を決めるのって、条件が多くてほんとうに骨が折れますよね。立地、部屋の広さ、子どもが遊べるか、ラウンジは使えるのか——調べるほど決まらなくなる。ただ、その時間をかけた分だけ、着いた瞬間の「ここでよかった」は確実に大きくなります。メイも引換券でもらったアイスを2すくい抱えて、最後の夜まで機嫌が良かったです。我が家は、宿はいいところをできるだけ納得できる条件で押さえて、そのうえで現地の体験にもしっかり飛び込む、という組み立てが好きです。ポイントで泊まれる宿は日程が動いても組み替えやすいので、早めに何軒か見比べておくと選択肢が広がりますよ。素敵な旅になりますように!
🏨 ル・メリディアン・クアラルンプールを予約する
マリオット系は、無料宿泊特典・朝食・アップグレードを活かすなら公式予約が基本です。
マリオット公式サイトで確認する会員料金・ポイント宿泊はこちら›ポイントを使わず現金レートで泊まる場合は、こちらの予約サイトの料金も見比べてみてください。
お使いのポイント経済圏で選ぶとお得になりやすく、会員価格やクーポンを使うならHotels.com、航空券とセットで手配するならエクスペディアが向いています。
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料金・在庫は各予約サイトの最終画面が正です。
ル・メリディアン・クアラルンプールの総合評価
★ 総合評価(滞在全体)
ホスピタリティ・スタッフ対応 ★★★★☆(ポイント宿泊にもかかわらずプラチナエリート特典でスイートへアップグレード。チェックイン時に子ども用のアイスクリームと大人用のコーヒーの引換券が渡され、客室には日本語のクラブラウンジ案内が用意されていた。終始丁寧で平均以上が一貫していたが、マニュアルを超えた固有の感動エピソードまでは名指せないため★4)
客室・設備の質 ★★★★★(リビングと寝室が扉で分かれ、独立型バスタブ・ガラス張りのレインシャワー・独立トイレ・ダブルボウル洗面という水回り3分離が同時に揃う。KLセントラル直結でこの構成は同カテゴリで頭一つ抜けており、窓の真下に共用プールを見下ろす眺望もこの2棟でしか成立しない)
朝食・食事 ★★★★☆(33階クラブラウンジのカクテルタイムは、Cultiveatの摘み取りサラダバー、選べるヌードルステーション、チキンルンダンパフというローカルの一品、ドラフトビールのサーバーまで揃い、夕食が成立する量と幅がある。ただし温菜そのものは一般的なラウンジ水準で、朝食は早朝出発のため未体験のため★5にはしない)
コスパ(ステータス恩恵込み) ★★★★☆(1泊23,500ポイントにスイートとクラブラウンジが乗り、ホテル自身が登録外ゲスト1名を141.60リンギットと値付けしていることからも価値は明確。ただしアップグレードは空室状況次第で再現性が保証されず、子連れではカクテルタイムを家族で使えないため★4)
ル・メリディアン・クアラルンプールについてよくある質問
ル・メリディアン・クアラルンプールはKLセントラル駅から歩けますか?
駅と直結しています。屋根のある通路でホテルまで行けるので、スーツケースを引いていてもスコールに濡れません。クアラルンプール国際空港からはKLIAエクスプレスでKLセントラルまで約28分です。
ヒルトン・クアラルンプールとはどう違いますか?
建物の作りが完全に同じ兄弟ホテルで、1階から上がると入口が左右に並んでいます。8階のプールとジムは両ホテルの完全共用なので、設備では差がつきません。実質的な決め手はラウンジで、ル・メリディアン側は12歳以下の利用が17:30までなのに対し、ヒルトン側は時間制限も子ども料金もありませんでした。子連れならヒルトン、大人だけならル・メリディアンが選びやすいと思います。
マリオットのプラチナエリートだと必ずスイートになりますか?
なりません。ルームアップグレードは当日の空室状況次第で、確約された特典ではありません。今回はポイント宿泊(1泊23,500ポイント)でスイートに上げてもらえましたが、繁忙期は予約どおりの部屋になります。「もらえたらうれしい」くらいで構えておくのがちょうどいいと思います。
子連れでも過ごしやすいホテルですか?
プールに関しては文句なしです。ヒルトンと共用の8階にはウォータースライダーがあり、プールサイドに卓球台や巨大チェスの遊び場もあります。アイスクリームの引換券ももらえました。ただしクラブラウンジは12歳以下の利用が6:30〜17:30までで、夕方のカクテルタイムに子どもは入れません。ラウンジを家族で使いたい場合は、この点だけ注意してください。
朝食はどうでしたか?
今回は翌朝が早朝出発だったため、朝食を取っていません。クラブラウンジの朝食は6:30〜10:30、5階のビュッフェ「Latest Recipe」も6:30〜10:30と案内されていましたが、いずれも利用できませんでした。朝食の内容についてはこの記事では触れていません。
このクラスターの全体まとめはクアラルンプール4泊まとめ|KLセントラル泊で回った市内と空港の全記録でまとめています。あわせてどうぞ。











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