クアラルンプールの滞在は、ヒルトンに2泊したあと、隣のル・メリディアン・クアラルンプールに移って1泊という組み立てにしました。荷物を持って移動する距離は、ほんの数十メートル。この2軒はKLセントラル直結の同じ建物群に建っていて、入口が左右に並んでいるだけなんです。
予約はマリオット・ボンヴォイのポイントで、1泊23,500ポイント。押さえていた部屋は「大きめの客室、1キング」でした。ところがチェックインで、思ってもみない言葉をもらうことになります。

のんたん「お部屋、スイートにご用意しております」。カウンターでそう言われて、一瞬なんのことか分かりませんでした。ポイントで取った1泊なんですけど……いいんですか?
マリオット プラチナエリート特典でスイートへ|23,500ポイントの1泊が化けた
アップグレードの理由は、マリオット・ボンヴォイのプラチナエリート特典でした。プラチナ以上には空室状況に応じたルームアップグレードが付いていて、そこにスイートも含まれます。ただし「空いていれば」の話なので、確約ではありません。今回はたまたま巡り合わせが良かった、というのが正直なところです。



ポイント宿泊はアップグレードの対象外だと思っている方が意外と多いんですよね。マリオットの場合、ポイント泊でもエリート特典は同じように効きます。予約を有償にするかポイントにするかの判断で、ここを外して考える必要はないと思います。
リビングと寝室が別|1泊なのに、部屋が2つある贅沢
通されたのは、リビングと寝室が扉で分かれた構成の部屋でした。玄関から入るとまずリビングで、大きなソファ、丸テーブルと椅子2脚、そして壁掛けのテレビ。ここだけで普通のホテルの1室ぶんの広さがあります。




ソファはグレーのファブリックで、ボタンが青いアクセントになっています。大人が寝転がれるサイズで、実際メイはここを自分の陣地にしていました。


「え、こっちにもテレビある!お部屋がふたつあるってこと?」
扉を開けた先が寝室です。キングサイズのベッドが1台、足元にベンチ、そしてこちらにもテレビ。テレビが2台あるという事実が、小学3年生には何よりも分かりやすい「スイートの証拠」だったようです。




ヘッドボードの上には木のブラインドがはめ込まれていて、壁のアートは藍色の幾何学模様。マレーシアの伝統的な文様を思わせるデザインで、無機質になりがちなビジネス立地のホテルに土地の色を入れています。




ベッドサイドには読書灯と電話。1泊だけの滞在だと、こういう細部までは正直あまり触らないのですが、スイッチ類が手の届く位置に整理されているのは寝る前に効いてきます。





リビングと寝室が扉で仕切れると、子どもを先に寝かせてから大人がもう少し起きていられるんですよね。3人で1室という条件だと、この一枚の扉があるかないかで夜の使い勝手がまるで変わると思います。
水回りは完全3分離|独立バスタブ・レインシャワー・ダブルボウル
この部屋でいちばん驚いたのは、実は水回りでした。独立型のバスタブ、ガラス張りのシャワールーム、そしてトイレが、それぞれ独立しているんです。


バスタブは壁から離れて置かれた卵型で、縁に腰かけられるタイプ。海外のホテルはシャワーだけということも多いので、湯船があるだけで家族旅行のハードルがひとつ下がります。


洗面はボウルが2つ。3人で朝の身支度をするとき、この2つ目のボウルの存在がどれだけありがたいか。歯磨きと洗顔を同時進行できるので、出発前の渋滞が起きません。


シャワールームは大理石調のタイルで独立。レインシャワーとハンドシャワーの2系統で、水栓は壁付けです。






トイレも扉のある個室。子連れだと「誰かがお風呂に入っている間にトイレが使えない」という地味なストレスがあるのですが、ここは完全に別なので発生しませんでした。


アメニティはMALIN+GOETZ、コーヒーはilly|ブランドで揃えている
シャワールームのディスペンサーは、ニューヨーク発のMALIN+GOETZ(マリンアンドゲッツ)。洗面台には同ブランドの箱入り石鹸も置かれていました。




歯ブラシやコームなどの小物、タオル、ドライヤーも一通り。バスローブはシャワールームの外に掛かっていました。








そしてデスクの上には、illy(イリー)のカードが立っていました。「MORE THAN COFFEE/INSPIRATION BREWED HERE」。ル・メリディアンはillyと組んでいて、ロビーのカフェから客室まで同じブランドで通しています。





アメニティとコーヒーをブランドで揃えるのって、原価だけ見れば高くつくんですよね。それでもやるのは、記憶に残る手がかりを客室に置いておくためだと思います。「あのホテル、洗面のあれが良かった」と名前で思い出してもらえるかどうかは、次の予約に効いてきます。
窓の下にプールが見える|ヒルトンと共用の8階を真上から
カーテンを開けて、家族3人でいちばん盛り上がったのがこの眺めでした。窓の真下に、前日まで遊んでいたプールが広がっているんです。




ル・メリディアンとヒルトンは8階のプールとジムを完全共用していて、屋外でつながっているのでどちらの宿泊者も両方に入れます。つまりこの窓から見えているのは、ヒルトンに泊まっていた2日間に通ったのとまったく同じ水です。
「昨日すべったところ、上から見えるやん!スライダーちっちゃい!」
自分が遊んだ場所を真上から見下ろす、という体験は子どもにとってかなり特別だったようで、しばらく窓に張りついていました。プールそのものの様子は別記事にまとめています。
▶ ヒルトン・クアラルンプールのプール|ル・メリディアンと共用の8階“>ヒルトン・クアラルンプールのプール|ル・メリディアンと共用の8階
電源・収納まわりの実用チェック
地味ですが旅の快適さを左右する部分です。コンセントはマレーシアのBFタイプに加えてユニバーサル対応の口が用意されていて、USBポートも複数ありました。変換プラグを1個しか持っていなくても、家族3人ぶんの充電が回ります。




セーフティボックスは引き出しの中。テンキー式で、パスポートが横に入るサイズです。


ミニバーは引き出し式。コーヒーと紅茶のトレイ、電気ケトル、無料のミネラルウォーターも揃っています。








デスクは奥行きがあり、椅子もしっかりしたもの。出張で使うなら、ここで問題なく仕事ができます。




- 前日まで泳いでいたプールを、翌日は自分の部屋の窓から真上に見下ろした。同じ場所でも見る高さが変わると景色がまったく別物になる、ということをメイが体で理解した。
- 「ホテルの部屋にテレビが2台ある」という事実から、部屋の種類には等級があることに気づき、なぜ今回それに泊まれたのかを親子で話した。ポイントとステータスという仕組みの入口になった。
- ヒルトンとル・メリディアンが同じ建物なのに別のホテルであること、それでもプールだけは一緒に使えることを不思議がった。「会社がちがうのに、なんで一緒に使えるの?」という問いが自然に出た。
ノリスの客室ROI決算|23,500ポイントでスイートに泊まる



では今回の1泊、数字で見てみます。感情はいったん置いておきますね。
客室まわりの決算(1泊・大人2名+子ども1名)
① 室料 0.00 MYR / 23,500ポイント
マリオット・ボンヴォイのポイント宿泊(スタンダードポイント交換レート)。室料そのものの請求はゼロ。
② 予約していた部屋 → 実際に泊まった部屋
予約時の部屋タイプは「大きめの客室、1キング」。これがプラチナエリート特典で、リビングと寝室が分かれたスイートになりました。支払ったポイントは変わっていません。
③ ステータスで上乗せされた分
・スイートへのルームアップグレード(当日の空室状況次第で、確約ではありません)
・33階クラブラウンジの利用
・アイスクリームとコーヒーの引換券(子ども用・大人用)
・ル・メリディアンとヒルトンで共用の8階プール・ジム
④ 判定:圧勝
23,500ポイントという枚数は、マリオット系のポイント宿泊としては決して高いほうではありません。その1泊がスイートになり、ラウンジまで付いた。ポイントの当て先として、ここはかなり効率のいい部類だと思います。
※ポイント必要数は日付や需要で変動します。上記は今回の実際の予約内容です。
ひとつだけ冷静に書いておくと、スイートへのアップグレードは当日の空室状況に左右される、確約されていない特典です。同じポイント数で押さえても、混んでいる日なら予約どおりの部屋になります。期待値は「もらえたらうれしい」くらいに置いておくのが健全だと思います。



店舗の在庫と同じで、空いている上位在庫を上級会員に回すのは合理的な判断なんですよね。売れ残っても価値はゼロになるだけですが、渡せば忠誠心が返ってくる。だからこそ繁忙期には回ってこない、という裏返しもセットで理解しておくといいと思います。
ル・メリディアン・クアラルンプールの施設情報とアクセス
【施設名】ル・メリディアン・クアラルンプール(Le Méridien Kuala Lumpur)
【所在地】2 Jalan Stesen Sentral, Kuala Lumpur Sentral, 50470 Kuala Lumpur, Malaysia
【電話番号】+60 3-2263 7888
【チェックイン/チェックアウト】15:00/12:00
【客室数】420室
【料金目安】今回はマリオット・ボンヴォイのポイント宿泊で1泊23,500ポイント
【アクセス】KLセントラル駅と直結。クアラルンプール国際空港からはKLIAエクスプレスでKLセントラルまで約28分
※最新の営業状況等は、必ず公式HPをご確認ください。
海外で家族3人が1室に収まる部屋を探すのって、条件が多くてほんとうに悩ましいですよね。広さ、ベッドの数、水回り、子どもが退屈しないか——調べるほど決まらなくなる。でも、その時間をかけた分だけ、扉を開けた瞬間の「ここでよかった」は確実に大きくなります。メイも窓の下のプールを見つけて「昨日すべったところや!」と大はしゃぎでした。我が家は、宿はいいところをできるだけ納得できる条件で押さえて、そのうえで現地の体験にもしっかり飛び込む、という組み立てが好きです。ポイントで泊まれる宿は日程が動いても組み替えやすいので、早めに何軒か見比べておくと選択肢が広がりますよ。素敵な旅になりますように!
🏨 ル・メリディアン・クアラルンプールを予約する
マリオット系は、無料宿泊特典・朝食・アップグレードを活かすなら公式予約が基本です。
マリオット公式サイトで確認する会員料金・ポイント宿泊はこちら›ポイントを使わず現金レートで泊まる場合は、こちらの予約サイトの料金も見比べてみてください。
お使いのポイント経済圏で選ぶとお得になりやすく、会員価格やクーポンを使うならHotels.com、航空券とセットで手配するならエクスペディアが向いています。
▼ 気になるサイトをタップして空室・料金をチェック
料金・在庫は各予約サイトの最終画面が正です。
ル・メリディアン・クアラルンプールの客室 総合評価
★ 総合評価(客室編)
ホスピタリティ・スタッフ対応 ★★★★☆(ポイント宿泊にもかかわらずプラチナエリート特典でスイートへアップグレード。チェックインの案内も明確で、日本語のクラブラウンジ利用案内が客室に用意されていた。終始丁寧で平均以上が一貫していたが、マニュアルを超えた固有の感動エピソードまでは名指せないため★4)
客室・設備の質 ★★★★★(リビングと寝室が扉で分かれ、独立型バスタブ・ガラス張りのレインシャワー・独立トイレ・ダブルボウル洗面という水回り3分離が同時に揃う。KLセントラル直結という交通至便な立地でこの構成は、同カテゴリで頭一つ抜けている。窓の真下に8階のプールを見下ろせる眺望も、この2棟でしか成立しない)
朝食・食事(客室内の飲食環境) ★★★☆☆(正直枠。電気ケトル、illyのコーヒーと紅茶のトレイ、無料のミネラルウォーター、引き出し式ミニバーと必要なものは揃っている。ただし冷蔵庫の容量は小さく、部屋で本格的に食事をする設計ではない。今回は早朝出発のため朝食は取っておらず、朝食会場そのものは未体験)
コスパ(ステータス恩恵込み) ★★★★☆(1泊23,500ポイントでスイートに泊まり、33階のクラブラウンジまで付いた。マリオット系のポイント宿泊としては明確に割安感がある。ただしアップグレードは当日の空室状況次第で再現性が保証されず、現金比で相場の半額以下と数値で示せる水準ではないため★4)
ル・メリディアン・クアラルンプールの客室についてよくある質問
ポイント宿泊でもアップグレードされますか?
されることがあります。今回はマリオット・ボンヴォイのポイント宿泊(1泊23,500ポイント)でしたが、プラチナエリート特典でスイートに上げてもらえました。ただしアップグレードは当日の空室状況次第で確約ではないので、期待しすぎずに構えておくのがちょうどいいと思います。
客室にバスタブはありますか?
今回泊まったスイートには、壁から離して置かれた独立型のバスタブがありました。シャワールームとトイレはそれぞれ別の個室になっていて、洗面ボウルも2つあります。ただし部屋タイプによって水回りの構成は変わるので、湯船が必須なら予約時に部屋タイプの説明を確認してください。
ヒルトン・クアラルンプールとはどういう関係ですか?
KLセントラル直結の同じ建物群に建つ、建物の作りまで同じ兄弟ホテルです。1階から上がると入口が左右に並んでいます。8階のプールとジムは両ホテルの完全共用で、どちらに泊まっても両方使えました。運営するチェーンが違うので、貯めているポイントやステータスで選ぶことになります。
コンセントは日本の電化製品に使えますか?
マレーシアはBFタイプ(三つ又)で電圧も日本と異なるため、変換プラグは必要です。ただし客室にはユニバーサル対応の差込口とUSBポートが複数あったので、スマートフォンやタブレットの充電だけなら変換プラグ1個でも家族3人ぶんが回りました。











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