飛行機3本、船1本、鉄道1本。マレーシアを7泊8日で縦断してきました
2026年7月から8月にかけて、家族3人でマレーシアへ行ってきました。関西から成田を経由して深夜のクアラルンプールに降り、翌朝そのまま空港からLCCでペナン島へ。島で3泊したあと、フェリーと鉄道でマレー半島を陸路で縦断して首都へ戻り、さらに4泊。最後は朝7時15分発の便で日本に帰りました。
のんたん行き先を「ペナンかクアラルンプールか」で迷っていたのですが、結論から言うと両方行けます。しかも移動そのものが旅のハイライトになりました!
この記事は、その7泊8日を丸ごと1本にまとめた総目次です。7泊のうち4泊はホテルのポイントで押さえ、空港のラウンジは5軒はしごしました。実際に動いた順番、かかったお金、そしてメイ(小学3年生)が8日間で持ち帰ったものを、区間ごとの記事へのリンクとあわせて並べていきます。
🎯 7泊8日のミッション
- ✅ 島(ペナン)と首都(クアラルンプール)の両方を、1回の旅程に収める
- ✅ 空路で往復せず、フェリーと鉄道でマレー半島を陸路で縦断する
- ✅ 7泊のうちできるだけ多くをポイントで押さえ、浮いた分を体験に回す
- ✅ 多民族国家の「混ざり方」を、説明ではなく食卓と街の看板で体感する
- ✅ 深夜着と早朝発というハードな両端を、家族の睡眠を削らずに乗り切る
8日間の全体マップ|4つのパートに分かれています
記事の数が多いので、旅を4つのパートに分けてそれぞれまとめ記事を用意しました。まずはここから、気になるパートに飛んでください。
| パート | 日程上の位置 | 泊まった宿 | まとめ記事 |
|---|---|---|---|
| ① 日本出発 | 1日目 夕方 | —(機中) | 成田空港でスタアラGOLDが使えるラウンジ3つ |
| ② KLIA到着・乗り継ぎ | 1日目 深夜〜2日目 朝 | エアロテル(空港内) | クアラルンプール国際空港 乗り継ぎ完全ガイド |
| ③ ペナン | 2日目 昼〜5日目 昼 | ザ・ミレン2泊/ダブルツリー1泊 | ペナン3泊4日 家族旅行まとめ |
| ④ クアラルンプール | 5日目 夕方〜8日目 早朝 | ヒルトンKL2泊/ル・メリディアン1泊 | クアラルンプール4泊まとめ |
成田からクアラルンプールまでの機内では、ANAの有料機内食(2,500円の洋食コース)とお子様メニューも試しています。長距離便の食事をどう組み立てるかは、それ自体がひとつのテーマでした。



この旅、実は「移動」がパートの境目になっているんですよね。空港泊・LCC・フェリー・鉄道・送迎と、手段が変わるたびに旅の性格まで変わる。行き先ではなく移動でパートを切ると、日程の組み方そのものが見えやすくなると思います。
移動の全記録|島から首都まで、1本の線でつながる
この旅でいちばん面白かったのが、往路は空、復路は陸という組み立てでした。行きは飛行機でペナンまで飛び、帰りはフェリーと鉄道でマレー半島を戻ってくる。同じ国の中を、まったく違う速度で2回通ったことになります。
| 区間 | 手段 | 所要・実額 | 記事 |
|---|---|---|---|
| 成田 → クアラルンプール | ANA NH815 | 17時40分発/深夜0時05分着 | 機内食レビュー |
| KLIA 第1 → 第2ターミナル | 無料シャトル | 約10分・0円 | T1からT2への移動 |
| クアラルンプール → ペナン | エアアジア(国内線) | 保安検査から搭乗口まで徒歩20分 | klia2でエアアジアに乗る |
| ペナン空港 → ジョージタウン | Grab(Exec) | 20.04km・43分・RM69.01(約2,760円) | グラブのアルファードで送迎 |
| ジョージタウン → バターワース | ペナンフェリー | 約15分・RM2.00(約80円) | ペナンフェリー乗船記 |
| バターワース → KLセントラル | KTM ETS(Express) | 3時間35分・3名でMYR305.50(約12,200円) | マレー鉄道ETS |
| KL市内の移動 | 鉄道(トークン)+Grab | KLセントラル→KLCCが約10分・RM2.40(約100円) | KLの電車マニュアル |
| KLセントラル → KLIA | 事前予約の送迎 | 約1時間・10,332円 | 空港送迎はKlookが正解 |
| クアラルンプール → 成田 | ANA NH816 | 朝7時15分発 | 出発前のANA指定ラウンジ |
ペナンからKLへ戻る日は、朝は島にいて、フェリーで海峡を渡り、そのまま鉄道に乗って夕方には首都のビル街に立っていました。メイが「朝は島にいたのに、船と電車だけでビルの街に着いちゃった」と言ったのが、この旅の移動を一言で表しています。
総決算|7泊でいくら使い、ポイントで何を浮かせたか



7泊のうち4泊がポイントというのが、この旅の会計上のいちばん大きな判断だったと思います。宿の現金支出を落とせると、食事と体験に迷わず使えるようになるんですよね。
7泊8日・家族3人|宿泊の内訳
1泊目|エアロテル(KLIA第2ターミナル直結):現金。3名で日本円にして1万円ちょっと+観光税RM5。深夜0時05分着でそのまま眠れる状態を買った1泊
2・4泊目|ザ・ミレン・ペナン:現金 計1,680リンギット(約66,900円)。ホテラックスの特典とマリオットのプラチナエリートが重なって、朝食2回・USD100のホテルクレジット・スイートへのアップグレードが乗り、特典還元後の実質は970リンギット(約38,800円)
3泊目|ダブルツリー ペナン:ヒルトン・オナーズ 24,000ポイント/現金支出0円。同条件の現金レートはRM362。ダイヤモンド特典でスイート・朝食・夕方のフリードリンクまで
5・6泊目|ヒルトン・クアラルンプール:70,000ポイント。現地精算は飲食込みで107.50リンギットのみ
7泊目|ル・メリディアン クアラルンプール:23,500ポイント。プラチナエリート特典でスイートへ
▶ ポイント合計:ヒルトン・オナーズ 94,000ポイント/マリオット ボンヴォイ 23,500ポイント。7泊のうち4泊が室料の現金支出ゼロ
▶ ステータスで消えた出費:空港ラウンジ5軒(成田3軒+KLIA2軒)、ホテルの朝食、客室のアップグレード、ラウンジのカクテルタイム
▶ 現金が動いた中心:食事・現地の移動・体験。ペトロナスタワーの噴水ショーもロイヤル セランゴールの工房見学も無料なので、名所の入場料はほとんどかかっていません
※リンギットの円換算はサイト全体で1リンギット=約40円(2026年7月時点)に統一しています
ペナン編のハイライト|世界遺産の街を歩く3泊4日
ペナンのジョージタウンは世界遺産の街で、半径数百メートルの中に中国寺院・モスク・ヒンドゥー寺院・キリスト教会が並んでいます。「ハーモニー通り」と呼ばれるその一角を歩くだけで、多民族国家という言葉が実物になりました。
- チュー・ジェッティ(姓周橋)——いまも75戸が暮らす海の上の集落。「おなじ名字の人だけで、橋をひとつ作ったの!?」
- ストリートアート街歩き——地図を持って壁画を探す宝探し。「自転車、本物じゃん!絵から出てきたみたい」
- 極楽寺(ケック・ロク・シ)——乗り物を3回乗り継いで山上の観音像へ。「お寺なのに乗り物が3回もあるの!?」
- 水上モスク——「え、海の上に建物建てちゃったの!?沈まないの?」
宿は街中のザ・ミレン・ペナンを2泊、あいだにビーチのダブルツリー ペナンを1泊はさむ構成にしました。街と海を1回の滞在で両方味わえて、この組み方は正解でした。ペナン編の全体はペナン3泊4日まとめにあります。
クアラルンプール編のハイライト|鉄道とモールで回る首都の4泊
クアラルンプールは、KLセントラル直結の宿を起点にすれば鉄道で主要スポットに届く街でした。一方で、鉄道が弱い行き先は配車アプリ前提。その仕分けさえできれば、子連れでも驚くほど回りやすいです。
- ペトロナスタワーと噴水ショー——展望台に上らなければ全部無料。「写真で見たのより、ぜんぜん大きい!」
- ロイヤル セランゴール——見学無料、RM80で錫を叩いて器を作る。「金属って、こんなにやわらかいの!? 粘土みたい!」
- バトゥ洞窟——272段の虹色階段と42.7mの黄金像。「首が痛い! ぜんぶ見るのに顔を上げないと無理だよ!」
- ズー・ネガラのジャイアントパンダ——「日本にはもういないのに、マレーシアにはいるんだね」
宿はヒルトン・クアラルンプールに2泊、最終夜だけ隣のル・メリディアン クアラルンプールへ。この2軒は同じ建物に同居していてプールを共用しているという珍しい関係で、メイは「会社がちがうのに、なんで一緒に使えるの?」と本気で不思議がっていました。KL編の全体はクアラルンプール4泊まとめにあります。
旅育の総括|8日間でメイが持ち帰ったもの
この旅の旅育は、単発の発見が積み上がったというより、8日かけてひとつのテーマが育っていったという感覚でした。並べてみると、ちゃんと順番になっています。
🎒 8日間の成長弧
- ① 出発前から、旅は始まっていた——成田のラウンジで「これから1週間はマレーシア料理」と気づいて、おむすびを選んだ。日本の味の最後のひと口という意味を自分で見つけた
- ② 信仰は、隣り合って存在できる——ジョージタウンの半径数百メートルに4つの宗教施設が並んでいた。教科書の「多民族国家」が、歩ける距離の実物になった
- ③ 思い込みは、手を動かすとひっくり返る——「硬い」はずの金属が、ハンマー1本で粘土のように形を変えた。理科の知識が指先の記憶になった
- ④ 社会のルールは、看板の細部に出る——スーパーで豚肉と酒だけ区画とレジが分かれている。「NON HALAL」「NO PORK NO LARD」の表示を自分で見つけて、なぜ書く必要があるのかを考えた
- ⑤ 文化は一方通行ではない——ららぽーとという日本の名前の下に、ミロ味のアイスと現地アイドルと盆踊りがあった。「輸出される」とは何かを、赤い提灯の列が教えてくれた
- ⑥ そして最終日、点が線になった——空港のラウンジで、旅行中バラバラに食べてきたカヤもお粥もミーゴレンも一つのビュッフェに並んでいた。「マレーシアの朝ごはんって、これなんだね」
ペナンとクアラルンプール、おなじ国なのに全然ちがう!でも、ごはんはどっちもおいしかった。
正直な反省|7泊8日でうまくいかなかったこと
全部がうまくいったわけではありません。次に同じ旅を組む人のために、はずしたところも書いておきます。
- LCCの国内線は「歩く時間」を見落とすと危ない——klia2は保安検査から搭乗口まで徒歩20分かかりました。ターミナルの構造まで含めて逆算しないと間に合いません
- 寺院には「開いていない時間」がある——スリ・マハマリアマン寺院は昼の閉門時間に当たってしまい、出直しになりました。お店ではないので営業時間の感覚が通じません
- 早朝便では、ラウンジも空港列車も「全機能」ではない——ゴールデンラウンジは早朝にバーが閉鎖、KLIAエクスプレスも始発が5時00分で7時15分の便には使えませんでした
- 深夜0時05分着は、やはり体力を使う——空港内ホテルに逃げたことで最小限に抑えられましたが、この時刻の到着便を選ぶなら空港泊は前提として組んでおくほうがいいと思います
マレーシア家族旅行の基本情報
【旅程】7泊8日(機中泊なし。空港内ホテル1泊+ペナン3泊+クアラルンプール3泊)
【訪問時期】2026年7月〜8月(家族3人:夫婦+小学3年生)
【ルート】成田 → クアラルンプール(NH815)→ ペナン(エアアジア国内線)→ フェリー+KTM ETSでクアラルンプールへ → 成田(NH816)
【通貨】マレーシア・リンギット。1リンギット=約40円(2026年7月時点)で換算
【言語】マレー語が公用語。観光地とホテルでは英語がよく通じ、日本語の案内が置かれている施設もありました
【入国】日本国籍は短期観光でビザ不要。オンラインの入国カード(MDAC)を出発前に家族全員ぶん提出しておくと当日が速いです
【時差】日本より1時間遅い
【気候】年間を通じて高温多湿。日中の屋外は連続で歩けないので、空調の効いたモールや屋内施設を合間に挟む前提で組むのがおすすめです
※料金・時刻・入国条件は変更されることがあります。最新の情報は各施設・交通機関・外務省の公式情報でご確認ください。
家族での長い海外旅行は、日程を組むところがいちばん大変ですよね。でも組んだぶんだけ、帰ってきてから話せることが増えます。メイも「ペナンとクアラルンプール、おなじ国なのに全然ちがう!」と、8日間で自分なりの比較を持ち帰りました。我が家は宿はいいところをできるだけコスパ良く押さえて、そのうえで現地の体験にもしっかり飛び込む組み立てが好きなのですが、この旅はポイントで宿を固められたぶん、体験にまっすぐ予算を回せたのが大きかったです。行き先で迷っているなら、島と首都を1回でつなぐこのルートはかなりおすすめです。素敵な旅になりますように!
★ マレーシア7泊8日 総合評価
観光・体験の満足度 ★★★★☆(世界遺産の街並み、海上の集落、山上の寺院、超高層ビル、洞窟、動物園と、性格の違う場所を1回の旅程で通せる幅は明確に平均以上。ただし「ここでしか成立しない」と言い切れる体験はロイヤル セランゴールの錫のワークショップくらいで、名所としての唯一性で押す旅ではない)
子連れのしやすさ ★★★★☆(全館空調のモールが移動の中継点になり、フードコートには必ず食べ慣れた選択肢がある。英語がよく通じ、日本語の案内がある施設も。ただし日中の暑さで屋外の連続行動が組めず、深夜着・早朝発という両端の負担は残る)
コスパ ★★★★★(7泊のうち4泊をヒルトン・オナーズ94,000ポイントとマリオット23,500ポイントで押さえ、室料の現金支出をゼロにできた。加えてペトロナスタワーの噴水ショーも工房見学も無料で、名所の入場料がほとんどかからない。ステータスでラウンジ5軒と朝食も消えており、支出の中心が食事と現地移動だけに絞れた)
アクセス・利便性 ★★★★☆(成田から直行便があり時差は1時間、ビザ不要でオンラインの入国カードのみ。国内の移動も空路・鉄道・フェリーが揃っていて選べる。一方で到着が深夜0時台になる便を選ぶと初日の組み立てに制約が出る)
マレーシア家族旅行のよくある質問
ペナンとクアラルンプール、どちらに行くべきですか?
7泊あるなら両方行けます。性格がまったく違っていて、ペナンは世界遺産の街並みを歩く旅、クアラルンプールは鉄道とモールで効率よく回る都市の旅です。どちらか一方なら、街歩きと食が好きならペナン、子連れで暑さを避けながら回りたいならクアラルンプールが向いていると思います。
ペナンとクアラルンプールの間はどう移動しましたか?
行きは飛行機(クアラルンプールからエアアジアの国内線でペナンへ)、帰りは陸路にしました。ジョージタウンからフェリーで約15分・RM2.00(約80円)でバターワースへ渡り、そこからマレー鉄道ETSのExpressで3時間35分かけてKLセントラルへ。3名でMYR305.50(約12,200円)でした。時間はかかりますが、車窓から国土が見えるので移動そのものが体験になります。
子連れでも回れますか?
回れます。大型モールが全館空調で、フードコートには白ごはんものやパスタなど食べ慣れた選択肢が必ずあります。観光地とホテルでは英語がよく通じ、日本語の案内が置かれた施設もありました。ただし日中の屋外は暑いので、屋外のスポットと屋内施設を交互に挟む組み立てにすると子どもの体力が持ちます。
予算はどれくらいかかりますか?
今回は7泊のうち4泊をホテルのポイント(ヒルトン・オナーズ94,000ポイント/マリオット23,500ポイント)で押さえたため、その分の室料は現金ゼロでした。現金で動いたのは主に食事と現地移動で、フードコートなら3人でドリンク込みRM24〜27という水準です。ペトロナスタワーの噴水ショーやロイヤル セランゴールの工房見学は無料なので、名所の入場料はほとんどかかりません。
空港ラウンジはステータスがないと使えませんか?
今回使った5軒のうち、成田の3軒とクアラルンプールのゴールデンラウンジはスターアライアンス・ゴールドの資格で入りました。一方、KLIAのプラザ プレミアム ラウンジはプライオリティ・パスで入れるので、航空会社のステータスがなくてもカード付帯の資格で使えます。ステータス入室では同行者1名まで無料になる場合が多く、大人2人がそれぞれ資格を持っていれば家族3人がちょうど収まります。
深夜に到着する便でも大丈夫ですか?
今回はクアラルンプール着が深夜0時05分で、そのまま空港内のホテルに1泊しました。市内のホテルまで往復すると2時間前後が睡眠から削られるため、深夜着+翌朝の乗り継ぎという条件なら空港内に泊まるほうが体力的に有利です。逆に、市内観光をすぐ始めたい日程なら、深夜着の便は避けたほうが初日を有効に使えます。









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